臼田宣弘
-
ヨハネ福音書を読む(10)「サマリアの女性」(2)―置いていかれた水がめ― 臼田宣弘
前回、サマリアの女性の発言が、イエス様の言葉を受け入れるものに変わっていったことをお伝えしました。その後、イエス様はさらに女性に、「行ってあなたの夫をここに呼んで来なさい」と言われます。ここでは、隠引法と呼ばれる修辞法が使われています。
-
ヨハネ福音書を読む(9)「サマリアの女性」(1)―ヤコブの井戸端での会話― 臼田宣弘
前回、イエス様がヨハネより多く弟子を作り、ファリサイ派の人々の耳にそれが入ったため、ユダヤからガリラヤに移られるという場面までをお伝えしました。イエス様はユダヤからガリラヤに行くために、サマリアを通っていきました。
-
ヨハネ福音書を読む(8)「永遠の命を得る」―互いに愛し合うこととの関連で― 臼田宣弘
共観福音書(マタイ、マルコ、ルカの各福音書)は、洗礼者ヨハネが投獄された後のイエス様の活動を伝えていますが、ヨハネ福音書は、既に活動を開始しているイエス様と並行して活動するヨハネのことも伝えています。
-
ヨハネ福音書を読む(7)「神様の愛」―独り子をお与えになったほどに― 臼田宣弘
今回は、3章13~21節を読みます。聖書協会共同訳では、15節の最後に閉じカギカッコが付けられていて、10節b~15節をニコデモとの対話におけるイエス様の言葉としています。その後の16節~21節は、福音書記者による教説としているのでしょう。
-
ヨハネ福音書を読む(6)「ニコデモ」―夜にやって来た男― 臼田宣弘
ニコデモという人は、4つの福音書の中でヨハネ福音書にしか登場していません。しかし、ヨハネ福音書では、この後の2回と合わせ、計3回登場します。このことは、ニコデモのお話を読む上で大事なことであると私は考えています。
-
ヨハネ福音書を読む(5)「新しい神殿」―宮清めが指し示すもの― 臼田宣弘
今回は、2章13~22節を読みます。13節に、過越祭が近づいたのでイエス様がエルサレムに上ったと伝えられていますが、ヨハネ福音書は他の2箇所でも過越祭が近づいたと伝えています。つまりイエス様は、公生涯に3度過越祭に行かれています。
-
ヨハネ福音書を読む(4)「カナの婚礼」―イエス様の母マリアのメシア告白―臼田宣弘
今回は、2章1~12節を読みます。ヨハネ福音書の特徴の一つは、さまざまな解釈ができることです。いろいろな著者によるこの福音書の注解書を読んでみますと、それは一様ではありません。しかし、その一つ一つの注解に納得がいきます。
-
ヨハネ福音書を読む(3)「最初の弟子となった人たち」―メシア告白と共に― 臼田宣弘
今回は、1章35~51節を読みます。洗礼者ヨハネが2人の弟子と共に立っている場面から、この日の出来事は始まります。2人のうちの1人は、イエス様の12弟子となったアンデレであることが、40節で明らかになります。
-
ヨハネ福音書を読む(2)「洗礼者ヨハネの証言」―この方こそ神の子である― 臼田宣弘
前回、ヨハネ福音書は、①「イエスは神の子メシアであると信ずるため」、②「信じて、イエスの名によって命を得るため」という2つの執筆目的を持っている、とお伝えしました。本コラムでは、この点に着目して連載を進めていきたいと思います。
-
ヨハネ福音書を読む(1)「プロローグ」―連載を始めるにあたって― 臼田宣弘
約1年間にわたって、「ルカ福音書を読む」というコラムを連載してきましたが、今回から「ヨハネ福音書を読む」の連載を開始します。これまでと同じく、毎週水曜日の掲載で、期間も約1年間を予定しています。
-
ルカ福音書を読む(53)「よみがえったイエス様」―世界で初めのイースターの出来事― 臼田宣弘
イースター、おめでとうございます。最終回となる今回は、24章1~35節を読みます。この箇所は、朝から恐らく日没までの、丸一日の出来事として伝えられています。世界で初めのイースターの出来事です。
-
ルカ福音書を読む(51)「ピラトとヘロデの前でのイエス様」―ローマ帝国の為政者の下で― 臼田宣弘
イエス様は最高法院で裁判を受けることになります。そこで死刑にするべきだという結論になったのですが、最高法院には死刑判決を下す権限がありませんでした。それができるのは、ローマ帝国のユダヤ属州の総督ピラトだけであったようです。
-
ルカ福音書を読む(50)「ペトロの否認」―イエス様のまなざし― 臼田宣弘
ペトロは、確かにイエス様を愛していました。ですから、他の弟子たちが逃げ出してしまったにもかかわらず、イエス様に従っていきます。しかし、イスカリオテのユダ同様にサタンにふるいにかけられ(ルカ22:31)、3度の否認をしてしまったのです。
-
ルカ福音書を読む(49)「ユダによる引き渡しとイエス様の捕縛」―否定された暴力― 臼田宣弘
イスカリオテのユダの出来事は、キリスト教を信仰する者たちにとって最大のポイントであると思います。それは、「歴史としてのキリスト教」としてもそうでありましょうし、「信仰としての私自身のキリスト教」にとってもそうなのだと思います。
-
ルカ福音書を読む(48)「弟子たちとの最後」―捕らえられる前に― 臼田宣弘
今回は、22章35~46節を読みます。これは、イエス様から弟子たちに向けた最後の説教です。舞台は前々回と前回に引き続き、イスカリオテのユダにサタンが入った後の、最後の晩餐での席であると思われます。またこのお話は、ルカ福音書だけが伝えています。
-
