2022年の参院選中、奈良市で応援演説をしていた安倍晋三元首相が手製銃で殺害された事件の裁判員裁判の判決が21日、奈良地裁であり、殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)に対し、求刑通り無期懲役が言い渡された。国内メディアが一斉に報じた。
山上被告は裁判で起訴内容を認めており、母親が世界平和統一家庭連合(旧統一協会)に多額の献金をしたことで家庭が崩壊したなどの不遇な生い立ちを巡り、量刑をどのように判断するかが主な争点となった。
検察側は、不遇な生い立ちは否定できないとしつつも、大きく減刑する事情ではないとし、無期懲役を求刑。一方、弁護側は、山上被告の生い立ちは「宗教的虐待」に当たるとし、最長でも懲役20年にとどめるべきだと主張していた。
母親は、山上被告が小学生だった1991年に旧統一協会に入信。中学2年生の頃に多額の献金が分かり、生活が一変。母親は自宅を売却するなどして献金を重ね、総額は1億円に上ったとされる。2015年には、教団を恨んでいた兄が自殺している。
山上被告は裁判で、遺族である安倍氏の妻の昭恵さんに謝罪の言葉を述べる一方、あくまで狙いは旧統一協会の幹部だったと主張。安倍氏を標的に決めたのは事件の数日前だったとし、安倍氏は教団と関係の深い最も有名な政治家だとしつつも、「本筋ではないと思っていた」と述べていた。

















