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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(59)クリスチャンではありませんが・・・ 広田信也

2018年12月17日23時06分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム

全国から寄せられる葬儀相談

この3年ほど、多くの方からキリスト教葬儀の司式を依頼され、全国の牧師先生と協力しながら対応させていただいた。葬儀に当たり、身近に頼れる牧師がいない遺族の皆さんに、心を込めて寄り添う道が開かれていった。

キリスト教葬儀は、仏教にある「追善供養」の目的はなく、遺族をはじめ、参列される方々を慰めるために行われる。従って、葬儀内容は遺族の状況に合わせて準備する必要があり、故人や遺族の様子をできるだけ詳しく伺うことが大切になる。

依頼者からは、「クリスチャンではありませんが・・・」という言葉とともに、キリスト教葬儀を希望される理由、背景について、さまざまなお話を伺うことも多くなる。

クリスチャンではないが、キリスト教葬儀を希望される方は、故人あるいは家族が、人生のどこかで教会や聖書に触れ、キリスト教に良い印象を持っておられる。過去にどのような接点があったのか?限られた時間の中で情報を集め、葬儀を通して遺族に寄り添えるようできる限りの備えをする。

依頼者だけがクリスチャン・・・

依頼者だけがクリスチャンの場合、通常は所属する教会の牧師が司式するが、さまざまな理由でそれがかなわないことがある。葬儀準備の中で、依頼者がクリスチャンとして故人にどのように関わってこられたかを中心に、故人の思い出を聞かせていただくことになる。

依頼者は、故人のために祈りを積んでおられることが多い。依頼者の思いに寄り添い、故人との懐かしい思い出を聞かせていただくと、神様の遺族に向けられた計画の一端に触れ、励まされることも多くなる。

故人が信仰を持つまで至らなかったとはいえ、神様は祈りに応えてくださっているはずである。葬儀においては、依頼者自身が他の遺族に対してよい証しになれるよう、十分な配慮が必要になる。葬儀の後、依頼者と連携し、遺族に寄り添い続けることも大切になる。

故人だけがクリスチャン・・・

日本では、「葬儀は故人の信仰に応じて実施すべき」という一般通念があり、故人がクリスチャンの場合、遺族の信仰にかかわらず、キリスト教葬儀になることが多い。依頼者を含め、参列者の中に誰もクリスチャンのいないキリスト教葬儀であっても、遺族の心は故人の信仰を通して神様に向けられている。

司式をする牧師は、遺族が故人の歩んだ人生から、良いものを学ぼうとしていることを知り、神様からの慰めと祝福を期待して寄り添うことが大切になる。

また、日本で受け継がれている仏教葬儀文化では、葬儀後に法要が繰り返されるので、そのような時期に合わせて納骨式や、記念会をキリスト教式で実施することも大切になる。故人が積んでこられた家族への祈りは、時間がかかっても必ず実を結ぶに違いない。

誰もクリスチャンではないが・・・

日本には故人を含め、家族に誰もクリスチャンはいないが、キリスト教葬儀を希望される方がおられる。従来なら、先祖から受け継いだ「家の宗教」を選んでおられたと思うが、核家族化が進む中、「家の宗教」を守る必要がなくなり、キリスト教葬儀を選ぶようになったのだろう。

数カ月前のことだが、一人の女性がお母様の葬儀相談に来られた。お母様ががんの末期と宣告され、家の宗教(真言宗)の葬儀を予定しておられたが、信者ではないはずのお母様が、突然、キリスト教葬儀を希望されたので、ネット検索から当社を見つけ相談に来られた。

すぐにでもお母様を訪問したい旨を伝えたが、「死」を目前にして、牧師が訪問することに戸惑いがあるらしく、もう少し弱くなってからお願いしたいと言って帰られた。

それから1カ月ほどたった頃、その女性から電話が入り、お母様の体調が急変し、召されたとのことだった。残念ながら、生前にお会いすることなく、葬儀司式に対応することになってしまった。

翌日、お母様の遺体を安置する部屋を訪問した。生前にお会いし、共に祈ることはかなわなかったが、お母様の穏やかな死に顔に慰められ、その場でお母様の思い出を娘様より聞かせていただいた。

お母様のキリスト教との出会いは、幼い頃に集った教会学校とのことだった。もちろん娘様の生まれるずっと以前のことだが、親族からその話を受け継いでおられた。少ない情報の中で得たイエス・キリストとの貴重な接点だった。

葬儀式において、お母様の心に届いていたに違いない聖書の言葉を遺族に紹介することにした。幼い頃、お母様が参加しておられた教会学校を想い描きながら、葬儀の場ではあったが、子ども向けの紙芝居をさせていただいた。

羊飼いが迷える1匹の子羊を探し求めるように、イエス・キリストは、お母様を命懸けで探し、天の御国に召してくださったことを心より期待して、天来の慰めと祝福を取り次ぐ時が与えられた。

人の子は、失われている者を救うために来たのです。あなたがたはどう思いますか。もし、だれかが百匹の羊を持っていて、そのうちの一匹が迷い出たとしたら、その人は九十九匹を山に残して、迷った一匹を捜しに出かけないでしょうか。そして、もし、いたとなれば、まことに、あなたがたに告げます。その人は迷わなかった九十九匹の羊以上にこの一匹を喜ぶのです。(マタイの福音書18章11~13節)

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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