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「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」に見るSNS世代の複雑さと素直さ
劇中、なかなか思うようにいかない日常に神経をすり減らしながらも、何とか前向きに生きようとするケイラは、高校の一日体験入学の日についに神に祈る。「神様、この一日だけはどうかいい一日でありますように!」
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「トイ・ストーリー4」に描かれる人の生きざまのリアル
トイ・ストーリーの第1~3作は、この世界観の中で「おもちゃ」としての幸せを模索する物語である。この在り方は、キリスト教界における「クリスチャン・ジュニア(クリスチャンの家庭で生まれた子ども)」の在り方に似ている。
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「存在のない子供たち」 誕生日も年齢も知らない・・・ 悲痛なリアリティーを投げ掛ける衝撃の一作
原題は「カペナウム」。アラビア語では「ナフーム村」という意味であるが、監督はフランス語圏であるため、これをフランス語の意味で取るなら、新約聖書の数々のエピソードに由来して、「混沌・修羅場」となる。映画のテーマとしては後者が正しいだろう。
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映画「パピヨン」 人間にとっての「自由」「解放」とは何かを問うこん身の一作
そんな危険な場所で、どうしてパピヨンは生き延びることができたのだろうか。最終的に彼の脱獄は成功する。だがその最終局面は、彼が「委ねる」ことによって引き起こされた成功(脱獄)だったのである。
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放蕩息子の物語をモチーフにした衝撃作「ベン・イズ・バック」
聖書の物語で人々に広く知られているものと言えば、旧約聖書の天地創造物語、失楽園物語、ノアの大洪水、出エジプトの物語などが挙げられる。一方、新約聖書ではどうかというと、恐らく放蕩息子の物語が上位に食い込むことになろう。
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ヒーローとは何か? 福音的キリスト像の本質描き出す長編シリーズ完結編!「アベンジャーズ / エンドゲーム」
2008年、とんでもない企画が発表された。それは、アメリカンコミックのヒーローたちが一堂に会し、事件を解決するという前代未聞のシリーズが始まるというものだった。名付けて「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)。
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「旅のおわり世界のはじまり」 リアル「イッテQ!」の裏側で繰り広げられる人間賛歌と神の粋な取り計らい
物語はちょっと異様な光景から始まる。テレビ局のバラエティー番組のスタッフ一行が、ウズベキスタンでロケをしている。伝説の怪魚を探したり、地元の郷土料理をレポートしたり、はたまた危険極まりないアトラクション体験をしたり・・・。
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東京でダマー国際映画祭 ガーナ、米国の2作が最優秀作品賞 隠れキリシタンの映画も上映
短編映画の祭典「ダマー国際映画祭」が10、11の両日、北沢タウンホール(東京都世田谷区)で開催された。事前審査を通過したファイナリストの作品全20作のほか、他の映画祭の受賞作なども上映され、6年ぶりの開催を盛り上げた。
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キリスト教映画「ブレイクスルー」、約2週間で全米興収3千万ドル突破 「パウロ」超す人気
米国などで公開されたキリスト教映画「ブレイクスルー」が初週末、1130万ドル(約12億6千万円)の全米興行収入を上げ、3位に付けた。さらに公開約2週間で3千万ドル(約33億3千万円)を超え、「パウロ」を大きく上回る人気を集めている。
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4つの国際映画祭で受賞「僕はイエス様が嫌い」 23歳の新鋭、奥山大史監督インタビュー
「僕はイエス様が嫌い」というタイトルに一瞬ドキッとするかもしれないが、奥山大史監督自身は代々プロテスタントの家系出身。物語は、幼稚園から大学までを同じくミッション系の青山学院で過ごしてきた監督自身の実体験を重ねたストーリーでもある。
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映画「僕はイエス様が嫌い」 「幼年」から「少年」へのイニシエーションとしてのJESUS
だが、奥山大史監督と若干異なる境遇ではあるものの、幼き日よりキリスト教に触れざるを得ない環境で生まれ育った筆者のような者にとっては、ユラを通して表現した監督自身が体験したあの「出来事」は、これまた異なる色合いを醸し出しているのである。
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それでも愛せるか? それでも愛するとは? 映画「ビューティフル・ボーイ」に見るドラッグと米国
ハリウッドスターが薬物更生施設に入所したとか、突然死したとかいうニュースは、もはや毎年恒例のこととなっている。この現状に対して、一石投じる作品が公開された。原作となる父と息子それぞれの手記は、全米でベストセラーとなり、大きな注目を集めた。
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「ある少年の告白」に見るLGBT映画とキリスト教の行方
4月19日から「ある少年の告白」という映画が公開される。原作小説の著者ガラルド・コンリーの体験談を元にした作品で、同性愛の矯正キャンプへ強制的に参加させられた青年の葛藤を描く人間ドラマである。
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死んだ息子が再び息を フォックス2000が最初で最後のキリスト教映画「ブレイクスルー」
ウォルト・ディズニー・カンパニーによる21世紀フォックスの買収に伴い、閉鎖が決まった映画制作会社「フォックス2000ピクチャーズ」は、同社による初のキリスト教映画「ブレイクスルー(原題)」を、閉鎖にかわらず公開する意向を表明した。
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映画「魂のゆくえ」 現代米国教会事情と個々の信仰者の生きざまを描いた裏「タクシードライバー」的な怪作
古くは「タクシードライバー」、そして「レイジング・ブル」などの傑作を手掛けた脚本家として知られるポール・シュレイダー。その彼が構想50年という恐ろしく長い年月をかけて練り上げた渾身の一作、それが「魂のゆくえ」である。
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「神の日曜日」 キリスト者必見の「キリスト教映画」
名作ぞろいのラインナップに、およそ似つかわしくないタイトルを発見した。「神の日曜日」である。思わずクリックし、予告編を観てみた。面白そうだ。そう思い、本編を視聴し始めた。主人公は、米国のペンテコステ派の牧師であるカールトン・ピアソン。
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史上最悪の単独テロ事件を描く映画の「多面性」と祈りの「共通性」(2)「ウトヤ島、7月22日」
前回取り上げたのは、ネットフリックスで視聴できるポール・グリーングラス監督の「7月22日」。今回は同じ事件を扱いながら、まったく異なるコンセプトで作り上げた「ウトヤ島、7月22日」を取り上げてみたい。
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史上最悪の単独テロ事件を描く映画の「多面性」と祈りの「共通性」(1)「7月22日」
2011年7月22日、北欧屈指の福祉国家であるノルウェーが震撼(しんかん)した。午後3時17分、首都オスロの政府庁舎近くで爆弾が爆発。周囲のビルのオフィスや店舗も壊滅的なダメージを受け、8人が死亡した。
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「僕はイエス様が嫌い」、ダブリン国際映画祭で最優秀撮影賞 国際映画祭で4受賞目
新鋭の奥山大史監督(23)が青山学院大学在学中に制作した長編映画デビュー作「僕はイエス様が嫌い」(英題:JESUS)が、2月20日から3月3日まで開催されたアイルランドの第17回ダブリン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した。
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困難の中にある人の背中をそっと押してくれる秀作 「ビール・ストリートの恋人たち」
本作は、米国人作家ジェイムズ・ボールドウィンが1974年に発表した『ビール・ストリートに口あらば』を原作とし、昨年末に全米公開された作品だ。監督は、「ムーンライト」で第89回アカデミー賞最優秀作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス。
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