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温故知神—福音は東方世界へ

温故知神—福音は東方世界へ(4)ユーラシアの東西交流 川口一彦

2014年10月5日23時58分 コラムニスト : 川口一彦
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川口一彦氏+

1. ユーラシアの東西交流

パルティヤ王国は、ローマ帝国との争いはあったものの、貿易などでは中国からローマへ、ローマから中国、日本へと、シルクロードで東西を結ぶ中継点として多くの人物、様々な商品が流通し、商業経済が盛んでした。やがてパルティヤは、イラン高原で勢力を伸ばしていたササン朝ペルシアに滅ぼされます。この時代に、日本にもペルシアの文物が伝わりました。正倉院宝物にあるのとササン朝ペルシアで発見された切子ガラス碗やガラス瓶などが同形であること、風神の起源もギリシャで、ローマ、中央アジア、中国、朝鮮半島、日本と商人たちの往来が当然ありました。

温故知神—福音は東方世界へ(4)ユーラシアの東西交流 川口一彦

十字の彫られた金属板はペルシア湾カーグ島で出土した6世紀のもので、景教徒所有のものと考えられます(40センチ×20・5センチ)。十字のデザイン、十字の中心の四隅の○、十字の先端の○などは大秦景教流行中国碑の十字と似ています。

温故知神—福音は東方世界へ(4)ユーラシアの東西交流 川口一彦

2. 東アジアの交流

日本には漂流民を含め数多くの渡来人が中国や南アジアから来ていることが、古代の歴史書に記されています。

『続日本紀』巻第十二、聖武天皇の天平八(736)年の記録によれば、唐人三人と波斯人の李密翳が来日とあり、同年11月には唐人皇甫と李に位階を授けたとあります。この李が景教徒ではなかったかと言われてきましたが、不明です。李についての記述はその後ありません。

一方で唐人皇甫について、奈良市の西大寺旧境内から土器の皿の裏側に「東□皇甫」(二文字目は欠損)と墨書された須恵器が発見されました。その調査によると『続日本紀』に記された唐人皇甫と同一人物ではと言われました(奈良新聞2010年4月9日)。

景教関係の遺物などは発見されていませんが、もし発見されるなら大きな歴史的裏付けとなります。

温故知神—福音は東方世界へ(4)ユーラシアの東西交流 川口一彦
温故知神—福音は東方世界へ(4)ユーラシアの東西交流 川口一彦

十字のついた器は中央アジアのウズベキスタンで出土した7~8世紀の作で、景教徒の骨を納めた箱ではないかと考えられます(サマルカンド国立文化歴史博物館所蔵)。この地はシルクロードの中継点で、商業交易とともに学問、文化も栄えていました。この地で景教徒たちは信仰生活を過ごし、天に帰っていった信徒も多くいたことでしょう。この土器の表面に葉型のデザインが彫られていますが、おそらく椰子の葉ではないかと考えます。以後、椰子の葉型が景教徒のデザインシンボルとなっていきます。これについては後ほど記述する予定です。

3. 景教碑の模刻碑・レプリカが本部に設置

温故知神—福音は東方世界へ(4)ユーラシアの東西交流 川口一彦

念願でありました西安碑林博物館に建つ大秦景教流行中国碑(唐代781年作)の模刻碑がほぼ同寸の形で愛知県春日井市柏井町7-2-6の日本景教研究会本部に建つことになりました。設置は11月で、多くの会員様のご献金で設置されるものです。

日本には明治時代にゴードン女史が製作して高野山奥の院に設置した西安碑よりも大きな碑、もう一つは京都大学にフロムが寄贈した西安碑と同型の物がありますが、文字など鮮明ではありません。

本部の碑は縦約360センチ、幅99センチで、台座は地震対策として大きなものとなります。一度、見に来て下さい。

拓本は必要な方に有料で頒布できるようにしたいと考えています。良い記念となることでしょう。碑についての解説、漢文の現代訳、その他の景教資料については、改訂新装版の『景教』(イーグレープ)に詳しく書かれてあります。

※ 参考文献:『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年、イーグレープ)

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◇

川口一彦(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市に生まれる。現在、愛知福音キリスト教会牧師。日本景教研究会代表、国際景教研究会(本部、韓国水原)日本代表。基督教教育学博士。愛知書写書道教育学院院長(21歳で師範取得、同年・中日書道展特選)として書も教えている。書道団体の東海聖句書道会会員、同・以文会監事。各地で景教セミナーや漢字で聖書を解き明かすセミナーを開催。

著書に「景教-東回りの古代キリスト教・景教とその波及-」改訂新装版(2014年)、「仏教からクリスチャンへ」「一から始める筆ペン練習帳」(共にイーグレープ発行)、「漢字と聖書と福音」「景教のたどった道」(韓国語版)ほかがある。最近は聖句書展や拓本展も開催。

【外部リンク】HP::景教(東周りのキリスト教)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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