Skip to main content
2025年8月14日15時14分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会
  3. 全般

オウム幹部の死刑執行、なぜそれでも死刑に反対なのか 進藤龍也

2018年7月9日18時28分 執筆者 : 進藤龍也
  • ツイート
印刷
関連タグ:オウム真理教松本智津夫(麻原彰晃)進藤龍也
オウム幹部の死刑執行、なぜそれでも死刑に反対なのか 進藤龍也+
進藤龍也牧師

オウム真理教の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚ら教団元幹部7人の刑が執行された。日本国民として日本の法律がある以上はそれに従うし、反抗するつもりはない。しかし、信仰の上では、人の命を取るか取らないかは、たとえどんな極悪人であったとしても神様だけがなさることだと考えている。私は、死刑廃止論者だ。

今回死刑を執行された7人が、どうやっても償いようのないことをしてしまったのは事実だ。たとえ死刑にならなくても、その人が神の前で悔い改めなければ、いずれ寿命が来て死んだとき、永遠の滅びに行く。しかし、生きているうちは、チャンスがある。神様は、誰一人として滅びることなく、悔い改めることを願って忍耐しておられるのだから、それを人間の定めた法律で制限してはいけないと思う。

被害者遺族の方々が彼らに極刑を望むのは当然だ。元ヤクザで覚せい剤の売人だった私がいくら回心して牧師になったとしても、ヤクザのせいで家族が覚せい剤中毒になり、家庭が崩壊した人にとってみれば、私の存在は絶対に赦(ゆる)せないだろう。しかし、そのような境遇にあるクリスチャンのある一人の女性が、私のことを赦してくれた。それは、その方が神様の愛を経験した人で、心の傷が本当の意味で癒えていなければできないことだ。

聖書の「ぶどう園の労務者のたとえ」(マタイ20章)では、朝早くから働いた人にも、夕方5時からしか働いていない人にも、ぶどう園の主人が同じ賃金を支払ってあげた。神様の恵みを受け入れるのであれば、自分の行いによらず、誰もが同じ天国に行くという話だ。しかし、このたとえでは、朝早くから働いていた人が主人に不満を言ってしまう。あとから来た人たちへのねたみの心が生じてしまい、主人と心を一つにできないのだ。

「あとの者が先になり、先の者があとになる」というのが聖書の世界。それを語るイエス様の言葉に挟まれて、この「ぶどう園の労務者のたとえ」が書かれている。神様が考える世界を教えてくれるのがこのたとえ話だ。だから私は、たとえどんな罪人であっても、死ぬ前に、ぎりぎりでもいいから救いを得てほしいと願っている。

知り合いのヤクザの親分が、末期がんで入院した。実際にさんざん悪いことをやって、いいことは何もしてこなかった人だ。その彼が、最期にイエス様を受け入れて救われた。イエス様と一緒に十字架にかけられた犯罪人の一人に、イエス様が「あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます」(ルカ23:43)と言ったのと同じように、彼も、何もいいことをしないままで天国に行くことができる。

韓国に17人を殺した金大斗(キム・テドゥ)という死刑囚がいた。しかも、そのうち3人の女性を強姦(ごうかん)して殺している。そんな極悪人の彼が刑務所で救われ、まったく変えられて、刑が執行されるまでに何人もの受刑者を救いに導いた。その生きざまが、今も多くの人々に希望を与えている。

オウム幹部の死刑執行、なぜそれでも死刑に反対なのか 進藤龍也
「罪人の友」主イエス・キリスト教会のメンバーと。中央最前列の男性が進藤龍也牧師。(写真:同教会提供)

日本にもこうした例はある。昭和30、40年代に、刑務所内に聖書クラブを作り、多くの受刑者を救いに導いた死刑囚がいる。遺族への配慮で名前は出せないが、『長崎の鐘』で知られる永井隆とも文通していた。しかも、文通を検閲していた刑務官までも救われていった。

オウム真理教の死刑囚の中から、そういう人が絶対に出てこないとは言い切れない。刑を執行したらそのチャンスの芽を摘み取ってしまう。実際にオウム真理教の信者たちには、これからの日本をしょって立つはずだった優秀な人たちが多い。心の闇や青年期の悩みを抱えているところをつけ込まれ、道を間違えてしまった。だからある面、彼らだって被害者といえる。

クリスチャンの多い韓国では、死刑制度はあるものの、死刑執行が20年近く停止していて事実上の死刑廃止国になっている。いつか日本も、主の時が来てそのように変わる日が来ると信じ、祈っていきたい。

◇

進藤龍也(しんどう・たつや)

1970年埼玉県川口市生まれ。高校退学後、18歳でヤクザとなる。28歳で広域指定暴力団「住吉会」系列の組織で組長代行となるが、覚せい剤が原因で降格。3度目の服役中に差し入れられた聖書を読み回心。出所後JTJ宣教神学校に進み、「罪人の友」主イエス・キリスト教会を設立。現在、同教会牧師、刑務所伝道ミニストリー代表、VIP川口ホープチャレンジ代表。著書に『人はかならず、やり直せる』『あなたにもある逆転人生』など。

関連タグ:オウム真理教松本智津夫(麻原彰晃)進藤龍也
  • ツイート

関連記事

  • 日本脱カルト協会、オウム幹部6人の死刑執行に抗議声明

  • オウム教祖の死刑から考える「カルト問題」 統一協会元信者の手記で気付かされた「私の間違い」

  • 「宗教は怖い?」 麻原彰晃らの死刑執行に思う「オウム事件」が私に与えた功罪

  • オウム真理教の松本智津夫死刑囚ら幹部7人の死刑執行 牧師「執行よりも大切なことがあったのでは」

  • 【インタビュー】「自死は誰のせいでもない」 父・娘を亡くした進藤龍也牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 聖書のイエス(15)「わたしだ。恐れることはない」 さとうまさこ

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(9)心地よく食べ、心地よく眠るということ 臼田宣弘

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • ヨハネの黙示録(6)スミルナ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • 【PR】「失われた十部族国際シンポジウム2025 in Japan ―古代イスラエル部族末裔の方々をお迎えして―」 東京・立川で9月14〜16日

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.