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Gゼロ時代の津波石碑

Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二

2025年11月18日09時23分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:山崎純二

人類の起源を照らす―アダムとY染色体―

今回は、最初の人アダムについて考えてみたい。これは聖書の創世記に書かれていて、神様が最初の人アダムを造られたというのは、とても有名な話である。現在のところ、世界の総人口73億人のうち23億人(人口比で32%)がキリスト教徒であり、次いでイスラム教徒が18億人(25%)、また数は多くはないが、世界中に大きな影響力を持っているユダヤ教の方々、つまり世界人口の半数以上が、神様がアダムとイブを造ったところから人類史が始まったという認識を持っている。

では、科学的なアプローチはどうであろうか。学者たちもまた、科学の粋を集めて「Y染色体アダム」を探し出そうとしている。概要を百科事典から引用してみたい。

ヒトのY染色体は男性から男性へと遺伝する。通常、Y染色体は男性の細胞核中に1本単独で存在し、相同染色体対を作らず、擬似常染色体領域と呼ばれる一部の領域を除いて、染色体の乗換えは起きない。このことから、Y染色体の特異的な領域(MSY, male specific region of Y chromosome)に生じている突然変異を特定することで、「人類共通の男系祖先」が一人に収斂(しゅうれん)する年代が推定されている。「人類共通の男系祖先」であるY染色体アダムは、16〜30万年前のアフリカ東部にいた1人の男性だったと推定される。(『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より)

非常に興味深い試みだと思うが、Y染色体を手掛かりに人類共通の男系祖先をたどっていくと、アフリカ東部の男性だと推定できるらしい。

また同様に、「ミトコンドリア・イブ」といわれる人類共通の女系祖先を推定する手法もあるらしい。聖書に書かれているエデンの園には、ユーフラテス川が流れていたと記述されているので、聖書の記述と科学的な推定との間には地理的に一致しない部分もあるが、それでも両者に共通して言えることがある。

それは、宗教的な伝承を信じるにせよ、科学的なアプローチを信頼するにせよ、どちらにしても、現存している人類は全て共通祖先の系統から生まれた同じ人間だというシンプルな事実である。

そのため、その後の歴史の過程で、外見の特徴や皮膚の色などが分岐し、話す言葉や歴史・文化に表面的な違いが生じたとしても、私たちはどこの国の人とも結婚して家族になり、子どもを産むこともできるのである。民族や国が異なると、何か無意識のうちに全く相容れない存在だと思われる方もいるかもしれないが、基本的には共通の価値観や感性を持ち得るということである。

ところで、人類が同じ根から生まれたという普遍的事実は、私たちがそれぞれ固有の文化や伝統に根を下ろして生きることと矛盾しない。

自己を措定した力

自己の構成要素―文化・歴史・自然・言語―

私は最近、浜崎洋介先生、伊藤貫先生、西部邁先生ほか数名の話をユーチューブで傾聴し続けている。そして聴けば聴くほど、このような方々の知識の深さと聡明さに驚かされている。本書を書き始めたのも、これらの方々の言説に触発されたというのが一つの大きな理由であった。さて、浜崎洋介先生は、キルケゴールを引用して以下のような議論を展開されている。

キルケゴールは、「死に至る病」の冒頭で、「自己は自己自身に関係しつつ自己自身であろうと欲するに際して、自己は自己を措定(そてい)した力の中に自覚的に自己自身を基礎づける」と書いている。バラバラの不安な個人が、右往左往せずに安定して使命に生きるためには、「自己を措定した力」すなわち、自分以上の自分を産み落としてくれたものに「自己自身を基礎づける」必要があるというのである。そしてそれは、西欧では神様(創造主)であるし、日本においては伝統、歴史、自然、そして日本語である。

この説明はとても腑に落ちるものだし、日本人としてのアイデンティティーを確立するためにはぜひとも必要な考え方である。私自身、若い時よりも歳を経るごとに、日本の伝統や歴史を再発見し、四季折々の自然の美しさに癒やされ、そして日本の古典文学に、精神的な豊穣さを感じている。最近は、鴨長明の『方丈記』などの古典を、声優の方が朗読してくださっているのを眠れない夜などに聴いているが、何とも言えない昔の日本の風情や日本語の豊かさを味わうことができ、静かな感動すら覚えている。

しかし、私は浜崎先生の解説に対して、非常に共感するとともに、もう一歩踏み込んだ議論をする必要があるのではないかとも感じている。

上記のようなことは、日本人として生まれたわれわれの感性であり、アイデンティティーが慰撫(いぶ)されることは、いかにもそうなのであるが、そのことと、この章で私が主張している「世界と有機的につながる」ということの間には、何の矛盾も葛藤も断絶もないのだという点を指摘したいのである。そういう意味で、ここでは一つの例として、日本語と他の言語との間の有機的なつながりについて考えてみたい。

言語の壁―自国語優先主義を超えて―

私は学生の頃から、外国語を学ぶということに興味を持っていた。韓国語に関してはネイティブ並みに扱うことができて、国際会議の場などでも県知事の通訳者として働かせていただいたこともある。また英語に関しては、最低限ではあるが生活に困らないくらいには話すことができる。そして、多くの外国の方々と話をしていると気が付くことがある。それは、非常に多くの国の方々が、自国の言語に高いプライドを持っているということだ。