ルカ福音書を読む(47)「サタンによる試練」―祈ってくださるイエス様― 臼田宣弘
今回は、22章24~34節を読みます。前回、「荒野の誘惑以後、イエス様や弟子たちを離れていたサタンが、イスカリオテのユダに入ったことで、守られていた時間が過ぎ、現実の時間が戻ってきた」とお伝えしました。
-
ルカ福音書を読む(45)「復活についての問答」―サドカイ派の人々と― 臼田宣弘
今回は、20章27~40節を読みます。ここでは、エルサレム神殿でのイエス様の様子が引き続き伝えられています。
-
ルカ福音書を読む(44)「エルサレム神殿において」―反対者たちとの対論― 臼田宣弘
今回は、20章9~26節を読みます。エルサレムに入られたイエス様は、その後(マルコ福音書11章12節によれば翌日)エルサレム神殿に行かれ、そこで商売をしていた人たちを追い出す、いわゆる「宮きよめ」をされた後、境内で教えを説かれました。
-
ルカ福音書を読む(43)「エルサレム入場」―平和の王であるイエス様― 臼田宣弘
いよいよイエス様の生涯の最後になる、エルサレム滞在記になります。その最初になるエルサレム入場のお話は、4つの福音書全てに並行記事があり、ヨハネ福音書によるならば、その日はイエス様が十字架にかけられた金曜日の前の日曜日です。
-
ルカ福音書を読む(42)「ムナの例え」―王の位を受けた主人とは誰か― 臼田宣弘
今回は、19章11~27節を読みます。この箇所は、マタイ福音書の並行箇所と比較した方がよいので、その箇所と併記します。ルカ福音書の太字の部分は、王の位を受けた主人に関する記述ですが、これはマタイ福音書には全く見られないものです。
人気記事ランキング
-
聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に
-
日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害
-
「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ
-
トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也
-
神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基
-
ワールドミッションレポート(10月24日):トルコ 静かな霊的復興―教会を生む教会へ
-
冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣
-
現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず
-
イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年
-
やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明
-
聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に
-
日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害
-
トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に
-
現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず
-
中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明
-
冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣
-
イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也
-
【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」
-
やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明
-
「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション
-
米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ
-
「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版
-
日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議
-
英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認
-
「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ
-
聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に
-
イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される
-
中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束















