Skip to main content
2025年12月28日16時02分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
新・景教のたどった道

新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦

2019年6月20日16時48分 コラムニスト : 川口一彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:川口一彦

中央アジアに広まった東方教会

中央アジアは、草原の道とシルクロードの道が重なり、東西南北をつなぐ中継点でした。そのために多くの民族や商人たちが行き交いました。交易をしていたソグド人といわれる人たちは、この所で起きていったといわれています。彼らは中国に行き、商取引をしたと伝えられています。その中に東方教会の信徒たちも多くいました。

新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦
新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦
(写真:帝京大学文化財研究所より)
新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦
ブラナの灯台(川口が撮影)

景教徒たちがペルシアから敦煌、西安に至るまで、中継点となる中央アジアのバルクを通って来たと景教碑文には書かれてあります。

今のキルギスのアクべシムでは、唐代の東方教会会堂跡が発掘され、金属の十字記章、革の聖書、ぶどう酒作りに使っていたものが発見されました。さらに、時代は下って元の時代のもので、十字とシリア文字が刻まれた自然石の墓石が千個近くも発見されています。

新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦
新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦
新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦

この地域には唐代の中国軍事拠点もあり、多くの瓦や漢字で刻まれた遺跡も発見されています。唐代の漢詩人の李白が生まれたのもこの地域といわれ、玄奘三蔵はイスククル湖(玄奘は熱海と漢字で表記)を通り、スイアブ・砕葉城を経てインドに向かいました。

2018年の春、私たち一行はキルギス在住のチェ宣教師に導かれ、スラブ大学の考古資料室を訪ねました。十字墓石や発掘された石には「・・・砕葉鎮・・・」と刻まれた貴重なものや、湖底から発見された多くの遺物も見ることができました。

新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦

左下の写真は、大秦景教流行中国碑の下部に刻まれたシリア文。右は本文。本文には「伊斯」が王舎の城より中国に来たとあり、シリア文では父親がバルクで死亡したことを伝えていることから、王舎とはバルクであると考えます。

新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦

【現代訳】地方主教イズドボジード(伊斯)の子の従者アダム(景浄)と、イオニア(ギリシャ)紀元の1092年(主の紀元の781年1月)、トカリスタンの町、バルクで亡くなった長老ミリスの子で長老兼長安の地方主教のマル(聖)・イズドボジードが、救い主(イエス)の法(教え)と中国の皇帝に語った先祖の説教をこの石に記して記念碑として建てた。

*伊斯は碑文に出る人物で碑を建てた指導者。760年前後に皇帝に仕えて活躍。死去したので息子の景浄(アダム)が建てた。費用は伊斯が提供したと考えられる。

チェ宣教師の解説によれば、キルギスにタルサという町があり、道路工事をするとき土の中から、十字が刻まれ、シリア文字で書かれた墓石が千個近く発見されたことにより、この地域がタルサ、つまりイエスを信じる民の町であったことが分かりました。タルサ・達娑はペルシア語らしいです。景教碑文にも出ます。

新・景教のたどった道(12)中央アジアに広まった東方教会 川口一彦

<<前回へ     次回へ>>

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
旧版『景教のたどった道―東周りのキリスト教』

◇

川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:川口一彦
  • ツイート

関連記事

  • 新・景教のたどった道(11)東方教会の歴史小年表と地図 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(10)東方教会の特徴 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(9)東方教会の本拠地、エデッサに宣教 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(8)西アジアから東方に福音が広がる 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 2025年のトップ10ニュース(国際編)

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • ワールドミッションレポート(12月27日):ウガンダ アフリカの真珠―真の霊的変革を求めて

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

  • 日本福音同盟、新総主事に神戸博央牧師

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • ワールドミッションレポート(12月28日):ギニアビサウのマンカンヤ族のために祈ろう

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

編集部のおすすめ

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.