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教会主催の映画会にこんなのはいかが?

教会主催の映画会にこんなのはいかが?(4)伝道企画としての映画会、その意義を探る 青木保憲

2017年11月14日18時58分 コラムニスト : 青木保憲
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関連タグ:青木保憲
これからのキリスト教映画を語ろう!(3)「スポットライト」の衝撃と「沈黙」への期待と不安+
「沈黙-サイレンス-」 配給:KADOKAWA (c) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

常々感じてきたことだが、教会は聖書の記述によると「キリストの体」であると同時に、同じ信仰を持った人々の共同体である。そして常に外に向かって扉を開く(すなわち、宣教や伝道する)ことが求められている。

その観点からすると、まだクリスチャンでない方々の興味関心が「娯楽としての映画」にあるなら、それを教会で上映し、そこに足を運んでもらうというやり方は従来通りの方策であるし、またマタイ28章の「大宣教命令」に沿ったものと言えよう。

しかし、本連載で取り上げてきたのは、さらに一歩踏み込んだものである。もはや映画を見ることが日常的なこととなり、取り立てて教会で映画を見せなくとも、家庭で手軽に楽しめる状況下にある現代、それでもなお映画会を教会で開催することに意味があるのか。あるとしたら、DVDを家庭で鑑賞したり、高額の入場料を払って劇場へ行くよりも価値のあるものとは何だろうか。そのあたりを突っ込んで考えてみたということである。

ユース向け、大人向けとして前回までに取り上げた作品たちは、大半があまり知られていないものである。おそらく映画通でなければ、もしかしたら生涯出合うことのない作品となる可能性が高いものばかりである。しかし現代社会、そして21世紀に生きる私たちを顧みることに主眼を置くなら、なにがしかの刺激を与えてくれるものばかりである。

言い換えるなら、どれも見終わった後で誰かと語り合いたくなったり、よく分からないモヤモヤした気持ちを誰かに整理してもらいたいと願うようになる作品ばかりということである。そこで「教会」という場がその役割を担えたら、ということになる。その中心は、やはり牧師であろう。

牧師は聖書の言葉を毎週語る。これは厳密には「聖書を語る」ことと「聖書で語る」ことが含まれる。そして、説教は前者が主な働きとなる。一方後者は、聖書的な価値観をもとに世の中の事象を眺め、それをどう捉えるかの指針を示すことが求められる。映画会、講演会は後者の働きと言える。

そして後者の働きをより盛り上げるためには、少々奇抜であり刺激的であっても「どうしてこんな映画を教会で?」と思わせることで、1人でも多くの方に「聖書で語る」話を聞いてもらうことができるのでは、と考えたというわけである。

もちろん、これは賛否あることは分かっている。キリスト教会という存在に対するイメージは、やはり「清く、正しく、美しく」が主流だからである。だが、当たり障りなく、口当たりのよいもので人々から見過ごされてしまうくらいなら、多少角張っていてもその骨ある部分に魅力を感じる方がおられるのではないだろうか。

2017年1月は、しばしキリスト教会は映画関連で熱くなった。それは遠藤周作の『沈黙』がマーティン・スコセッシ監督で映画化されたことである。当代一流の俳優たちが出演し、しかも日本の文学作品をほぼ忠実に映画化したのである。これはキリスト教界以外でも大いに話題となった。

だが、保守的なキリスト教会は旧態依然とした姿勢を崩さなかった。つまり40年前に発刊されたときと同じく、禁書扱いでこれに触れなかったり、強引に「キリスト教礼賛」の論理に取り込むことで、作品の本質を封じ込めようとした(と私は考えている)。

だから、私はあえて「『沈黙』講演会」を開催した。自分の教会だけでなく、他の場所を借りてこれを行った。結果、数人の方であるが、教会に帰ってきたり、新たに礼拝に集う方が生み出されたと聞いた。映画会を通して語られた福音が、人々の心を打ったということだろうか。

いずれにせよ、映画を見ることで新たな問題を知り、それが意外に自分たちの生活や置かれている状況に身近であると分かったとき、人は「どうしたらいいのか」を探求させられるものである。

キリスト教会は、予定調和的でキリスト教の素晴らしさを声高に叫ぶ作品を主に選び、人々に提供してきた。しかし、それには限界があるように思われる。どうしても作品が限定されるため、何度も何度も同じ映画を繰り返し上映することになる。

ある意味、古めかしい時代遅れの作品を、いかにも「最新映画」のように扱うのである。だから、私は何度も「塩狩峠」や「炎のランナー」を見て(見せられて)きたのだ。

しかしそれでは、教会が社会から取り残されていく。大切なことが変わらないのは分かる。変わらない大切なこと(例えば「神からの愛」)を、新しい方法で新たな視点から訴える可能性を模索すべきではないだろうか。

私の提案がすべてであると考えてはいない。そこには抜けている点や新たな問題点も生まれてくるだろう。しかし、「今まで通り」で見過ごすことに比べるなら、大いにやってみる価値があると思うのだが、いかがだろうか。

紹介した作品を、従来の映画会の中にサクッと挿入してみるだけでも価値があるように思う。今までとは異なる反応があり、それがまた新しい展開を生み出すことにつながるのではないだろうか。

こういった映画会を開催し、それを導く機会を与えてくださるなら、存外の幸せです。ご連絡は、青木保憲(メール:[email protected])まで。

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◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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