Skip to main content
2025年12月30日17時03分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
新・景教のたどった道

新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦

2019年4月11日11時48分 コラムニスト : 川口一彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:川口一彦

シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード

ユーラシアの東西交流の道は、絹の交易で知られるシルクロード、海沿いの道で知られるマリンロード、北方の遊牧民の草原を駆け巡ったステップロード(草原の道)があり、さまざまな民族や交易で盛んな交流がありました。

新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦

シルクロードの名称は、ドイツの地理学者で探検家のリヒトホーフェンが1877年の『China』で用いて初めて世に出たもので、それまではシルクロードの用語はありませんでした。その後、シリアのパルミラで中国の漢の時代の錦織物が発見され、東アジアと西アジアが交流、交易していたことが分かりました。

各地域では発掘が行われ、東西のユーラシアでの貿易や文化、民族の交流などが行われていたことが分かるようになり、今ではドローンを使って埋もれた地質を調査発掘し、遺構を発見しています。

西方のキリスト教では、イスラエルから西のヨーロッパでギリシャ語、ラテン語が普及し、主イエスの弟子たちによる福音宣教も盛んになされていき、それらは新約聖書の使徒たちの活動や書簡で知られています。

1世紀には福音が東西に拡大し、主を信じる弟子たちが各地で起きていました。宣教が拡大していった理由に、誰もが読めるコイネーのギリシャ語が普及し、道路網が整備されていたこと、ユダヤ人の会堂が各地に建てられ、旧約聖書がヘブル語や現地語のギリシャ語で読まれていたことが挙げられます。離散したユダヤ人への宣教が行われて、ユダヤ人以外の異邦人のうちにも主の弟子たちが多く起きていきました。聖書の写本も発見されています。

新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦

一方で東方のイエス・メシア教では、使徒トマスや70人の弟子たちの中の一部が東方へ福音を伝えていきました。そこにも多くの離散したユダヤ人がいて、会堂で福音を語り、イエスを待望のメシアと信じた集まりが起きていきました。東方地域の言語はアラム語、シリア語で、旧約時代のアッシリアの言語が生きていました。シリア語とアラム語とヘブル語は同属語で読みも書くことも似ています。南インドでは今も礼拝でシリア語が使われています。

イエスは昇天の前に、全世界に出て行きすべての造られた者に福音を伝えるよう弟子たちに命じ、弟子たちは西方だけでなく、東方にも、南方にも、東西南北に伝えていきました。弟子たちは誰もが聖書を読めるように後々にぺシッタという簡素なシリア語新約聖書を文書化し普及させました。シリア語聖書や十字架の金属性のもの、シリア語で書かれた十字を刻んだ墓石も多く発見されています。唐代の中国ではシリア語で書かれた墓石や石碑が発見され、シリア語が東方に、それとみられる一部が日本にも伝播しました。

福音の伝播や普及とともに多くの民族や文化、多くの学問、貿易、医療なども発達させました。このように見ますと、シルクロードという呼び名に並行して、バイブル・メシアロードが私たちにふさわしい呼び名ではないかと考えています。

新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦
キルギス国に遺る修道院跡。下への道は中国につながる。
新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦
キルギスに遺る旅の方向を示す陸の灯台、ブラナの塔
新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦
中国福建省の泉州にある泉州海外交通史博物館。海洋航路の玄関で貿易港といわれてきた。この地域にも多くの景教徒たちが集まりをしていた。陶器類が日本にも運ばれ交流があったことが知られている。
新・景教のたどった道(7)シルクロード、マリンロード、ステップロードはバイブル・メシアロード 川口一彦
中国北京に遺る万里の長城(明の時代の城壁)

<<前回へ     次回へ>>

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
旧版『景教のたどった道―東周りのキリスト教』

◇

川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:川口一彦
  • ツイート

関連記事

  • 新・景教のたどった道(6)大秦景教の先駆者 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(5)大秦景教の名称について 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(4)景教研究の支援者 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(3)景教はどこから来たのか 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(2)私と景教との出会い 川口一彦

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • ワールドミッションレポート(12月30日):ツバル 南洋の島国が、岩なるキリストに立つように祈ろう

  • 2025年のトップ10ニュース(国際編)

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(259)聖書と考える「年末SP・秘湯ロマン」

  • ワールドミッションレポート(12月29日):コンゴ民主共和国 決して見捨てない―暴力の連鎖にあらがう福音の光

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 2025年のトップ10ニュース(国際編)

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(259)聖書と考える「年末SP・秘湯ロマン」

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

編集部のおすすめ

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.