Skip to main content
2025年12月11日09時45分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
新・景教のたどった道

新・景教のたどった道(8)西アジアから東方に福音が広がる 川口一彦

2019年4月26日21時59分 コラムニスト : 川口一彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:川口一彦

西アジアから東方に福音が広がる

新・景教のたどった道(8)西アジアから東方に福音が広がる 川口一彦

紀元1~2世紀の西アジアに福音が広まった要因は、散らされたイスラエルの離散の民の存在が大きかったといえます。旧約聖書に書かれているように、アッシリア帝国による北イスラエルやバビロン帝国による南ユダ王国の崩壊と捕囚、離散によって、イスラエルの民は世界に散らされました。離散が離散で終わるのでなく、メシアによってやがて神の民の救いの再興がなされるとの神の約束と、異邦人に救いが及んでいくとの預言の通り、離散と追放は将来の救いにつながることでした。

離散の民の中からは、メシアが地に来られるとの希望が起き、ユダヤの三大祭りにはエルサレムを巡礼していました。1世紀のエルサレムに過越の祭りと五旬節に来ていた民の中には西アジアの者たちも多くいました。

中には東方から交易商人として来ていた商売人もいました。ルートは陸路や海路が紀元前から開けており、海路ではチグリス川やユーフラテス川を利用して途中途中で福音を伝え、アラビア湾を抜けてインドへと運ばれていきました。

新約聖書の使徒2章9節には「パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア・・・」と書かれ、パルティアからも聖霊降臨日には多くの巡礼者や商人がエルサレムに来ていて、信者が起きました。彼らは帰国先でイエス・メシアの来臨と福音を伝えました。

新・景教のたどった道(8)西アジアから東方に福音が広がる 川口一彦

パルテア王国は、紀元前1世紀にはギリシャ語からペルシア語を公用語とし、アラム文字(これは当時の国際商業文字で、中央アジアではソグド人のソグド文字、アラビア文字、ウイグル文字、モンゴル文字などの元でもある)を用い、ペルシア化し、弓矢を使った騎馬戦術を得意としていました。この戦術に対しローマ帝国は恐れを抱きました。前53年にローマがペルシアに敗退したほど、当時のペルシアは強大でした。

西アジアの言語であるアラム語は、古くは前10世紀ごろから使われ、ダニエル書にも使われています。前538年にペルシアの王キュロスがユダヤ人に帰国命令を出したのもアラム語でした。アラム語はパレスチナでも語られており、新約聖書時代にもイスラエルのユダヤ人はへブル語とともにアラム語も使用していました。「アバ・父」やイエス・メシアの十字架上の言葉「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」もアラム語でした。

新・景教のたどった道(8)西アジアから東方に福音が広がる 川口一彦
北京の十字会堂の遺跡、十字とシリア文字。元の時代。

1世紀にはシリア北部のエデッサに東方教会(正式には東シリア教会)や神学校が建てられ、シリア語が発達しました。エデッサの国はオスロエネ王国で、キリスト教最初の王国といわれています。

景教の源流はここで生まれました。この地に福音を伝えたのは使徒トマスや70人弟子の一人のシリア語名でアダイ<タダイ>やマリらで、教会を創設し、多くの信徒によってさらに東のパルテアやインドへと宣教を展開していきました。

シリア語は、大秦景教流行中国碑にも多く刻まれ、その中に「アバ(訳せば、父、祖父)」も見え、景教徒の文献や墓石にもシリア語が使われていました。シリア語は中国、モンゴル、満州にまで広がっていきました。東方世界に福音が広まった要因の一つには、シリア語の普及があります。それは西側世界も同様のこと、ギリシャ語が普及していたからです。

<<前回へ     次回へ>>

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
旧版『景教のたどった道―東周りのキリスト教』

◇

川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:川口一彦
  • ツイート

関連記事

  • 新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(6)大秦景教の先駆者 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(5)大秦景教の名称について 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(4)景教研究の支援者 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(3)景教はどこから来たのか 川口一彦

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(34)教会も、町も生まれ変わる

  • 希望に生きる 佐々木満男

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(17)「制御不能な突然の出来事」 臼田宣弘

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • ワールドミッションレポート(12月10日):コンゴのマムヴ・エフェ族のために祈ろう

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • もしもクリスマスがなかったら 万代栄嗣

  • 米最大の民間慈善財団、神学教育機関やキリスト教団体に総額1千億円超を助成

  • 東京・銀座で牧師がトーク&ライブ「メリエストクリスマス2025」 12月25日

  • 希望に生きる 佐々木満男

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 中国の大型政府非公認教会「シオン教会」の主任牧師ら18人逮捕、最大拘禁3年の可能性

編集部のおすすめ

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.