「祈りのちから」のケンドリック兄弟最新作「オーバーカマー」が初週3位 2週で興収20億円超

2019年9月4日19時24分 印刷
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主役のバスケットボール部のコーチ、ジョン・ハリソン(中央)を演じるのは、本作の監督で俳優でもあるアレックス・ケンドリック。ハリソンの妻エイミー(左)は「オクトーバー・ベイビー」のシャリ・リグビーが、ぜんそく持ちの女子生徒ハンナは新人女優のアリン・ライト・トンプソンが演じる。©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.

キリスト教信仰をテーマにしたケンドリック兄弟による最新作「オーバーカマー(Overcomer、原題)」の公開が、8月23日から全米1700以上の劇場で始まった。公開初週の週末興行収入は820万ドル(約8億7千万円)で3位を記録。9月2日までの興行収入は1930万ドル(約20億5千万円)に達し、順調な滑り出しを見せている。

「オーバーカマー」は、「祈りのちから」(原題:War Room)、「フェイシング・ザ・ジャイアント」、「ファイアー・ストーム」(原題:Fireproof)などのヒット映画を手掛けてきたアレックス・ケンドリックとスティーブン・ケンドリックが、監督・脚本・製作などを務めている。2人は兄弟で、共にバプテスト派の牧師でもあり、本作は2人が手掛けた6番目の作品。

主人公は、高校のバスケットボール部のコーチ、ジョン・ハリソン。町の工場が閉鎖したため、数百人もの市民が町を去り、そのためハリソンも自分のチームを失ってしまう。ハリソンはクリスチャンではあったが、自分のアイデンティティーを自身の業績によってしか認めることができなかった。

高校からも複数の教師が去っていき、ハリソンは好きでもないクロスカントリー競走のコーチをする羽目に。しかし入部を希望してきたのは、ハンナというぜんそく持ちの女子生徒一人だけだった。自分の限界に挑む彼女は、神との関係の中で自分のアイデンティティーを見いだしていく。そして、それまで不平不満に満ちていたハリソンにも変化が――。

ハリソンを演じるのは、俳優でもあるアレックス。「祈りのちから」で主演を務めたプリシラ・シャイラーも、校長役で出演する。シャイラーは、米テキサス州のメガチャーチ「オーククリフ・バイブル・フェローシップ」のトニー・エバンス主任牧師の娘で、自身は女優であり、聖書の教師であり、ベストセラー作家でもある。「オクトーバー・ベイビー」のシャリ・リグビーがハリソンの妻エイミー役を、新人女優のアリン・ライト・トンプソンがハンナ役を演じる。

「祈りのちから」のケンドリック兄弟最新作 「オーバーカマー」が初週3位 2週で興収20億円超
校長役で出演しているのは、「祈りのちから」で主演を務めたプリシラ・シャイラー ©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.

映画の予算は500万ドル(約5億3千万円)。ソニー・ピクチャーズ系列の映画レーベル「アファーム・フィルムズ」と、ケンドリック兄弟の映画製作会社「ケンドリック・ブラザーズ・プロダクション」など共同製作。

8月23~25日の週末興行収入順で見ると、「オーバーカマー」は「Angel has Fallen(原題)」(2120万ドル、1週目)、「Good Boys(同)」(1170万ドル、2週目)に次ぐ3位。「Angel has Fallen」と「Good Boys」の公開劇場数は3千以上で、「オーバーカマー」よりも興行収入の面では有利だ。大ヒット上映中のリメイク版「ライオン・キング」は、この週が公開6週目で、この週の週末興行収入は815万ドル(5位)。「オーバーカマー」は僅差ながらそれを上回ったことになる。

ケンドリック兄弟は、本作でキリスト教のメッセージをありのまま伝えている。クリスチャンの「神の子」としてのアイデンティティーに焦点を当てた、新約聖書のエフェソの信徒への手紙1~3章の内容が、映画の中心にあるという。

「祈りのちから」のケンドリック兄弟最新作 「オーバーカマー」が初週3位 2週で興収20億円超
祈りの時を持つハリソン一家 ©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.

アレックスは8月、クリスチャンポストのインタビュー(英語)に応じ次のように語っている。

「サタンは、エフェソの信徒への手紙1章から3章に書かれていることの逆を信じ込ませるのが得意です。サタンは言います。『実のところ、お前はそれほど愛されてなどいないし、大して祝福されてもいない。お前は失敗作なんだ。目的を達成できる能力など持っていないよ』と。でも、聖書はこう言っています。『そんなことはない。あなたのうちには聖霊がおられます。あなたは、あなたを強くしてくださるキリストによって、どんなことでもできるのです』と」

「サタンはイエス様の(神の子としての)アイデンティティーさえ攻撃していました。悪魔は、私たちがするあらゆる行為の中心に、(神の子としての)アイデンティティーがあることを知っているのです。イエス様は十字架にかかるまで、アイデンティティーを絶えず攻撃されていました。しかしイエス様は癒やしや奇跡を行う前に、父なる神が『これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ』(マタイ3:17)と言われるのを聞きました。イエス様は自分が何者であるかを知っていたので、十字架にかかることができ、他の人たちから拒否されても平気でした。主は御父に愛されていることを確信していたのです」

映画の公開前には、故ビリー・グラハム氏の息子で、ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)総裁のフランクリン・グラハム氏も、ツイッターで本作に言及。「質の高いエンターテインメントを製作する(ケンドリック兄弟が牧会していた)シャーウッド・バプテスト教会の才能には目を見張ります。その才能は、信仰と希望の意義深いメッセージでこの国の社会に霊的な影響をもたらすことでしょう」と評価していた。

■ 映画「オーバーカマー」予告編(英語)

映画「オーバーカマー」公式サイト(英語)

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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