Skip to main content
2025年8月28日10時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(56)今後、墓はどうなるのか? 広田信也

2018年11月3日08時13分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム
日本人に寄り添う福音宣教の扉(55)すべての人が使えるキリスト教の墓 広田信也+

高齢化、核家族化が急速に進む日本社会では、今後の墓の在り方をめぐる課題が浮き彫りになってきている。明治以降、一般的に建てられてきた「〇〇家の墓」は、家族・親族が墓を守っていくことが前提になっていた。ところが、墓参りをする家族・親族がいなくなり、管理料を払わないと、それらは「無縁墓」というレッテルを張られ、撤去の対象になる。今では、新しく建てられる墓より撤去される墓の方が多くなり、行き場のない墓石が放置される問題が各地で起きている。

家族だけの墓

家族の絆を大切にする日本では、一緒にいる家族や夫婦だけの墓を建てたいと願う気持ちが強い。しかし、経済的にゆとりがあり、後継家族に恵まれた家庭は別として、一般の家庭では、年老いてから墓を建てるには費用の負担が大きい。たとえ建てたとしても、その墓を維持管理する若い家族の協力が得られないことが多い。

血縁を超えた共同の墓

そのような中、夫婦でも先祖でもない人と、一緒に墓に入りたいと考える人が、少しずつ増えてきた。それに伴い、自治体、市民団体、老人ホーム、会社、寺院、教会などが共同墓地を建てるようになった。共同墓地は、家族・親族で墓を継承する必要のない利点があり、特に自治体によるものは永続性が確保されているため人気がある。日本人は共同体を大切にする国民なので、生前に少しでも所属意識を共有していた共同体の墓を選び、生きている者たちとの絆を大切にしたいと考える人が多いのだろう。

維持管理のできない共同の墓

日本の中で大切にされてきた共同体は、家庭と職場である。家族の墓を建てるのが難しいなら、職場のある企業などの墓が次の候補になる。確かに、高度成長時には、企業が相次いで会社関係者のために共同墓地を建てたようだ。しかし、今となっては、そんな余裕のある企業はほとんどない。倒産した企業の共同墓地が寂しく残る場所もある。日本人にとっては、職場は大切な共同体だが、共同墓地を担うには荷が重すぎるようだ。また、お寺や教会の共同墓地も、最近の宗教離れが進む中、決して安泰ではない。存続できない寺院や教会が今後増えてくるだろう。

キリスト教の共同墓地の実態

葬儀文化を担っていた仏教寺院と異なり、キリスト教会の共同墓地の数は非常に少ない。それでも教会員の献金によって、全国各地に小規模な共同墓地が、一般の墓に混じって建てられている。これらの墓は、確かに血縁を超えた墓には違いないが、教会という絆の強い、新たな家族の墓と言っても過言ではない。〇〇家の墓や家族の墓の存続が難しいように、教会の成長が滞り、教会員の高齢化が進むと、このような共同墓地の維持管理も難しくなるだろう。

教会が、所属教会のない信者やキリスト教に理解を示す未信者に、教会の共同墓地を積極的に提供できるなら、墓地の利用を通して、新たな教会成長の展望が開けてくるだろう。ただ、今のところ、ほとんどの教会では、教会外の信者や未信者の遺骨を受け入れる姿勢を示していない。教会家族の墓に教会関係者以外の遺骨が入るのは、他所の家族が入るようなもので、心情的に受け入れられないのかもしれない。

天国を指し示す開かれた共同墓地

日本人は「死んだら天国に行く」と何となく思っている人が多い。人が召されるとき、弱さから解放され、天国に入ることを想い描くのが、現代の日本人の素朴な感覚なのだろう。この感覚に寄り添いつつ、聖書信仰に基づく真の天国を指し示す、開かれた共同墓地を、地域の牧師たちと協力して建築したいと願っている。

キリスト教葬儀を希望される多くの未信者は、生前どこかでキリスト教の死生観や天国に触れた方が多い。葬儀の司式では、故人の信仰歴にかかわらず「神様が故人を天国に導いてくださったことを期待し、やがて天国での再会を待ち望みましょう」とお勧めすることが多い。そのように語ると、聖書になじみのない方であっても同じように願い、祈りを合わせることができる。

キリスト教葬儀は召された直後のただ一度だけだが、「天国を指し示す開かれた共同墓地」は、天国を慕う思いを、長年にわたって遺族と分かち合うことができる。共同墓地を通して未信者に寄り添うなら、やがて多くの人々が聖書に触れ、天国への扉を開いたイエス・キリストに出会うことになるだろう。

もちろん故人が聖書の示す天国に入ったかどうかは誰にも分からない。牧師であってもそこに触れることはできない。しかし、遺族たちは、天の位を捨て人となり、十字架にかかるほどに私たちを愛し、天国への道を開いたイエス・キリストを知り、天国を想い描いてこそ慰めを受けることができる。牧師や教会は信仰を持って遺族に寄り添いたいものである。

このような共同墓地は、生前に所属していた地域教会の共同墓地ではないが、「天国を想い描く」ことを共有した新たな家族の墓地なのだろう。日本宣教は、このようなところから拡大するのかもしれない。

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム
  • ツイート

関連記事

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(55)すべての人が使えるキリスト教の墓 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(54)「信じる(信仰を持つ)」とは? 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(53)王道を歩みたい 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(52)信仰と宗教と自己研さん 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(51)信仰と宗教の大きな違い 広田信也

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 進藤龍也氏×山崎純二氏対談イベント「神様との出会いで人生が変わった」 埼玉・川口市で8月30日

  • ワールドミッションレポート(8月22日):コンゴのレンドゥ族のために祈ろう

  • 米福音派の重鎮、ジェームス・ドブソン氏死去 フォーカス・オン・ザ・ファミリー創設者

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(10)抗黙示思想 臼田宣弘

  • 幸せな人生とは 菅野直基

  • 「森は海の恋人」の畠山重篤さん、気仙沼市の名誉市民に

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 花嫁(31)神に従う者の道 星野ひかり

  • 米福音派の重鎮、ジェームス・ドブソン氏死去 フォーカス・オン・ザ・ファミリー創設者

  • 進藤龍也氏×山崎純二氏対談イベント「神様との出会いで人生が変わった」 埼玉・川口市で8月30日

  • 「森は海の恋人」の畠山重篤さん、気仙沼市の名誉市民に

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(229)コロナ禍による信仰生活への影響 広田信也

  • 主キリストの大きな力で癒やされよう 万代栄嗣

  • 幸せな人生とは 菅野直基

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(241)聖書と考える「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.