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温故知神—福音は東方世界へ

温故知神—福音は東方世界へ(7)景教碑の模刻碑が愛知に建った 川口一彦

2014年11月14日07時53分 コラムニスト : 川口一彦
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川口一彦氏+

① 景教碑は当時の「石文(いしぶみ)トラクト」だった

念願であった景教碑の模刻碑が2014年11月3日、愛知県春日井市の日本景教研究会本部に建ち、除幕式を実施しました。

781年に中国西安の景教会堂敷地に建った景教碑は、高校の教科書や参考書にも写真版で出るほど日本人には知られていますが、2000字ほどの内容は知られていません。それを分かるように解説して伝えることが大切です。碑は、信徒や一般市民、皇帝サイドに向けて宣教のために建てられた現代版「石文(いしぶみ)トラクト」であったと思います。なぜなら碑文には、聖書の重要なメッセージや歴史が要約して刻まれているからです。

② 碑の内容

古くから多くの石碑が建てられてきましたが、碑を建てる目的は、事跡を広く世に示し、後世に伝えることでした。ですから、碑の内容を知り、伝えることが大切です。

福音は東方世界へ(7)景教碑の模刻碑が愛知に建った 川口一彦

碑の内容の第一は、神(阿羅訶)を三一(三位一体)と刻んでいます。聖書の神は一神でも多神でもなく三一で、皇帝を絶対君主としていた帝国内で聖書の神のみを先の先(アルファ)、後の後(オメガ)の創造と救いの神とし、皇帝と神とを区別しています。第二は、万物の創造と人間の罪と堕落、そして救いは弥施訶(メシア)を待つこと。第三は、待望のメシアの降誕とペルシアから来た東方の博士たちのこと。第四は、聖霊(浄風)によって教会が建てられ、信者は天国に向かったことなど教理を正しく簡潔に教え、第五は、皇帝と景教との関係を歴史的に刻み、第六に他宗教徒から迫害された時の景教徒の対処について、第七に一人の美しい兄弟愛や隣人愛について刻んでいます。

西安碑は781年に建ち、850年代に埋められ、1620年代に発見されました。碑の内容を見ると、神が中国で約220年の間になされた働きを見ることができます。これらは現代の教会にも通じることで、特筆すべき事柄だと思います。

③ 碑を建てた目的

筆者が碑を建立したいと願ったきっかけは、今から20年以上も前にさかのぼります。碑の拓本を初めて見たのは、東海聖句書道展で事務局長をしていた時、当時の会長が出品したものでした。景教について詳しく聞き、拓本の書体と内容に魅了されました。碑文の現代訳を手掛け、2000年6月に『景教』として出版しました。その後の記念講演会や新聞報道で多くの読者が起こされました。

続いて、拓本の石碑を実際に見たいと願うようになりました。イーグレープから『景教』(2002年)を出版、その記念企画として景教の源流をたどる北京・西安・内モンゴル遺跡巡りツアーを三度実施し、念願が叶いました。本物の景教碑を見た時は感動し、ぜひ模刻碑を造り、日本に建てたいとの願いが起きました。

その頃から景教研究者や支援者が増え、「日本景教研究会」の設立となりました。各地での景教セミナーの開催、韓国の牧師たちの景教研究者との出会いにより、共同研究の「國際景教研究会」を2010年3月に設立、日本と韓国とが交互に東方景教や使徒時代からのアジア教会について学び合う国際学術大会を開催してきました。今年は第五回東京大会を開き、東方教会の歴史と教理、景教碑の内容などを学び合いました。碑の書者は呂秀巖で景教神学校の校長と聞きますが、その先祖は呂氏春秋を書いた者で、その子孫の一人に韓国教会新聞社社長の呂氏がいます。呂氏は、今回の東京大会の講演で秦の始皇帝を含む系図を見せて、呂秀巖は自分の先祖だと言っていました。

今回の設置に際し、匿名で多くの献金も寄せられました。県内外の石材店を探していた矢先、快く引き受けてくれた地元の石材店と相談し、実現に至りました。「求めなさい。そうすれば与えられる」とのお言葉に信頼し、神様がお応え下さった証と信じ、本当に感謝しています。

ぜひ一度見に来て下さい。そして拓本をお入り用(有料)の方はお申し出下さい。筆者が拓本採取をしています。下記の写真の碑の上部は、設置後に拓本採取したものです。

福音は東方世界へ(7)景教碑の模刻碑が愛知に建った 川口一彦

※ 参考文献

『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年、イーグレープ)
『比較宗教学21』(川口一彦、1996年)

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◇

川口一彦(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市に生まれる。現在、愛知福音キリスト教会牧師。日本景教研究会代表、国際景教研究会(本部、韓国水原)日本代表。基督教教育学博士。愛知書写書道教育学院院長(21歳で師範取得、同年・中日書道展特選)として書も教えている。書道団体の東海聖句書道会会員、同・以文会監事。各地で景教セミナーや漢字で聖書を解き明かすセミナーを開催。

著書に「景教-東回りの古代キリスト教・景教とその波及-」改訂新装版(2014年)、「仏教からクリスチャンへ」「一から始める筆ペン練習帳」(共にイーグレープ発行)、「漢字と聖書と福音」「景教のたどった道」(韓国語版)ほかがある。最近は聖句書展や拓本展も開催。

【外部リンク】HP::景教(東周りのキリスト教)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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