Skip to main content
2025年7月12日10時33分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(65) 峯野龍弘

2014年12月25日17時53分 コラムニスト : 峯野龍弘
  • ツイート
印刷
関連タグ:峯野龍弘

第5章 心傷つき病む子どもたちの癒やしへの道
Ⅲ.アガペーによる全面受容の癒やしへの道
2)アガペーによる全面受容の癒やしが成されるための具体的な道
■ 癒やしへの具体的な道
⑦ 断じて他者と比較せず、他者を非難しない

次にアガペーによる全面受容の癒やしが成し遂げられるためには、さらに“断じて他者と比較せず、また他者を非難しないこと”が必要です。たとえば、「お前は何でいつまで経ってもあの5年生の時の仲良しだった○○君のようになれないのだ。○○君はもうすでに中学3年生だよ。お前はいまだに学校にも行けず、家の中ばかりに引き籠ってしまっていて・・・」とか、または「××さんは、最近麻薬犯罪で捕まって刑務所に入ったそうよ。人はそこまで落ちたらもうおしまいよね。そのことにくらべれば、あなたの方がまだずっとましよね。ただ学校に行けないだけで、警察の御厄介にならないですんでいるのだから・・・」といったような発言です。このような本人と他者を比較したり、また他者を批判したり、軽蔑したりする発言は絶対禁物です。

では、どうしてこのような発言が禁物なのでしょうか。以下に、その理由を幾つか述べてみましょう。

第一に、すでに述べたようにアガペーによる全面受容による癒やしの鉄則として、あくまでも本人を全面受容するためには、一切他者と比較せず、心傷つき病んでいるその子自身の尊厳をどこまでも重んじ、その子本位に万事を考え、ひたすらその子を愛し、そのケアに当たらなければならないのにもかかわらず、他者と比較することによって、この鉄則を早くも破ってしまうことになるからです。

第二に、このように比較することにより、受容者である親自身が、他者をうらやましく思ったり、一向にはかばかしくない我が子を見せつけられるようで、非常に悲しく思えたり、焦ったり、さらには憤りや憎しみをさえ我が子に覚えたりするようになってしまうからです。その結果、受容し続けることがますます困難となり、行く先に希望の光を失い、心には不安が増し、その思いはいよいよ乱れるばかりです。だから他者と比較することは、何と非生産的な愚行であって、それはまさに徒労に過ぎません。

さて第三に、心傷つき病んでいる子どもの前で他者を非難・批判することは、これまた禁物です。一見、前述のように我が子がそうでないことを喜び、本人を誉め励ましているつもりかもしれませんが、それが逆効果になることがしばしばあるのです。なぜならウルトラ良い子たちは、本来心優しく、他者配慮に富み批判されている相手の気持ちを察し、感情移入が起こり、相手が気の毒になり、あたかも自らが非難されているかのような錯覚さえ惹き起こすことがあります。のみならず、今は自分を非難してはいないが、やがてはその同じ価値観、評価基準をもって自分も裁かれ、批判されるようになるに違いないと直感するからです。今は自分を受容してはいるが、その実その背後には、以前と少しも変わってはいない世俗的価値観をもって人を裁く体質が、その自らの受容者である親の中になお存在していて、やがては再び自分も裁かれるに至るに違いないと恐れるのです。

親が他人を非難し、裁く姿と言葉を目の当たりにする時、心傷つき病めるウルトラ良い子たちは、その瞬間、親が今まで自らをアガペーによる全面受容をもって受容してきてくれたと思っていたことが、親の本心からではなく全くの偽りであり、上辺だけの繕いに過ぎなかったと思い、大きな衝撃を受け、絶望するのです。ですから断じて我が子を受容し、他人を批判し、裁くことはしてはならないのです。どうか我が子の癒やしのためにアガペーによる全面受容を始めた方々よ。他人を批判し、非難し、裁いてはなりません。アガペーは、本来その人の心と人間性の本質からほとばしるものであって、我が子と他人とを区別することなく、誰に対しても注ぎだされるべき普遍的真心だからです。とりわけウルトラ良い子たちは、それを見抜く感性をもっているのですから。(続く)

◇

峯野龍弘

峯野龍弘

(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

■ 峯野龍弘のアガペーブログ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:峯野龍弘
  • ツイート

関連記事

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(64) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(63) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(62) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(61) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(60) 峯野龍弘牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • Gゼロ時代の津波石碑(4)芥川を自死に至らしめた「ぼんやりした不安」と2つの遺書 山崎純二

  • 見捨てない神 穂森幸一

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(226)葬儀文化を受け継ぎ、教会がエンディングを支える時代が来る 広田信也

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 初めの愛に戻りなさい 佐々木満男

  • 第一のことを第一にする人生の祝福 菅野直基

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(7)共同体の重視 臼田宣弘

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 紛争地の宗教者らが参加、第3回東京平和円卓会議 赦しの重要性、即時停戦など呼びかけ

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 初めの愛に戻りなさい 佐々木満男

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 紛争地の宗教者らが参加、第3回東京平和円卓会議 赦しの重要性、即時停戦など呼びかけ

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.