米ニューヨークの中心部マンハッタンで7日、改築工事中の高層ビルの支柱が折れ曲がり、複数の階で床が沈下しているのが見つかった。倒壊の危険があるとして、周囲の学校やビルには避難指示が出され、周辺道路が通行止めになるなどした。近隣にある米国聖公会の本部ビル「聖公会チャーチセンター」も影響を受け、職員らが避難を余儀なくされた。
問題が起きたのは、オフィスビルから住宅用ビルへの改築工事が行われていた37階建てのビルで、以前は米製薬大手ファイザーが本社ビルとして使用していた。ビルの住所は東42丁目235番地で、2番街815番地のチャーチセンターとは、通りを挟んで隣接するブロックに立つ。
ニューヨーク市消防局によると、7日午前8時前に「構造上の問題」があると通報があり、現場を確認したところ、21階で支柱2本が折れ曲がり、複数の亀裂と床の沈下が見つかった。
米国聖公会の広報担当者が、同会の公式メディアであるENS通信(英語)に語ったところによると、職員らは午前8時半ごろに事態を把握し、当初は「その場に留まる」よう指示していたが、その後、消防局の指示を受けて避難に切り替えたという。
ニューヨークのゾーラン・マムダニ市長は8日の会見で、7日朝以降、ビルに新たな動きは確認されていないと述べ、市当局が引き続き状況を監視していると説明した。原因については市建築局が調査を続けている。
ENS通信によると、近年はリモートワークが増えたこともあり、12階建てのチャーチセンターのうち、米国聖公会や関連団体が使用しているのは半分以下。残りのスペースは、空室か外部のテナントに賃貸されている。
米国聖公会は2012年の総会で、本部の移転先を探すよう求める決議をしている。今年6月には、チャーチセンターを売却や再開発を視野に手放す方針を発表しており、その一案として長期の賃貸契約も検討している。


















