聖ニコラスの生涯
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(42)サンタ・クロース誕生
その頃、ニコラスは天国に通じる階段を一歩一歩、天使たちに手を取られて登っていた。(これで思い出多い地上の生活ともお別れだな。寂しい気もするが、何とありがたい生涯だったことか)彼はつぶやき、感謝をするのだった。
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(41)天国への旅立ち
紀元343年12月5日の朝まだき。ニコラス司教が逝去したとのニュースが各地を駆け巡った。そして12月6日。葬儀がミラの教会で行われることを知ると、隣のパタラの町から、ラオディキアやエペソなどからも人々が故人と別れを…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(40)スントケの砂糖菓子
月日が流れ、いつしかニコラスも70歳を超える高齢となった。しかし、彼は相変わらず教会の任務の間をぬって菓子が入った袋を担いで子どもたちの家々を訪問して歩いていた。そんなある日のこと。それはひどく冷え込む日で…
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サンタ・クロースと呼ばれた人─聖ニコラスの生涯(39)変わらぬ友情
ニコラスは夢を見ていた。あの3人の将校が、暗い地下牢に閉じ込められているのだ。「ニコラス司教様。お助けください!」彼らは鉄格子をたたいて叫んでいる。「私たちは、無実の罪で獄につながれているんです。ゲルマン人の首領と話し…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(38)3人の将校
「ミラノ勅令」により、キリスト教が公認されてから12年目を迎えた。ローマ帝国はリキニウスが帝位を退き、コンスタンティヌス大帝によって統一国家の道を歩み出していた。ニコラスはこの時、既に55歳を越しており、白いひげと赤い…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(37)パンと魚の教会
やがて、土台もなくなるほど破壊されたミラの教会堂が建て直され、以前よりも立派な建物として整えられると、各地から続々とクリスチャンたちが戻ってきて、新しく訪れた人々と共に賛美と礼拝がささげられるようになった。
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(36)あなたを赦します
何日か旅をして、ようやくスプリトに着いたニコラスとアペレは、ディオクレティアヌス先帝の別荘を訪ねて行った。ニコラスはアペレを門の所で待たせ、自分一人で管理人に面会を申し込んだ。
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(35)テサロニケでの再会
エーゲ海に面したテサロニケは、ミラよりももっとにぎやかな港町であった。町の中央広場には多くの人が行き交っている。海側から北西に向かって細い路地が伸びており、そこをたどっていくと、再建途中の教会堂があり、中から賛美の歌声…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(34)教会も、町も生まれ変わる
こうして「ミラノ勅令」が発布されて、キリスト教が公認されると、各地に散らされていた聖職者たちは、自分の区域の教会を再建するために帰ってきた。弾圧を逃れて寂しい土地に行き、洞窟や墓地などに身を潜めていたクリスチャンたちも…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(33)これにて勝て!
ここはローマ郊外の野戦地である。戦いの準備万端を整えたローマの軍勢がいよいよ出発を始めた。先頭に立つのは、西ローマ帝国の副帝であり、軍隊の総指揮官をも務めるコンスタンティヌスだった。夜通し悶々(もんもん)として彼は…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(32)コンスタンティヌスの悲願
紀元311年。ディオクレティアヌスのあとを継いで東ローマ皇帝となったガレリウスが死ぬと、代わりの皇帝がなかなか決まらず、帝位は空席のままになっていた。そこで、西ローマ皇帝のリキニウスが東西併せて支配することになり…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会
紀元305年。突然ローマ帝国の政治情勢に変化がもたらされた。――というのは、西ローマ皇帝マクシミリアヌスと東ローマ皇帝ディオクレティアヌスはそろって引退を表明し、政界から身を引くことになったのである。
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(30)歴史の振り子
紀元303年も終わろうとするある日。ディオクレティアヌス帝から4番目の勅令が出された。これは最も過酷な勅令であって、「告訴されなくても、キリスト教徒らしいとうわさされるだけで追跡し、逮捕し、直ちに拷問にかけるべし」と…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(29)獄を照らす光
暗闇の中で目が慣れてくると、獄の中にたくさんの囚人がいることが分かった。皆、絶望しきって、頭を抱えたり、世の中を呪う言葉をつぶやいたりしている。クリスチャンはほぼ2、3人しかいなかった。ニコラスは、彼らと一緒にいられる…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される
キリスト教を根絶するために、ディオクレティアヌス帝から第二の勅令が出された。今度は市民に対してではなく、それぞれの県や州に宛てたもので、司教や司祭、助祭といった聖職者を見つけ次第逮捕し、投獄せよという内容であった。
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(27)希望のかけらも残らずに
ニコラスは、がれきの山を踏み越え、北に向かって歩いた。歩くたびに少年時代のこと、あの素晴らしい誕生パーティー、優しかった養父母や執事のアルキポ、料理長トロピモや家政婦スントケが作ってくれたおいしい料理が思い出され、胸が…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(26)故郷の没落
こうして、ニコラスとアペレは親切なパン屋のクロエの所にかくまわれ、平穏に日々が過ぎていった。二人はクロエが貸してくれた白い上着と帽子を身に着け、毎日せっせとパンを焼き続けていた。ここに来てからというもの、すっかりアペレ…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(25)キリスト教禁止令
ローマ軍兵士は、土台も残らないほどに教会堂を破壊し尽くすと、その場を立ち去った。それから程なくして、町のつじには政府からの通達が掲げられた。今までこれほど厳しい禁止令が出されたことはなかった。
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(24)折れた十字架
紀元303年2月24日のこと。突然、ローマ帝国によるキリスト教禁止令が発布され、ミラの町にもローマ軍兵士がやって来た。そして教会の石垣を崩し、崩れた壁の間から礼拝堂になだれ込んだ。この日は、聖職者会議がこの教会で持たれ…
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サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(23)難破船の奇跡
紀元298年の秋。地中海方面からアレクサンドリアを経由する一隻の帆船があった。その船には船長を含む8人の船員が乗っており、次の港ミラを目指していた。船長のテキコはしきりにニコラスの話をして言うのだった。
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