Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
こころの手帳

こころの手帳(1)はじめに・ストレス 浜原昭仁

2015年1月30日11時14分 コラムニスト : 浜原昭仁
  • ツイート
印刷
関連タグ:浜原昭仁ストレス

はじめに

私は30年間ほど心の病気の診療に携わってきましたが、患者さんが病気や心の仕組みについての正しい知識を持つことで、症状が早く治ったり、再発しにくくなったりすることが分かってきました。残念ながら診察には十分な時間が割けないので、小冊子によって病気の方やそのご家族が、病気を理解できるようにと願って作られたのが「こころの手帳」です。このたび、一部分を少し加筆修正して掲載させて頂くことになりました。

内容はおもに日常よく見られる精神的な病気や病状の説明です。対処方法を学ぶことで治療の大きな助けとなるでしょう。

また「こころの手帳」と平行して、過去の著名な精神科医とその理論を紹介していきたいと思います。フロイド、アドラー、コフート、フランクル、フロムなど彼らはすべてユダヤ人であり、その背景には聖書の教えや知恵が隠されています。現代のこころの医療や文化にも影響を与えてきた彼らの思想をもう一度聖書的な視点から見直すことで、聖書の真理がよりくっきりと照らされてくるのではないかと期待して書かせて頂きます。この試みが皆様の心の健康と信仰生活の活性化にお役に立ちますようにお祈りいたします。

ストレス

人は生きている限りストレスからのがれることができません。強いストレスが原因で体や心の病気にかかることは多くの研究によって知られています。近年経験された大地震のような衝撃的な体験や、家族による虐待などにより心に傷を残すような場合をトラウマ(心的外傷)と呼び、後にフラッシュバック(辛い出来事の場面を突然、ありありと思い出す)や感情の鈍感さを残すことがあります。

人が産まれてくる時が最大のストレスだという考え方もあります。オットー・ランクが提唱した出産外傷説で、出産の瞬間に母から取り出され、 臍の緒を切られて、一人でこの世界に投げ出されたことが人間のトラウマの源という説です。医学的には証明されていませんが、生涯にわたりストレスに曝され続けている人間の危うい存在を考えさせます。

しかし、適度のストレスは必要です。骨や筋肉の成長に運動負荷が不可欠なように、心が成長して強くなっていくには苦しみや試練が欠かせないのです。

私の定義したストレスとは「自分のコントロールできないこと。強制されること」です。逆に、楽しみとは「自由に決められる」ことにあります。極端に言えば、たとえ遊びであっても、強制されるならストレスですし、仕事であっても自分の裁量で行えるならば喜びです。

日頃、人々はどのようなことをストレスと感じているでしょうか。NHKのストレス調査結果(男女1800人を対象、2002年)によりますと、 先の見通しが立たない(25%)、 老後の心配(24%) 、家計にゆとりなし(22%)、 年を取って衰える(21%)、仕事が忙し過ぎる(15%)等が上位に挙げられました。一言で言えば将来への不安や思い煩いが上位を占めているといえます。そもそも不安とは現実ではなく、これから先に何かとんでもない苦しみがやってくるのでないかと恐れることです。これらは自分ではコントロールできないことばかりです。「もし、お金が足りなくなったらどうしよう」「もし、がんになったらどうしよう」などと、私たちは未来に起こるかもしれないことに絶えず心が乱されています。ある人は自分がどんな死に方をするかさえもずっと心配しているのです。

このような思い煩いが心の中を占領してしまうと、笑顔が消え、家族の笑い声も聞こえなくなります。実験によれば、思い煩っていることの90%以上は、決して現実に起こりません。そして、不安や思い煩いは体力や免疫力を低下させ病気を起こしやすくします。

このような不安は、ウオーキングのようなリズミカルな繰り返しの運動や夢中になれる趣味によって軽減できます。さらに、誰かに話すことはストレス解消に大変役に立ちます。

自分の意識を未来の心配に向け過ぎず、現在の、今、目の前にあるこの時を生きるようにするとき思い煩いから解放されます。

「だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります」(マタイ6章34節)

この聖書の言葉が教えていることは、ある種の事柄は自分でコントロールできないことを認めて、それを神様に任せることです。神が与えて下さる安らぎとはストレスの無い状態ではなく、どんなにストレスがあっても揺るがない心の平安です。あなたのストレスも神様にゆだねてみてください。

(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)
(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)

◇

浜原昭仁

浜原昭仁(はまはら・しょうに)

金沢こころクリニック院長。金沢こころチャペル副牧師。1982年、金沢大学医学部卒。1986年、金沢大学大学院医学研究科修了、医学博士修得。1987年、精神保健指定医修得。1986年、石川県立高松病院勤務。1999年、石川県立高松病院診療部長。2005年、石川県立高松病院副院長。2006年10月、金沢こころクリニック開設。著書に『こころの手帳―すこやかに、やすらかにー』(イーグレープ)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:浜原昭仁ストレス
  • ツイート

関連記事

  • 精神科医療の現場から 宇田川雅彦医師にインタビュー “自殺予防のためにクリスチャンがすべきこと・すべきでないこと”

  • 心を診る(3)あなたは何をしてほしいのか 宇田川雅彦

  • 女性と信仰(17)賢い女、賢い妻④―愛と憎しみ・妬み(1) 前田基子

  • 本屋ぴりぽの生い立ち(5) 塚本春美

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.