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温故知神—福音は東方世界へ

温故知神—福音は東方世界へ(10)唐代の漢文で書かれたイエスの降誕記事2 川口一彦

2014年12月26日11時37分 コラムニスト : 川口一彦
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川口一彦氏+

1. 長安の大秦会堂に景教碑を建てた目的

781年に都・長安の大秦寺会堂に建てられた景教碑の下の部分にはシリア語文が刻まれ、それには次のように書かれてあります。

「トカリスタン(現在のアフガニスタン北部)の町バルクで亡くなった霊・長老ミリスの子で、長老兼中国長安の地方主教であるマル・イズドボジード(伊斯)が中国皇帝に対して先祖からの説教である救い主の教えを記した記念碑(景教碑)をイオニア(ギリシア)紀元1092年(AD781年)に建立した」

福音は東方世界へ(10)唐代の漢文で書かれたイエスの降誕記事2 川口一彦

これによりますと景教碑は、伊斯という人物(碑文の後半に登場する景教の有力指導者)が中国皇帝に説き続けてきたイエス・メシアの教えを碑にして後世に遺す必要があり、彼が資金を出して建設したと考えます。彼らは救い主の説教を民衆だけでなく皇帝に対しても行っていました。伊斯は時の皇帝の玄宗や粛宗に仕えた人物で、メシアの説教を伝える立場にあり、それを使命としていました。彼は「大施主」と書かれたほど景教に多大の貢献を行った指導者で、皇帝から受けた勲章報奨金などを教会と隣人に捧げ、それで貧しい者、苦しむ者、病める者らをサポートしたと碑は伝えています。

景教碑の建設目的はメシアの救いを示し、全地で崇められる神が中国各地で各時代にわたって働かれた記録を遺すことでありました。

2. 景教碑の中の降誕記事

景教碑の序文で三一の神様のことが刻まれています。父なる神による天地創造、人間の創造、人間の罪と堕落した様子。救い主が来られて死が滅ぼされ、永遠の命が与えられ、聖霊によって教会が生まれ、信じた人が天国に向かったことなどが刻まれています。

そのメシアの降誕部分を訳すと次のようになります。

「我が三位一体の分身イエス・メシア(弥施訶)は真の姿を隠して人と同じとなって世に出た。天使(神天)は慶びを宣べ、室女(マリア)は聖を大秦(ユダヤ)で誕生させるとイエス(景)の星は祥いを告げ、ペルシア(波斯)から耀きを観て貢物を持ってきた」

福音は東方世界へ(10)唐代の漢文で書かれたイエスの降誕記事2 川口一彦

碑文はマタイの福音書2章前半の記事から書かれています。メシアは「聖」と書かれ、今も中国語で「聖誕」と書かれる最初の記録は景教碑にあります。聖は、聖書では聖別、区別、特別の意味がありますが、古来中国では聖人、神聖などがあり、漢字の意味の一つは、すべての物事に通じ現わすとあります。神の永遠の御子が受肉してメシアと呼ばれ、神と人に通じた方、神と人の二性と両意思を現わす一人格者として聖誕しました。メシアは人の心を読み取り、人にこびることなく、罪人を救う職務である贖罪のわざを成し遂げました。

聖誕後にメシアの星に先導されて礼拝に来た者たちはペルシア人(波斯)たちでした。彼らは幼子が、贖罪のわざを成し遂げるメシアだと知っていたから、その職務を遂行されるにふさわしい方への最高の捧げ物(貢物)を用意して慶びと祝福に満ちた思いで献上しました。

ちなみに碑文では母マリアのことを室女とし、聖母や生神女のような崇敬語でなく、ここが当時のローマ教会や東方正教会との違いでもあります。

今回、景教碑建設記念として筆者が描いた墨絵と聖句の「聖句墨絵しおりセット」(15㎝×5㎝、両面印刷)と「景教カレンダー」(A4普通紙サイズ)を、本紙の読者様に無料でプレゼントさせて頂きます。筆者・川口(メール:[email protected]、電話:090・3955・7955)までお申し込み下さい。

福音は東方世界へ(10)唐代の漢文で書かれたイエスの降誕記事2 川口一彦

※ 参考文献

『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年、イーグレープ)

■ 温故知神—福音は東方世界へ: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)
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◇

川口一彦(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市に生まれる。現在、愛知福音キリスト教会牧師。日本景教研究会代表、国際景教研究会(本部、韓国水原)日本代表。基督教教育学博士。愛知書写書道教育学院院長(21歳で師範取得、同年・中日書道展特選)として書も教えている。書道団体の東海聖句書道会会員、同・以文会監事。各地で景教セミナーや漢字で聖書を解き明かすセミナーを開催。

著書に「景教-東回りの古代キリスト教・景教とその波及-」改訂新装版(2014年)、「仏教からクリスチャンへ」「一から始める筆ペン練習帳」(共にイーグレープ発行)、「漢字と聖書と福音」「景教のたどった道」(韓国語版)ほかがある。最近は聖句書展や拓本展も開催。

【外部リンク】HP::景教(東周りのキリスト教)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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