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宣教の反省と展望 穂森幸一

2024年8月22日10時10分 コラムニスト : 穂森幸一
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私は祈っています。あなたがたの愛が真の知識とあらゆる識別力によって、いよいよ豊かになり、あなたがたが、真にすぐれたものを見分けることができるようになりますように。またあなたがたが、キリストの日には純真で非難されるところがなく、イエス・キリストによって与えられる義の実に満たされている者となり、神の御栄えと誉れが現されますように。(ピリピ1:9〜11)

インドの牧師とオンラインで語り合ったことがあります。インドにおけるキリスト教宣教のネックは、ヒンズー教とカースト制度だと話していました。インドでは最下層の人々に宣教が拡大しているのですが、上の層へ普及するには壁に阻まれているというのです。

インド独立運動の父と呼ばれ、全国民から尊敬されているのがガンジーです。ガンジーはキリスト教を学びたいと思って教会を訪れたことがありました。当時は英国人の席とインド人の席が分けられていました。ガンジーが座っていた席が英国人専用の席だったため、席を離れるように強要されました。ガンジーが拒んだので、外につまみ出されてしまいました。その時、ガンジーは「インドの宗教はヒンズー教でいい」と宣言したといわれます。今でもインドの支配者層はほとんどがヒンズー教です。もし当時の教会が、キリストの愛によってガンジーを受け入れていたら、インド社会は異なるものになっていたかもしれません。

先日、イスラム教のリーダーの話を聞く機会がありました。イスラム教ではキリストを救い主として受け入れていないのですが、偉大な預言者として敬っているということを話していました。アブラハムとエジプト人ハガルの間に生まれた子どもがイシュマエルですが、アラブ人の先祖になります(創世記16章)。ですから、アブラハムはアラブ人の父と呼ばれています。また、彼らはモーセを偉大なる宗教の創始者として敬っています。アラブ人は「キリストは好きだが、キリスト教は好きではない」と言います。

イスラム教の創始者ムハンマドは若い頃、キリスト教に興味を持ち、学びたいと思っていました。ところが当時の世界は白人至上主義がまかり通っていて、黒人、アジア人、アラブ人は差別されていました。ムハンマドはキリスト教の集会に通い、聖書を学んでいましたが、差別を受け、侮辱されたことに怒り、集会に行くことをやめてしまいました。彼が旧約聖書と新約聖書を基にして生み出したのがコーランです。

最初にイスラム教を立ち上げたころ、地元の有力者に命を狙われたそうです。旧来の勢力を脅かす新しい派閥を立ち上げたと思われたのかもしれません。中近東のどこにも逃げ場がなくなったとき、シナイ山の麓にあるカテリーナ修道院に逃げ込みました。

この修道院は周囲を高い城壁に囲まれていて、攻めて来られないようになっていました。修道院はムハンマドを受け入れただけではなく、敷地の一角にモスクを建ててあげたのです。このモスクは現存しています。私は修道院のこの姿勢こそが今後の宣教の展望を示していると思います。

あるズームミーティングで、エホバの証人から脱会した強烈な体験談を聞く機会がありました。その方は両親ともエホバの証人の幹部だったそうです。4歳の時からネクタイを締めさせられ、戸別訪問に駆り出されていたそうです。小さな子どもであっても、見知らぬ家庭に飛び込んでいって勧誘の説明をしなければいけなかったといいます。

そのために、今では飛び込み営業が苦ではありませんとジョークを語っていましたが、本人にとってはつらい体験だったはずです。学校に通うようになったら、親は全く学校行事には参加せず、本人には宗教上の理由でいろいろと制限をかけ、修学旅行にも参加できず、つまらない学校生活だったと話していました。

異端と呼ばれる宗教に関わっている人は、ほとんどの場合、強い洗脳状態にあるといいます。通常のアプローチでは、言葉が届かないそうです。その方は成人してから、何かがおかしいのではないかと思うようになり、図書館に通い、いろいろと調べ始めたと話していました。その洗脳が完全に解けるのに、8年かかったそうです。

教団を脱会しようとしたら、親子の縁を切られ、家族とも断絶されたそうです。洗脳で人々を封じ込め、平気で家庭を崩壊させるような異端が大手を振って堂々とまかり通っているのは、正常な社会とはいえないと思います。異端に対して決して妥協してはいけませんが、キリストの愛の心で受け入れる寛容の精神は必要です。

キリスト教はエルサレムで生まれ、世界の果てにまで普及していきますが、東回りのコースと西回りのコースに分かれます。東回りのキリスト教は原始キリスト教の名残があったといわれます。

一方、西回りのキリスト教は、ギリシャ・ローマ文化、欧州の風習や習慣の影響が色濃く入り込んだといわれます。さらに当時の政治権力と結び付き、脱線した時期もありました。また、植民地拡大を進める当時の権力者や奴隷商人に、海外宣教が利用されたこともありました。そこに白人優位主義が加わりますと、キリスト教嫌いに拍車がかかるような事態があったことも事実です。

既存教会の制度、慣習とか、決まり事に縛られるのではなく、常に聖書に立ち返り、キリストはどう言っておられるか、どのように行動されたかを学ぶ必要があります。キリストは、ユダヤ人ではないカナンの女性の求めに応じて娘を癒やし(マタイ15:21〜28)、人々から差別されていた、長血を患った女性を顧みられました(マルコ5:25〜34)。今こそキリストの愛の精神に帰る時ではないでしょうか。

愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。(1コリント13:4〜7)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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