これは序章で述べた、自国の起源やアイデンティティーを誇るメンタリティーとも同じ系統のものであるが、それぞれの国の人が「自国の言語ほど難しく、複雑で、繊細な表現ができる言語はないだろう」と誇らしげに語られるのである。そして、不思議なことは、そう主張される方々の大部分は、全く外国語ができず、比較もせずに、このような主張をされるのである。そして、それは日本においても同様で、外国語で他国の方と心を通わせたことのない「知識人」ほど、「英語などはシンプルな言語であり、日本語ほど豊かで心の機微を繊細に表現できる言語はない」などと、若干の優越意識をもって語られるのである。

確かに日本語が奥ゆかしく、味わいの深い言語であることはその通りであるが、だからといって日本語だけが特別に優れているわけではない。外国語の学習をしてみれば、どの言語を学んでも簡単なものは一つもなく、独自の文化や歴史に根ざしていて、学べば学ぶほど知らない表現が無数にあることに気が付く。つまり、それぞれの言語が、非常に奥深く、各文化や歴史に根ざした味わいのある表現を有しているのである。

だから、私たちは自国の言葉だけが何か特別だという錯覚からは抜け出す必要がある。また、言語学や構造主義哲学の方々によれば、どの言語も基本の構造は同じで、他の単語との比較の関係で意味表現が可能となる構造を有しているのだという。従って、優れた通訳者であればあるほど、言語の壁を超えて「心の襞(ひだ)」を伝えることができるし、意味のある内容はどの言語に翻訳されても、人々に感銘を与え得るのである。

大地の岩盤と家の土台の関係

ここで浜崎洋介先生の主張と、本書が主眼としている内容を弁証法的に矛盾なく止揚(アウフヘーベン)させてみたい。それはこういうイメージである。

私たちを措定する(基礎づける)ものは、日本人用・欧米人用・アフリカ人用のものが別々にあるわけではなく、人が人である以上、それは共通のものである。これを例えると、大地の岩盤のようなものだと言える。

そして家やビルを建てるときには、大地の岩盤の上に、個々の土台を据える必要がある。それを各国の文化、歴史、言語などと言っても差し支えないと思う。

つまり家を建てるためには、その家の土台と土台自体を支え得る「大地の岩盤」の両方が必要なのである。これはどちらかだけが必要ということではないので、両者は矛盾しない。矛盾しないばかりか、その両者があることによってのみ、家はしっかりと建築されることができる。

その査証に、欧米人は神様(創造主)に信頼しているからといって、自国の伝統、歴史、自然、言語をないがしろにはしていない。

つまり、不安で孤独な個人が、安定して、目先の損得勘定に負けず、人々と本当の絆を作り、人生の使命を全うするためには、全世界の人に共通する「大地の岩盤」と、各国・各人に与えられている個別の土台(つまり、自国の文化・伝統・歴史・自然・母国語・家族など)の両者が必要なのであって、どちらか一方を持っていれば、他方はないがしろにしてもよいということではないのである。それはいくら家の土台がしっかりしていたとしても、それが砂の上に据えられていたら、不安定極まりないし、強固な岩盤の上であっても、土台の工事が必要であるのと同じである。

だから私は、浜崎洋介先生の聡明さを尊敬すると同時に、【自己を措定するものは、西欧では神様(創造主)であるし、日本においては伝統、歴史、自然、そして日本語である】という説明に対しては、疑問符を投げかけたいのである。

おわりに

これまで、「世界と日本のつながり」について、いろいろと検証してきたわけであるが、私たちは何人(なにじん)であっても、共通の祖先を有しているということ、共通の感性を有しているということを理解していただけたと思う。

それは一言で言えば、当たり前の話だが、みんな「同じ人」であるということである。しかも私たちは同じ時代にいるために、程度の差こそあれ、どの国の人であっても、同じような事柄の影響を強く受けている。

それは、啓蒙思想、合理主義、科学至上主義、資本主義、無神論、唯物論、さまざまな分断、SNSやショート動画の影響、個人主義、快楽主義、自己実現、承認欲求などであり、これらの延長線上にある不安、孤独、生きる意味の喪失などである。これらがさらに徹底されると「(どんな問題があっても)死ねばいいですしね」という虚無主義(ニヒリズム)に陥る。

そして、それに対する処方箋もまた、日本固有のものではなく、どこの国の人にも共通するものである。それは、具体的には後の章で詳しく書かせていただくが、自己を措定した力、つまり大きな存在である神様(創造主・天)とのつながりであり、各国の文化、自然、歴史、言語とのつながり、各人の、家族、友人、隣人とのつながりを回復することである。

しかし、単に回復すればいいですよというのは、病気の人に「元気になればいいですよ」というのと同義であるから、つながりを回復するためのメッセージを最後に伝えたいと思う。

*

本稿は拙著『Gゼロ時代の津波石碑―再び天上の神様と繋がる日本―(21世紀の神学)』よりの抜粋です。全文をお読みになりたい方は、ぜひ書籍をご覧ください。

山崎純二のユーチューブチャンネル「21世紀の神学―Gゼロ時代の津波石碑―」の方でも、さらに踏み込んだ内容が発信されていますので、興味のある方はこちらもご視聴いただけます。

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◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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