Skip to main content
2026年1月7日07時49分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
不条理なる死を不可知の光で中和せよ

私の名を使って(その1) マルコ福音書9章38~41節

2025年8月7日09時53分 コラムニスト : 藤崎裕之
  • ツイート
印刷
関連タグ:マルコによる福音書藤崎裕之
不条理なる死を不可知の光で中和せよ―キリスト教スピリチュアルケアとして―(83)+

不条理なる死を不可知の光で中和せよ―キリスト教スピリチュアルケアとして―(83)

キリストの名前を使って悪霊を追い出す、というのは私にはなじみのない行為である。しかし、よくよく考えてみると、大変重要なことではある。癒やしを頼まれたというのは数回しかなかったが、もちろん、頼んだ相手はキリストの名前によって癒やしを求めているのであって、「私の力」に信頼してくれたわけではない。

残念ながら、牧師時代に所属していた教団にはいわゆる「癒やしの手順」というものがなかった。教団としては、牧師が癒やしを行うことに好意的ではなかったように思う。癒やしが奨励されることもないので、勉強会やら講習など全くなかったのである。その代わりといっては何だが、教会に相談を寄せる人々には親切に対応するように指導されていたように思う。

「よろず相談承ります」というわけではないので、相談に来たり、電話をかけてきたりする人は年に数人程度ではあったが、まるっきり「頼まれごと」に無関心だったわけではない。あるいは、何でもかんでも「福音宣教!福音宣教!」で、聖書講義に時間を費やしていたわけでもない。

癒やしを頼まれても、結局のところ「私にはできません」ということでお断りしていた。北海道江差町にある教会を担当していたときに(函館から毎日曜日に通っていた)、ブラジルから里帰りした親子が礼拝に出席していた。礼拝後に子どものアトピーを癒やしてほしいとお願いされた。カトリックの信者であったので、南米のカトリック教会ではそういうことをやっていたのかと思いつつも、「私の教団では癒やしはしていません」と答えるしかなかった。

全くの偶然というか、まあ、それも神の思し召しなのだろうが、本当にたまたま私の妻が同行していたのである。妻は小児科医で、日常的にアトピーの治療をしている。私はすぐさま親子に「ここに小児科のお医者さんがいるので診てもらいましょう」と勧めることができたのであった。

近代以前の聖職者は、ある程度は医療に精通していたらしいから、宣教と同時にキリストの名による病気治療も可能であったし、大抵の聖職者はそれを実行していたらしい。宗教と医療が分離したのは近代以降なので、かつては聖職者の訓練の中に医療が含まれていたとしても当然のことであっただろう。今の時代なら医者を同行して地方宣教に行くというのもありなのだろうが、残念ながら昔に比べるとクリスチャンの医師が少なくなったので不可能になりつつある。

教会と癒やしは身近なテーマになり得るが、しかし、教会で癒やしが実現しているのかどうかは私には分からない。教会で癒やしを行っていると言ったら、怪訝(けげん)な顔をされるのがオチであったし、癒やしを行うと公言している牧師がいたら、私は躊躇(ちゅうちょ)なく距離を置いていた。

もちろん、癒やしを行う牧師や神父は、それが本業ではないのだから経済的な目的はない。あくまでも福音宣教の一環として行うだけである。私は最初から全く不可能だと思っていたから、その是非を考えたこともなかったが、牧会の途上でその必要を感じて努力の末に癒やしを身に着けた人もいるのだろう。それはそれで尊重したいと思う。

ヨハネは、「お名前を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、私たちに従わないので、やめさせました」とイエスに報告した。「私たちに従わない」というのが何を意味するのかイマイチはっきりしないのであるが、弟子たちの監督下に身を置かないということなのかもしれない。イエスの名を使う以上は仁義を守れということか。

さらに言えば、イエスの名によって悪霊を追い出している者が、無料奉仕であったかどうかも分からない。良心的な解釈をすれば、かつてイエスによって悪霊を追い出してもらった人が、つまり自分にはイエスによって神的な力が宿っていると信じた人が、悪霊を追い出していたのかもしれない。自分にしてもらったことを、他者にお返ししているというのはあり得る話である。

大切な点は、イエスの名によって悪霊を追い出しているということである。イエスの名は悪霊に打ち勝つということだ。自分の力ではなく、悪霊に打ち勝つイエスの名による力なのだ。イエスの力を借りて、あるいは、イエスの力を身に帯びてということだ。大体にして私には全くそういう感覚はなかったのだが、それはそれで立派な信仰だというしかない。

私は「聖書」を重んじる教団に属していたので、何でもかんでも聖書の言葉で解決しようとしていたように思う。もちろん、聖書の言葉には力があると信じているなら、聖書の言葉で何でもかんでも解決しようとするのは立派な心がけである。それでも、聖書の言葉なら何とかごまかせると思うのも「信仰者あるある」であって、まあ、私はそういう姿勢も歓迎する側にいるような気がする。それはそれで涙ぐましいほどの努力の賜物には違いないのだ。(続く)

<<前回へ     次回へ>>

◇

藤崎裕之

藤崎裕之

(ふじさき・ひろゆき)

1962年高知市生まれ。明治から続くクリスチャン家庭に育つ。88年同志社大学大学院神学研究科卒業。旧約聖書神学専攻。同年、日本基督教団の教師となる。現在、日本基督教団隠退教師、函館ハリストス正教会信徒。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:マルコによる福音書藤崎裕之
  • ツイート

関連記事

  • イエスが自分にしてくださったこと マルコ福音書5章1~20節

  • 天に上げられた ルカ福音書24章50~53節

  • 復活はないのか(その1) マタイ福音書28章

  • 罪とは都合の良い言葉である(その1) マルコ福音書14章27~31節

  • 聖地があるなら行ってみたい(その1) ルカ福音書19章45節~20章27節

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • 韓国の国民的俳優、アン・ソンギ氏死去 カトリック信者、教皇司式のミサで聖書朗読も

  • ワールドミッションレポート(1月3日):イラク 今も生きて働く神―絶望の地下牢を征服する福音の光③

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(260)聖書と考える「2026年・令和8年・午年」

  • ワールドミッションレポート(1月7日):マレーシアのマンテラ族のために祈ろう

  • 超自然的現象と科学(14)愛と信仰を機能的に育むための旅路―初めの愛と初めの行い 愛多妥直喜

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(18)町を救った貧しい男 臼田宣弘

  • 神様に由来する喜びのある毎日!―The Great Joy Revealed! 万代栄嗣

  • シリア語の世界(40)アブラハムがカナンに旅立った地、カルデアのウルとはどこ? 川口一彦

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • ノートルダム大聖堂のステンドグラス変更に33万人以上が反対 マクロン大統領の肝いり

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • ワールドミッションレポート(1月3日):イラク 今も生きて働く神―絶望の地下牢を征服する福音の光③

  • 韓国の国民的俳優、アン・ソンギ氏死去 カトリック信者、教皇司式のミサで聖書朗読も

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • ノートルダム大聖堂のステンドグラス変更に33万人以上が反対 マクロン大統領の肝いり

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 戦争と不安の時代、一年の初めに神の名を心に留める意味 山崎純二

  • スイスのスキーリゾートで火災、新年祝う若者ら約40人死亡 WCC総幹事が哀悼の書簡

  • ワールドミッションレポート(1月3日):イラク 今も生きて働く神―絶望の地下牢を征服する福音の光③

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

編集部のおすすめ

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.