臼田宣弘
-
ヨハネ福音書を読む(27)「ニコデモの再登場」―仮庵祭でのイエス様(4)― 臼田宣弘
今回は、7章31~36節と45~52節を読みます。ニコデモは、他の福音書にはその影さえも見いだすことができません。ヨハネ福音書だけに登場し、しかもその数は3度です。そのニコデモが、今回の箇所で再び登場しているのです。
-
ヨハネ福音書を読む(26)「メシアはどこから来るのか」―仮庵祭でのイエス様(3)― 臼田宣弘
7章1節によりますと、イエス様を「ユダヤ人が殺そうと狙っていた」のです。しかし、エルサレムの人々の中にはそのことを知らない人たちもいました(19節)。けれども、エルサレムの人々の中には、知っていて傍観している人たちもいたようです。
-
ヨハネ福音書を読む(25)「祭りの半ばの日の説話」―仮庵祭でのイエス様(2)― 臼田宣弘
前回お伝えしましたように、イエス様は、仮庵祭の行われているエルサレムに、ひそかに上って行かれました。それは、イエス様を殺そうとしていた人たちから身を隠すためであり、いわば十字架への道が、そこで示されていたのだと思えます。
-
ヨハネ福音書を読む(24)「ガリラヤからエルサレムへ」―仮庵祭でのイエス様(1)― 臼田宣弘
前回、ガリラヤのカファルナウムでの出来事によって、イエス様から弟子たちが離れ、12弟子だけがイエス様のもとに残ったことをお伝えしました。今回お伝えするのは、その続きの出来事です。イエス様は引き続きガリラヤ地方を巡って教えを広めていました。
-
ヨハネ福音書を読む(23)「12弟子」―筆頭者ペトロ― 臼田宣弘
カファルナウムは、ガリラヤ地方では中心となっていた町なのでしょう。イエス様は、宣教を開始されたとき、「ナザレを去って、ゼブルンとナフタリとの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた」(マタイ福音書4章13節)とあります。
-
ヨハネ福音書を読む(22)「聖餐式の指示」―ヨハネ福音書が伝えているもの― 臼田宣弘
キリスト教礼拝の中心は聖餐式です。多くのプロテスタント教会では、聖餐式は月に一度にしており、コロナ以後はそれも見送っている教会もあると思いますが、カトリック教会や聖公会では聖餐式抜きの礼拝はなかなか考えにくいと思います。
-
ヨハネ福音書を読む(21)「これはヨセフの息子のイエスではないか」―ユダヤ人たちのつぶやき― 臼田宣弘
今回は、6章34~51節を読みます。今回も前回同様、イエス様とユダヤ人たちの言葉を分けて表記します。ここでは、イエス様の言葉として大事なものであることを示している「よくよく言っておく」という言葉が2回伝えられています。
-
ヨハネ福音書を読む(20)「世に命を与えるまことのパン」―朽ちる食べ物と朽ちない食べ物― 臼田宣弘
5千人の供食の話は4つの福音書全てにありますが、ヨハネ福音書には、その供食の話の後の6章後半で、パンについての説話が伝えられています。予定としては、今回から3回にわたって、その説話が書かれている26~59節を読みます。
-
ヨハネ福音書を読む(19)「湖上歩行による神顕現」―第5のしるし― 臼田宣弘
イエス様は5千人に食事を提供した後、一人で山に行かれました。マタイ福音書14章23節とマルコ福音書6章46節の並行箇所では、「祈るために」山に行かれたとなっています。イエス様が祈るために一人で山に行かれることは、しばしばあったことでした。
-
ヨハネ福音書を読む(18)「5つのパンと2匹の魚」―第4のしるし― 臼田宣弘
今回は、6章1~14節を読みます。ここでは、「カナの婚礼」「役人の息子の癒やし」「ベトザタの池での病者の癒やし」に続く、ヨハネ福音書における4番目のしるしの記事である「5つのパンと2匹の魚(5千人の供食)」のことが伝えられています。
-
ヨハネ福音書を読む(15)「癒やされた人の告知」―ユダヤ人たちの迫害が始まる― 臼田宣弘
9章の登場人物は信仰告白しているのに対し、5章に登場するこの癒やされた人は、言葉で信仰告白をしていないため、よりネガティブな解釈が散見されます。そうした中で、この癒やされた人に対して、徹頭徹尾ポジティブな見解を与えているのがオディです。
-
ヨハネ福音書を読む(14)「ベトザタの池での病者の癒やし」―第3のしるし― 臼田宣弘
今回は、5章1節~9節bを読みます。ガリラヤで役人の息子を癒やされたイエス様は、祭りに参加するためにエルサレムに向かわれました。この祭りは、仮庵(かりいお)祭であったともいわれていますが、正確には何の祭りであったのかは分かりません。
-
ヨハネ福音書を読む(13)「役人の息子の癒やし」―あなたの息子は生きている― 臼田宣弘
今回は、4章43~54節を読みます。44節に「預言者は、自分の故郷では敬われないものだ」というイエス様の言葉がありますが、イエス様の故郷をガリラヤとした場合、45節ではそれに反するように、ガリラヤの人たちはイエス様を歓迎します。
-
ヨハネ福音書を読む(12)「サマリアの女性」(4)―イエス様と弟子たちの会話― 臼田宣弘
今回は、4章31節~38節を読みます。今回お伝えするのは、前回一つの出来事として成形した、サマリアの町でのお話に挟まれている、イエス様と弟子たちの会話です。この場面は、ヤコブの井戸を舞台としていると考えられます。
-
ヨハネ福音書を読む(11)「サマリアの女性」(3)―町の人々の回心― 臼田宣弘
前回お伝えしましたように、私は、サマリアの女性がイエス様から永遠の命の水を頂いた、つまりイエス様への信仰が成立したので、もう水がめは必要なくなり、そこに水がめを置いて町へ帰っていったのだと考えています。
-
