Skip to main content
2025年5月12日23時09分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
温故知神—福音は東方世界へ

温故知神—福音は東方世界へ(25)景教と空海① 川口一彦

2015年7月23日07時01分 コラムニスト : 川口一彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:川口一彦

空海は景教や聖書の影響を受けているのか?

真言密教の聖地といわれる和歌山県高野山が816年に開創して2015年で1200年を迎え、多くの人が訪れ、遍路巡礼者や「南無大師遍照金剛」と唱える空海信者が増えています。しかし密教や空海の言葉には聖書の教えに似たものがあることが分かります。

多くの日本人は、聖書の言葉に魅力を感じます。昔から思想家、宗教家、会社経営者らが聖書の言葉を活用している例があります。古くは空海(774~835)、江戸時代には平田篤胤(1776~1843)、明治以降には出口王仁三郎(1871~1948)、松下幸之助(1894~1989)などが知られています。

空海は唐に渡り、キリスト教のアウトラインを知った!?

空海は、804年に遣唐使として入唐し、およそ2年間、都の西安を中心に遊学し密教を修得しました。彼は漢文や会話の漢語もできたことから、景教を通してイエス・メシアや聖書の教えに接したのではないかとも考えます。その頃、中国全土では景教が盛んに活動し、西はバグダッド、東は西安の両都市が栄え、シルクロードで日本、中国、中央アジア、ペルシアやローマとの交易も盛んでした。景教会堂の大秦寺は西安城内西の義寧坊区にあり、景教碑も781年に建ちました(当時の会堂や役所は「寺」と呼ばれ、意味は人々が集う所。今では仏教用語として使われていますが、中国では昔から宗教施設を景教大秦寺とかイスラム会堂を清真寺と呼んでいます)。

当時の景教徒たちは四方八方に住み、集会は様々な場所で行われていたと考えますと、誰でも景教徒たちに出会うことができ、質問もできる状況にあったと思います。ですから、漢語ができる空海は聖書の教えについて知り得たと考えます。なぜなら、密教には聖書の教えに似た部分が多くあるからです。空海は西安で師の恵果(746~806)から密教を学び、その後継者となり、帰国して独自の日本密教を展開しました。

作家の陳舜臣(1924~2015)は『曼荼羅の人』(1984年)で、空海がゾロアスター教やイスラム回教徒と出会ったことや、景教指導者の景浄に出会い、聖書の教えを聞いたことについて書いています。『長安の夢』(1985年)においては、「少なくとも空海はキリスト教のアウトラインは知っていたと思う」と書きました。

作家の司馬遼太郎(1923~1996)は、『空海の風景』(1975年)で、景教寺院を訪ねれば景教碑を見たであろうとか、キリスト教について聞いたであろうと書きました。

『空海辞典』(金岡秀友編)の景教の項目では、「景教が密教および空海に直接・間接の関係があることは明らか」と書いています。

両者の背景と土台が違う中、洗礼式に似た灌頂(かんじょう)儀式、洗礼による罪の赦しと灌頂による罪の赦し、主イエスを信じた者の即座の救いの信仰義認と即身成仏の教え、神が共におられる恵みと同行二人の教え、空海の兜率天(とそつてん)への昇天・終末に再来するとの教えとイエス・メシアの昇天・再臨の教えや信仰、十字を切ることと中印など似ている部分もあり、それらを取り上げて書いていきたいと考えています。

※ 参考文献

『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年、イーグレープ)

■ 温故知神—福音は東方世界へ: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)
(11)(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)(30)(31)(32)

◇

川口一彦

川口一彦(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市に生まれる。現在、愛知福音キリスト教会牧師。日本景教研究会代表、国際景教研究会(本部、韓国水原)日本代表。基督教教育学博士。愛知書写書道教育学院院長(21歳で師範取得、同年・中日書道展特選)として書も教えている。書道団体の東海聖句書道会会員、同・以文会監事。各地で景教セミナーや漢字で聖書を解き明かすセミナーを開催。

著書に「景教-東回りの古代キリスト教・景教とその波及-」改訂新装版(2014年)、「仏教からクリスチャンへ」「一から始める筆ペン練習帳」(共にイーグレープ発行)、「漢字と聖書と福音」「景教のたどった道」(韓国語版)ほかがある。最近は聖句書展や拓本展も開催。

■ 【川口一彦著書】(Amazon)

【外部リンク】HP::景教(東周りのキリスト教)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:川口一彦
  • ツイート

関連記事

  • 経営者のための聖書経営学セミナー「キリストの人材教育」(24)聖書の教える黄金律 黒田禎一郎

  • 妹尾光樹のイスラエル旅行記(6)祈りの家から嘆きの壁、ヴィア・ドロローサへ

  • 死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(25)仕事に目的はあるのか 米田武義

  • FINE ROAD―世界のモダンな教会堂を訪ねて(1)デンマークの教会堂① 西村晴道

  • 一生、そして永遠に幸せに生きましょう 菅野直基

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 四半世紀ぶりに欧州で大規模伝道会議、今月末にベルリンで 牧師ら約千人が参加

  • 主キリストの最大限の恵み 万代栄嗣

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • シリア語の世界(23)辞書3・ヨハネ黙示録の賛美歌6―11章17節― 川口一彦

  • ヨハネの黙示録(2)主は雲に乗って来られる 岡田昌弘

  • ワールドミッションレポート(5月11日):フィリピン 実を結ぶ価値観教育ミニストリー

  • 米ジョージア州で「信教の自由回復法」成立、全米30番目の州に 9年前には不成立

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

  • 四半世紀ぶりに欧州で大規模伝道会議、今月末にベルリンで 牧師ら約千人が参加

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 自分を愛する生き方 菅野直基

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

  • 米ジョージア州で「信教の自由回復法」成立、全米30番目の州に 9年前には不成立

編集部のおすすめ

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」

  • ロシアの軍事侵攻から3年、在日ウクライナ正教会が祈りの集会 片脚失った負傷兵も参加

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.