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本屋ぴりぽの生い立ち

本屋ぴりぽの生い立ち(3) 塚本春美

2014年11月20日21時29分 コラムニスト : 塚本春美
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関連タグ:塚本春美
塚本春美さん+

現在は、主人と2人の生活。3人の子どもたちは、それぞれに家庭を持ち、遠方に住んでいます。自宅を開放することに関しても、私なりの小さな痛みがありました。それが、私の傲慢さが砕かれる訓練だったことは、後で知ることになります。

当初は、三重県にクリスチャンのブックストアーがないため、不便な思いをしながら遠方にまでキリスト教書物を求める人々のために、という思いがありました。

今はアマゾン、楽天、ヤフーなど、様々なインターネットショップがあり、あらゆる物が家にいながらにして手に入ります。本もしかりです。今日オーダーすれば、明日にはもう自分の手元に届きます。しかし当時は、今ほどではありませんでした。まだデジタルブックも一般的ではありませんでした。本は店頭で手にして買うもの、という意識が、まだ強かったように思います。

もちろん、世代によっても違うでしょう。昔からPCを使いこなし、ネットショッピングやオークションをすでに始めていた人もいます。しかし、一般の人々が、今ほどにはインターネットショッピングに心を向けてはいませんでした。

とにかく当時は、「主のため、地域のクリスチャンのために、もっと温かい交わりができるよう、教派を超えて信仰を語り合える場となる本屋を立ち上げよう、三重県に唯一のキリスト教書店を!」と意気込んでいました。

だから、いよいよ店をオープンする時期が近づくと、弱音を吐き出したのです。本当に人々のためにできるのだろうか。「主よ、今まで家族だけで使っていたリビングに本を置き、たった1週間ですが、人々に解放する。私たち家族は、いつもそこでくつろぎ、食事を共にし、夜な夜な語り合った、大好きなリビングです」

ビジョンが与えられて3年後の2006年、私の誕生月でもある5月に本屋ぴりぽのオープンと決めました。しかし時が近づくにつれ、心のどこかで一抹の寂しさがますます膨れ上がるのを無視できなくなりました。

思いあぐね、「主よ、私の家族の憩いの場であり、くつろぎの場であるここをすべてささげたら、今度家族が集まった時、どこで憩えばよいのでしょう」と主に尋ねていました。

本屋ぴりぽの生い立ち(3) 塚本春美
我が家のキッチンカウンターが・・・本屋ぴりぽの生い立ち(3) 塚本春美本屋ぴりぽのレジカウンターに早変わり!

「明け渡す」という作業を始めていたのです。痛みが伴うとは予期していませんでした。用いていただけるだけで嬉しかった。このような者を選んでくださった、そのことだけで感謝でした。このような苦しみの感情が沸き起こるとは思ってもいませんでした。心はすでに明け渡しているつもりでしたが、具体的に家が私たちのものであって、私たちのものでなくなる。気持ちが、目に見える形での変化に対応できていませんでした。しかしその中で、明け渡す体験をし始めていたのです。

オープンを3日後に控えたある日、その日のディボーションで、主がノアに、「あなたは自分のために、ゴフェルの木の箱舟を作りなさい」とおっしゃった箇所が目に入ったとたん、大きな感動と主の愛に包まれたことを思い出します。主が私に、「あなたは自分のために『本屋ぴりぽ』をつくりなさい」と言っておられるのだと感じたのです。平安と喜びが充満しました。もう、何の不安も恐れもありませんでした。それまで私は傲慢にも、近くにキリスト教書店のない人々のため、また教派を超えて牧師や兄弟姉妹が交わるため、互いの教会が主にあってもっと助け合うために・・・などなど、何々のため、誰々のためにと考えていたのです。大変な思い上がりと高慢でした。

あたかも何か自己犠牲をモチベーションにしているような思いに、いつの間にかなっていたのでしょう。あまりの高ぶりと傲慢に恐ろしくなります。主は何よりも傲慢を嫌われるからです。

しかし、はっきり分かりました。他でもない、主は私のことを一番考えてくださっていたのです。誰のためでもない、まず私がそのことで主の愛を深く感じ、祝福を受けるために。注がれている主の愛をもっと明確に確信することができるように。決して他の誰かのためにではありません。

誰かのためにされるのは、主ご自身です。主だけが、他者のためにその必要を満たしてくださいます。ただ主に使っていただく者に過ぎないことを忘れ、あたかも自分が誰かのために何かできるかのように錯覚していました。

実際、本屋ぴりぽがオープンしてからというもの、数え切れない恵みと奇跡の現場に立ち会いました。主がアレンジされた祝福の目撃者として、いつも私を用いてくださいます。まるで奪われるかのようにも感じていた、家を明け渡す作業も、想像していたものとは違いました。家族は十分そこで憩えますから、感謝です。

もう、迷いはありませんでした。「主よ、どのようにでもお使いください。貴方が与えてくださった空間ですから」と祈りました。

さあ、いよいよ、何も知らない一介の主婦が、ただ御言葉に押し出され、月に1週間限定の本屋ぴりぽを始めようとしていました。

■ 本屋ぴりぽの生い立ち: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)

◇

塚本春美(つかもと・はるみ)

兵庫県生まれ。1984年三重県四日市市で受洗。家族は夫と子ども3人。2006年、夫の転勤先で現在の本屋ぴりぽのビジョンを主からいただき現在に至る。ライフ・ホープ・ネットワークのボランティアカウンセラー。

■ 外部リンク:

本屋ぴりぽのホームページ

ライフ・ホープ・ネットワークのホームページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:塚本春美
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