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本屋ぴりぽの生い立ち

本屋ぴりぽの生い立ち(1) 塚本春美

2014年10月8日19時14分 コラムニスト : 塚本春美
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関連タグ:塚本春美
塚本春美さん+

「ZZZ・・・zz、スーウ。ZZZ・・・zz、グゥース・・・zzz・・・」

どっかりと、深々と居心地良さそうにカウチに身を預けて深い眠りにいるこの人は?? そして、ここはどこ??

ええ、ここは本屋さん「ぴりぽ」のリビング! お休みになっている方は常連のお客様。傍らでは久しぶりに再会した姉妹方が昔の思い出を語り合っておられます。もう一方では思いがけない数年ぶりの出会いに小踊りして、手に手を取って・・・。また、ある方々はかつての恩師と生徒の関係で、今は互いにクリスチャンになって、「えっ! どうしてクリスチャンになったの?」とお互いにその不思議を隠せないで興味津々・・・。

この光景を見ると、ああ、主はこのようなクリスチャンの交わりを望んでおられるのだと分かります。教派、教団の枠を超え、ただシンプルに主にある家族としての交わりを! そして憩える場を・・・。

この本屋の主にあるご奉仕は、そのような空間と時間を提供すること。来られたお客さま全てにコーヒーと手作りのクッキでおもてなしをすること。そして、時にはお一人で悩みを持ってこられる方にはお話を伺うことも。そして祈り・・・。

三重県四日市市内にある宅地造成された住宅街の一角にある普通の家の、普通のリビングに、主にある本を並べただけの本屋。主からいただいたこのミッションが始まって9年目を迎えています。1カ月にたった1週間。それも日曜を除いてのオープンですから、営業は6日間です。しかし、主のみわざは素晴らしい! 現在2014年9月、初めて来てくださった方の名前が2006年からゲストブックに記されています。721名(正確な人数はもう少し多いと思います。ご家族でこられた方や、また記入漏れを合わせると・・・)。

名も無く、誰も知らなかった場所でのこのミニストリーに、主は700名以上の人を送ってくださっています。延べ人数にすると5400人以上の方々が、この小さな街のこの小さな本屋にお立ち寄りくださっていることになります。互いに交わり、励まし合い、祈り合う光景・・・。主の栄光を数え切れないほど見させてくださいました。信徒だけでなく、牧師先生方も来てくださいますから、ここでは教派を超えての主にある交わりがあります。

これは何を意味しているのでしょう。主にある人々は、互いの交わりを分かち合おうとしているのです。1%にみたない日本のクリスチャンは、互いに励まし合うことを必要としています。エマオの途上のあの弟子たちのように、互いに確かめ合い、主の証をすることで燃えたい、熱い思いを知り合いたいのです。この書店の使命はここにあります。単に本を求めるだけでなく、主にある救われた喜びを互いに確かめ、喜び、祈り、感謝を分かち合いたいのです。

この小さなミニストリーにも、ささやかな始まりのお話があります。

キリスト教書店は全国に何軒あるでしょう。三重県には一軒もありませんでした。人口185万人、キリスト教団体101団体、三重県は全国で28番目にランクづけられています。そのような三重県のクリスチャンは、近くの府県にあるキリスト教書店を探して買い求めにいかなくてはなりません。購買力のある比較的大きな教会へは隣の県のキリスト教書店が訪問販売してくれます。しかし、小さな教会の皆さんは遠くまで本を求めて出かけなくてはなりません。そのようなわけで、私も電車を乗り継いで数少ないキリスト教書店に行ったときは心が踊ります。「やっと来ることできた!」と・・・。

ある時のことです。書店内には数人の買い物客がおられたので、声をかけたいな~と思いましたが、皆さん、熱心に本を探しておられる様子。話しかけるのが気後れして、チャンスもないまま、その場を離れてしまいました。レジでの会話も言葉少なく、せっかく来た書店、せっかく会えたクリスチャンの兄弟姉妹。でも、一言も言葉を交わすことなく店を後にしてしまいました。何か物足りないままで帰宅してしまった私は、その日から主に尋ね求め始めました。そして、私のこの祈りが始まりました。「主よ、もしあなたが私にあなたの本を扱う店を任せられるならどのような店をお望みですか」と・・・。

■ 本屋ぴりぽの生い立ち: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)

◇

塚本春美(つかもと・はるみ)

兵庫県生まれ。1984年三重県四日市市で受洗。家族は夫と子ども3人。2006年、夫の転勤先で現在の本屋ぴりぽのビジョンを主からいただき現在に至る。ライフ・ホープ・ネットワークのボランティアカウンセラー。

■ 外部リンク:

本屋ぴりぽのホームページ

ライフ・ホープ・ネットワークのホームページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:塚本春美
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