ヨハネ福音書を読む(10)「サマリアの女性」(2)―置いていかれた水がめ― 臼田宣弘
前回、サマリアの女性の発言が、イエス様の言葉を受け入れるものに変わっていったことをお伝えしました。その後、イエス様はさらに女性に、「行ってあなたの夫をここに呼んで来なさい」と言われます。ここでは、隠引法と呼ばれる修辞法が使われています。
-
ヨハネ福音書を読む(9)「サマリアの女性」(1)―ヤコブの井戸端での会話― 臼田宣弘
前回、イエス様がヨハネより多く弟子を作り、ファリサイ派の人々の耳にそれが入ったため、ユダヤからガリラヤに移られるという場面までをお伝えしました。イエス様はユダヤからガリラヤに行くために、サマリアを通っていきました。
-
ヨハネ福音書を読む(8)「永遠の命を得る」―互いに愛し合うこととの関連で― 臼田宣弘
共観福音書(マタイ、マルコ、ルカの各福音書)は、洗礼者ヨハネが投獄された後のイエス様の活動を伝えていますが、ヨハネ福音書は、既に活動を開始しているイエス様と並行して活動するヨハネのことも伝えています。
-
ヨハネ福音書を読む(7)「神様の愛」―独り子をお与えになったほどに― 臼田宣弘
今回は、3章13~21節を読みます。聖書協会共同訳では、15節の最後に閉じカギカッコが付けられていて、10節b~15節をニコデモとの対話におけるイエス様の言葉としています。その後の16節~21節は、福音書記者による教説としているのでしょう。
-
ヨハネ福音書を読む(6)「ニコデモ」―夜にやって来た男― 臼田宣弘
ニコデモという人は、4つの福音書の中でヨハネ福音書にしか登場していません。しかし、ヨハネ福音書では、この後の2回と合わせ、計3回登場します。このことは、ニコデモのお話を読む上で大事なことであると私は考えています。
人気記事ランキング
-
福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進
-
N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025
-
世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出
-
ワールドミッションレポート(8月20日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(3)
-
篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(240)聖書と考える「レプリカ 元妻の復讐」
-
ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)
-
ワールドミッションレポート(8月18日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(2)
-
米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念
-
いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣
-
嫌いと無関心 菅野直基
-
福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進
-
N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025
-
世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出
-
米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念
-
新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版
-
いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣
-
嫌いと無関心 菅野直基
-
シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦
-
主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子
-
ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に
-
根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令
-
新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版
-
キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所
-
「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展
-
N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司
-
日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及
-
日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも
-
コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に
-
ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に