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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(60)ブラック企業に見えてはいけない 広田信也

2018年12月29日20時15分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム

ビジネスをツールに宣教拡大

自動車の排気ガスクリーン化のため、30年以上の歳月をかけ、心血を注いで勤務してきた私は、今から7年ほど前、お世話になった会社を定年退職した。神様は国内宣教師としての新たな道を示された。

良い社会の実現には、企業でなければ達成できない領域がある。そのことを痛感している私は、日本宣教の拡大に際しても、株式会社の設立に迷うことはなかった。ブレス・ユア・ホームは、「あなたの家庭が祝福されますように・・・」という祈りを込めた社名である。文字通り宣教に身をささげる覚悟を示している。

多様な働きと尊い犠牲

会社創設から4、5年があっという間に流れ、さまざまな宣教ツールが生まれてきた。自宅を売却し、退職金を切り崩して事業の拡大を続けてきたが、宣教に熱い想いを共有する人々が協力を申し出てくださり、それぞれの立場で働きに加わってこられた。

もちろん企業なので、それぞれ雇用契約、委託契約、請負契約などの契約の中で働いていただいているが、私も含め誰も十分な報酬を得ていない。それどころか尊い犠牲を払ってくださる方が少なくない。

そもそも既存の事業ではなく、将来にわたってビジネス化を達成できる保証はなく、忙しさの中でも会社の財務状況は決して良くない。しかし、宣教拡大の夢を分かち合えるのは大変ありがたい。これからも全国から応援者は増え続けていくだろう。

ブラック企業ともいえる

十分な報酬を与えず、長時間過酷な労働環境にある企業をブラック企業と呼ぶなら、当社がそれに当たるのかもしれない。ただ異なるのは、誰も強いられて過酷な労働をしている者はいない。当社の働きが感動を生み、多くの日本人に祝福を届ける夢を見せてくれるからだろう。

宣教の働きは、神と人を愛し、身をささげてこの世に寄り添っていくことである。私たちの主は、十字架で命までささげてくださった。そこに株式会社の雇用や報酬という要素はみじんもない。私たちの得ているわずかな報酬は、私たちの弱さを補ってくださる神様の憐れみなのだろう。

ただ、そのわずかな報酬は、感謝して受けるとき、幾倍にも大きな祝福と励ましを私たちに与える。それらが、この後、さらに多くの人々の働きを支えるに違いない。近い将来、働きに見合った報酬を支払えるようになりたいものだ。少なくともブラック企業に見えてはいけない。

教会は超ブラックか?

宣教活動を熱心に行う教会には、献身的な人材が多い。ウィークデーは一般の社会で身を粉にして働き、週末は教会で無償奉仕する人材が少なくない。しかも、多くの場合、教会の経済は、そのような献身的な人材の献金によって支えられる。

私の会社がブラックなら、教会は超ブラックに見えてもやむを得ないだろう。まして、リーダーである牧師を支える人件費が献金の主な使い道だとしたら、その牧師は超ブラック企業の悪徳経営者に見えるかもしれない。

教会は会社ではない。経済的な側面を強調する一般社会の見方で判断してはいけない。教会のリーダーこそ、最も献身的に働いていることが多いものだ。しかし、教会の外から内情を知らずにこの世の基準で眺めるなら、批判的な見方ができることを忘れてはならない。

福音に良い香りをつける

先日、札幌でガス爆発があった。可燃性ガスの入った消臭剤スプレーを室内で大量に散布していたことが原因だった。通常、危険な可燃性ガスには臭いをつけて、早期に危険を検知できるようにしているが、今回は消臭剤スプレーということで無臭だったことが問題を大きくしてしまった。

危険なものには悪い臭いをつけるように、良いものには良い香りをつけたいものだ。外見を取り繕うようだが、実は、相手の状況に配慮して寄り添うとはそういうものだと思う。

私たちの商品であるキリストの「福音」は、誰でも無償で受け取れる良いものだが、いまだ日本では無臭に近い代物なのだろう。日本の多くの方々に向け、悪い臭いを避け、良い香りをつけて受け取っていただきたいものである。

「福音」は、高価すぎて値段を付けられないが、良い香りには値段が付く。ビジネスが必要になる要素が多分にある。豊穣な香りもあれば、コスト重視のほのかな香りもあるだろう。買っていただく方に寄り添い、最善の商品に仕上げたいものだ。

2018年、当社からさまざまな宣教ツールを提案させていただいた。おそらく来年もそうなるだろう。また多くの協力者と巡り合い、夢を語り合うことができるだろう。主はこの日本のために、日本人に寄り添うキリストの香りをたくさん備えてくださるだろう。

今年1年の歩みに感謝して・・・Bless your home!!

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム
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