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不条理なる死を不可知の光で中和せよ

天に上げられた ルカ福音書24章50~53節

2025年6月18日15時49分 コラムニスト : 藤崎裕之
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関連タグ:ルカによる福音書
不条理なる死を不可知の光で中和せよ―キリスト教スピリチュアルケアとして―(81)+

不条理なる死を不可知の光で中和せよ―キリスト教スピリチュアルケアとして―(81)

神は初めに天地を創造された。ややこしいので、天とは天国としておく。天とは創造されたものであって、自立存在していたわけではない。天とは神の住まいであろうとは思うが、どういう構造になっているのか、興味はあるが、残念ながら言葉によって言い表すことは私にはできない。それらしい記述が聖書に書かれているかもしれないが、どうにも思い出せない。

地とは、この世、現世、現実など、いろいろと表現できるが、まあ、自らが生きている場所ということでよかろう。生き地獄という言葉があるが、それは自分が生きている場所を表すこともあるが、大抵の場合は、その人が置かれている状況を表す言葉であろう。戦地に生きると言う場合、その場所よりも、戦争が行われている状況に主眼が置かれているといえよう。

地から天へ、というのは簡単なことではない。生き地獄があれば、生き天国もありそうなものだが、実際にはあまりあり得そうにない。本来的な意味においては、「教会」は地上にある「天国」なのだろうが、教会に来て天国を味わったと口にする人はめったにいない。めったにいないのだから、少なからずはいるという意味である。しかしながら、そのように語る人が教会から家に帰って行くとき、いつも天国を味わえたと心底そう思えるわけでもなかろう。

とはいえ、本来的な意味でいえば、われわれは教会で天国を味わうべきである。それは義務というわけではないが、教会とはそのような場所であるということを忘れてはならないという意味である。努力しても天国を味わえるわけではないが、それなりの準備というか、身体と精神の整えというものが必要ではないかと思う。もちろん、私が十分にできているという、うぬぼれを持っているわけではなく、これはまあ、いつもの反省というか、愚痴である。

復活したイエス・キリストが「天に上げられた」と書いたのは、実はルカによる福音書だけである。その理由は私には分からないが、マタイ、マルコ、ヨハネの各福音書にはいわゆる昇天の記事がないのだ。この点はある種のミステリーなのだが、いろいろと考えてみるのも益になるだろう。

私が大切だと思うのは、イエス・キリストは神によって創造された天に上げられたということである。イエス・キリストは第二のアダムとされている。人間の初穂たるアダムは罪を犯し、地獄へ降ったというのがキリスト教のコンセンサスであろう。死を迎えたアダムはそのまま天国に行ったと考える人もいるだろうが、まあ、それはそれでよい。正教会の理解では、十字架で死んだイエスは地獄に降り、地獄を打ち壊し、そこにいた人々を解放したことになっている。もはや地獄はないということだろう。

私が確信を持って言えることは、神が創造された天国にイエス・キリストは引き上げられ、そこに「おられる」ということである。天国とはイエス・キリストがおられる場所であって、われわれ人間の死後の世界というのは、二次的な事柄なのだ。そこが曖昧になってしまったら、イエス・キリストが天に上げられたという聖書の証言も意味をなさなくなるのだ。

キリスト教徒が読む創世記と、ユダヤ教徒やイスラム教徒が読む創世記では、その受け取りが違うのも致し方ない。キリスト教徒は天地創造の出来事の中に、神の子イエス・キリストによる天地創造を思い描くのだ。

もちろん、私としてはルカが天地創造の出来事を念頭に置きつつ、イエス・キリストの昇天を書いたのだと確信している。イエス・キリストが単に地上を離れたということを書いたのではなく、もちろん、地上でイエス・キリストを目撃できない理由として書いたわけでもなく、神がその創造において天と地を造られたという出来事の完成として、イエス・キリストの昇天が記録されたことを祝いたいと思うのである。

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◇

藤崎裕之

藤崎裕之

(ふじさき・ひろゆき)

1962年高知市生まれ。明治から続くクリスチャン家庭に育つ。88年同志社大学大学院神学研究科卒業。旧約聖書神学専攻。同年、日本基督教団の教師となる。現在、日本基督教団隠退教師、函館ハリストス正教会信徒。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ルカによる福音書
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