Skip to main content
2025年9月18日12時23分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
米大統領選

民主党副大統領候補ティム・ケイン氏とはどんな人物か?

2016年7月27日22時54分 執筆者 : 青木保憲
  • ツイート
印刷
関連タグ:アメリカヒラリー・クリントン
民主党副大統領候補ティム・ケイン氏とはどんな人物か?+
ティム・ケイン氏

25日から、ペンシルバニア州フィラデルフィアで民主党全国大会が開催され、ヒラリー・クリントン氏が正式に民主党大統領候補としての指名を受けた。開催前に民主党全国大会委員長が辞任を発表したり、サンダース氏がヒラリー氏支持を表明したときにブーイングが上がったり・・・。共和党ほどではないが、民主党も一枚岩で存続しているわけではないことがうかがい知れる。

大会内で、ヒラリー氏は正式にティム・ケイン(Timothy Michael "Tim" Kaine)氏、58歳を副大統領候補として指名した。これで共和党トランプ・ペンス組、民主党ヒラリー・ケイン組が正式に候補者となった。役者はそろった。11月へ向けて大統領選挙もヤマ場を迎えることになる。

今回は、民主党副大統領候補となったティム・ケイン氏について紹介してみよう。

ケイン氏はアイルランド系移民の子として、ミズーリ州カンザスシティーに生まれた。1979年、ミズーリ大学に進学し、経済学を学んだ。学士号取得に必要な単位は3年生までに取り終えたということだから、かなりの秀才であったろう。

大学卒業後はカンザスシティーの非営利団体に就職し、ハーバード大学ロースクールにも入学した。この間、宣教ボランティア団体「イエズス会ボランティア団体(Jesuit Volunteer Corps)」のスタッフとしてホンジュラスに滞在し、スペイン語を習得した。この経験が、今回の副大統領指名の大きな決め手となっている。

ロースクール修了後、法律家として住宅問題や障がい者差別の問題に取り組んだ。同時にリッチモンド大学ロースクールでは6年間、非常勤教授として学生に法倫理を指導し、同市での地盤を築いていく。

そして1994年リッチモンド市議に初当選し、98年には同市市長となる。2001年にバージニア州副知事となり、06年からは知事として交通問題やエネルギー問題、環境問題などに熱心に取り組んだ。

特筆すべきは、バージニア州が管理する全ての施設での禁煙を命ずる知事令を発したことである。09年には南部州で初めてレストランやバーでの禁煙を命じる法律にも署名している。

在任中の07年に起きたバージニア州工科大学銃乱射事件では、来日中であったにもかかわらず、すぐに自州へ引き返し、銃規制を訴えるキャンペーンを行っている。この対応が高く評価され、その名が注目されることとなった。09年から11年にかけて民主党全国委員会の委員長を務め、13年からは上院議員となり、現在に至っている。

ケイン氏の宗教的バックグラウンドについてだが、カトリックの海外宣教団に学生時代から所属し、そこでスペイン語を習得していることからみても、かなり熱心なカトリック信者であることがうかがえる。

同時に、このような人物をヒラリー大統領候補がパートナーとして選ぶということから、今回民主党はあまり宗教的な違いを選挙の争点にしたがってはいないということも分かる。スペイン語を話すことでヒスパニック系有権者へのアピールや、大統領選の接戦州の1つのバージニアで有利に働くことなどを期待されているのだろう。

そして当然、ヒスパニックに対して「メキシコとの国境に壁を造るぞ」と発言した共和党トランプ氏をけん制する意味も含まれているだろう。違いを鮮明にするのに、これほど適した人物はいない。

トランプ・ペンス組共和党は、「メキシコ国境の壁」発言や「イスラムの締め出し」提案など、保守的WSAPが喜びそうな発言を繰り返すことで結束を固め、一方で福祉や税金に関する共和党従来の在り方(小さな政府)を打破する公約を掲げることで、現代のヒスパニック系などの移民としてやってきた人々を実利的に取り込む政策であることが分かる。

一方ヒラリー・ケイン組民主党は、ストレートにヒスパニック系に語り掛けられる人物を擁することで、「壁」発言に怒りやおののきを感じている人々を取り込み、民主党カラーを前面に押し出そうとしていることが分かる。

その証左として挙げられるのが、7月23日に行われたフロリダ州マイアミでの民主党の選挙集会である。この中で、民主党の副大統領候補として初めて姿を現したケイン氏は、第一声にスペイン語であいさつをしている。

彼の立ち位置が透けて見えるエピソードであろう。米国でのケイン氏の評価は、「手堅い実務家であるが知名度は高くない」ということであるが、今後どうなっていくであろうか。

しかし、州レベルから国家レベルでの働きにステージが移ったことで、彼の長所として挙げられている「手堅い実務家」としての一面が、早くも揺らぎ始めていることを最後に指摘しておこう。

ケイン氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の推進派として有名であったし、積極的に関与する発言を繰り返してきた。しかし、ヒラリー氏はこれに対して、条件付き、または補正することで容認する、という慎重派で名が通っていたのである。ここに2人の違いを見る識者も多い。

そして7月23日の初登壇以後、ケイン氏は自身の主張を翻すようになっていく。TPPをこのまま推し進めるのではなく、「修正が必要なところがある」と発言するようになってきたことである。これは実直にキャリアを積み上げてきたケイン氏の在り方としては、少なからず驚きの展開といえる。

これからも「政治的判断」の名の下に、さまざまな変化が両党の候補者に迫られることであろう。そのたびごとに重箱の隅をつつくように以前の発言を取り上げて、矛盾点を突くことも可能である。

しかし、私たちが本当に知りたいのは、米国という国家がこれから4年間に進むべき方向性である。そういった意味で、今回の大統領選挙は、余りにも対照的な両陣営の候補者が出そろったと言わざるを得ないだろう。

さあ、4年に1度の王様選び、いよいよクライマックスだ。

関連タグ:アメリカヒラリー・クリントン
  • ツイート

関連記事

  • 共和党副大統領候補マイク・ペンス氏とはどんな人物? キリスト教信仰の背景は?

  • キリスト教から2016米大統領選を見る(5)トランプ氏を支持するWASPとは?・その1

  • この人に聞く(13)「政治家の仕事は平和を守るためにある」小野塚勝俊元衆議院議員

  • キリスト教から2016米大統領選を見る(4)米国はなぜ「世界の警察」たらんとするのか?

  • キリスト教から2016米大統領選を見る(3)トランプ氏は米国の「帰ってきたヒトラー」になるのか?

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(3)神の御霊と一つ 加治太郎

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(9月17日):ロシアのリブ族のために祈ろう

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.