ナイジェリア中北部カドゥナ州で18日、武装集団が複数のキリスト教会を襲撃し、信者らを拉致した。拉致された信者の数には幅があるが、160人以上との情報もある。
AP通信(英語)によると、襲撃があったのは、カドゥナ州カジュル地区の集落クルミンワリで、ウィニング・オール福音教会(ECWA)、ケルビムとセラフィム派の教会、カトリック教会の3つの教会が襲われた。ECWAとケルビムとセラフィム派はそれぞれナイジェリア独自の教派で、ECWAは国内で最も大きなプロテスタント教派の一つ。
カドゥナ州議会でカジュル地区を代表する議員であるウスマン・ダンラミ・スティンゴ氏はAP通信に対し、「昨日(19日)時点で行方不明者は177人おり、そのうち11人が帰還しました。つまり、168人が依然として行方不明です」と述べた。
18日は日曜日で、それぞれの教会で礼拝やミサを行っていたところを襲われたという。AP通信によると、これまでのところ、犯行声明を出した組織はない。
一方、ロイター通信(英語)によると、カドゥナ州警察は19日、クルミンワリで2つの教会が襲撃され、信者ら数十人が拉致されたと発表した。襲撃は18日午前11時25分ごろにあり、警察は拉致された信者の正確な数について確認中だとしている。
北部19州と連邦首都地区を管轄するナイジェリア・キリスト教協会(CAN)の会長を務めるジョン・ハヤブ牧師はロイター通信に対し、172人の信者が拉致され、このうち9人が逃走に成功し、163人が依然として行方不明だと述べた。
ロイター通信によると、ナイジェリアでは大規模な拉致事件の初期の行方不明者数は、大きく変動することがある。治安当局は少なめの数を発表する傾向があり、一方で地元コミュニティーや宗教団体は多めの数を提示することがあるとしている。
国際キリスト教迫害監視団体「オープンドアーズ」が14日に発表した報告書「ワールド・ウォッチ・リスト」の最新版によると、ナイジェリアは世界で7番目にキリスト教徒に対する迫害が深刻な国。一方、迫害による死者はナイジェリアが世界で最も多く、調査期間中(2024年10月〜25年9月)の死者は3490人に上り、世界全体の7割以上を占める(関連記事:世界最悪は北朝鮮、死者が最も多いのはナイジェリア 迫害国50カ国まとめた報告書発表)。

















