臼田宣弘
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ヨハネ書簡集を読む(2)「反キリストに気を付けなさい」―手紙の中心部で述べられていること― 臼田宣弘
第2ヨハネ書は、集中構造になっているようです。小林氏の分析を基にして、以下にその構造を示します。今回は、上記の集中構造分析の中核(X)である7~8節を読みます。ここはまさに、この手紙の中心メッセージということができるでしょう。
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ヨハネ書簡集を読む(1)「真理と愛」―ヨハネ共同体の信仰訓― 臼田宣弘
73回にわたって「ヨハネ福音書を読む」を執筆してきましたが、今回からはヨハネ書簡集を読んでいきます。ヨハネ書簡集とは「ヨハネの手紙一」「ヨハネの手紙二」「ヨハネの手紙三」のことです。この書簡集はヨハネ福音書との関連も大きいといわれています。
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ヨハネ福音書を読む(73)「愛弟子」―イエス様の復活(4)― 臼田宣弘
今回は、21章21~25節を読みます。ここには愛(まな)弟子のことが書かれています。この福音書の20章までを書いたのが愛弟子であって、福音書のタイトルが「ヨハネ」であることから、伝統的に愛弟子はヨハネであるといわれてきました。
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ヨハネ福音書を読む(72)「殉教者ペトロ」―イエス様の復活(3)― 臼田宣弘
21章は、20章までとは別の著者によって後に書かれた「付加」であるといわれています。それには私も同意しています。なぜならば、前回お伝えした箇所の20章30~31節は、明らかにそこで福音書を閉じる言葉になっているからです。
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ヨハネ福音書を読む(71)「弟子たちの信仰告白」―イエス様の復活(2)― 臼田宣弘
復活されたイエス様は、弟子たちに姿を現したと伝えられていますが、その弟子が誰であったのかについては特定できません。全ての福音書で違う人たちが伝えられていますし、第1コリント書15章5節以下で伝えられているメンバーも一致していないようです。
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ヨハネ福音書を読む(70)「マグダラのマリア」―イエス様の復活(1)― 臼田宣弘
ヨハネ福音書は、20~21章でイエス様の復活を伝えています。恐らくそれは、1)20章1~18節の「墓での出来事」、2)同19~29節の「弟子たちへの顕現」、3)21章1~23節の「ガリラヤ湖での顕現」という3つの部分に分けられると思います。
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ヨハネ福音書を読む(69)「光のところに来た人たち」―ポンテオ・ピラト(5)― 臼田宣弘
18章32節が十字架刑の開始を告げるト書きであるとするならば、19章36~37節は十字架刑終幕のト書きであるように思えます。ここでは旧約聖書の言葉が2つ挙げられていますが、その内容を考察してみますと、大変興味深いものであることが分かります。
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ヨハネ福音書を読む(68)「イエス様の最期」―ポンテオ・ピラト(4)― 臼田宣弘
「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」といわれているものがあります。イエス様が十字架上で語られた言葉を7つにまとめたものです。このうち、ヨハネ福音書にある3つの言葉が、今回読む箇所で伝えられています。
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ヨハネ福音書を読む(67)「自ら十字架を背負ったイエス様」―ポンテオ・ピラト(3)― 臼田宣弘
今回は、19章14節b~24節を読みます。このうち、14節b~20節は、前々回に示した集中構造分析の中心部になりますので、その分析に従って聖句を対称形で示し、各箇所のタイトルを再度提示したいと思います。
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ヨハネ福音書を読む(66)「この人を見よ」―ポンテオ・ピラト(2)― 臼田宣弘
この個所は、集中構造分析では、イエス様が母を愛弟子に委ねたことを伝える箇所と対称になっています。集中構造は、対称箇所が共通する内容になっているのが特徴です。そこで、バラバとイエス様の母の間に共通点があるのではないかと思い、考察してみました。
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ヨハネ福音書を読む(65)「真理とは何か」―ポンテオ・ピラト(1)― 臼田宣弘
今回から5回にわたって、18章28節~19章42節を読みます。ここは、イエス様が十字架上で命を捨てられる大事な場面ですが、終始ローマのユダヤ州総督ポンテオ・ピラトが関連していますので、それを副題とします。
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ヨハネ福音書を読む(64)「ペトロの3度の否認」―エスカレートする罪― 臼田宣弘
ここを読むと、文章の構成について思うことが一つあります。それは、33節のイエス様の言葉と、36節以下のペトロとの会話の内容がつながっていて、34~35節の「愛の戒め」は文脈に合っていなく、唐突なものであるように思えることです。
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ヨハネ福音書を読む(63)「引き渡されるイエス様」―苦い杯と世に対する勝利― 臼田宣弘
今回は、18章10~14節と19~24節を読みます。舞台はゲツセマネの園ですが、ここでイエス様は当局に引き渡されます。マタイ、マルコ、ルカの共観福音書では、この園での夜を徹しての祈りの後に引き渡されたことが伝えられています。
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ヨハネ福音書を読む(62)「エゴー・エイミの2つの意味」―ユダへの顕現とご自身の引き渡し― 臼田宣弘
今回は、18章1~9節を読みます。イエス様は弟子たちと、エルサレム神殿の近くのゲツセマネの園に入られました。既に出て行っていたイスカリオテのユダが、ローマ兵と、ユダヤの宗教指導者たちの下役たちを引き連れて、そこにやって来たのです。
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ヨハネ福音書を読む(61)「世々の教会のために」―第3から第6の呼びかけによる祈り― 臼田宣弘
前回は、17章のイエス様の「父よ」という呼びかけの言葉で始まる6つの祈りのうち、最初の2つをお伝えしました。今回は、その後の「父よ」で始まる4つの祈りが伝えられている、11節b~26節を読みます。
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ヨハネ福音書を読む(60)「イエス様の栄光化」―第1と第2の呼びかけによる祈り― 臼田宣弘
今回は、17章1節~11節aを読みます。17章は、イエス様の告別の祈りです。告別の祈りといえば、共観福音書ではゲツセマネの祈りが伝えられていますが、それは内容的にこの17章の告別の祈りとは相いれません。
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ヨハネ福音書を読む(59)「私はすでに世に勝っている」―十字架を目前にしての宣言― 臼田宣弘
今回は、16章16~33節を読みます。22節に「私は再びあなたがたと会い」とありますが、イエス様のこのような「戻って来る」という言葉は、14章3節(第54回)、14章28節(第56回)にもありました。
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ヨハネ福音書を読む(57)「ぶどうの木の講話」―教会論的に語られる「新しい戒め」― 臼田宣弘
今回は、15章1~25節を読みます。このぶどうの木の講話において、イエス様は教会の在り方を示されています。教会とは、「私はぶどうの木」だと言われるキリストの教会であり、信者はそれに枝として連なっているのです。
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ヨハネ福音書を読む(56)「さあ、ここから出かけよう」―捕らえられる直前のイエス様― 臼田宣弘
今回は、14章27~31節を読みます。「さあ、ここから出かけよう」というイエス様の言葉で終わるこの箇所は、「こう話し終えると、イエスは弟子たちと(中略)出て行かれた」で始まる、イエス様が捕らえられる場面(18章1節~)に直結しています。
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ヨハネ福音書を読む(55)「聖霊が全てのことを教える」―弁護者を送る約束(1)― 臼田宣弘
イエス様は、ご自身が天に戻られた後に、「もうひとりの弁護者」が遣わされると語られました。イエス様はここで初めて、「弁護者」という言葉を使われています。そしてこの言葉は、福音書の中ではヨハネ福音書でしか使われていません。
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