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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(88)心の痛みに寄り添う「傾聴」の働き-善き隣人バンク-発足 広田信也

2020年2月10日22時45分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

「傾聴」は、人に寄り添う基本的な姿勢

私たち、ブレス・ユア・ホーム(株)では、「日本人の心に寄り添う」ことを目的に、これまで約6年間、さまざまな働きの仕組みを検討し、実際に事業として試みてきました。

葬儀、納骨式、記念会、お別れ会、感謝会、結婚式、結婚の誓いの更新などの企画運営、司式、お墓、納骨堂の紹介、思い出ビデオ制作、セミナー、講演会、各種イベント開催、高齢者施設への訪問、話し相手、付き添い、送迎、介護のお手伝い、看取りなどの相談や依頼を受け、全国の志ある方々と連携して寄り添わせていただきました。

すべての働きの中で良い経験を得ましたが、総じて振り返ると、実際に依頼者とその家族の心の痛みを聴かせていただく「傾聴」の機会が多いほど、大きな成果を上げてきたように思います。

主よ あなたは貧しい者たちの願いを 聞いてくださいます。あなたは彼らの心を強くし 耳を傾けてくださいます。(詩篇10篇17節)

「傾聴」は、寄り添う相手を無条件に受け入れてくださる神様の愛を、私たちのレベルで具現化できる基本的な姿勢といえるのでしょう。神様は、私たちを通して、悩める人々の重荷を負ってくださいます。

本物の牧師ですか?

最近、事前に「傾聴」の機会を得にくい、緊急の葬儀司式の働きにおいて依頼のキャンセルが相次ぎ、先日に至っては、すべての手配が終わった後、「本物の牧師ですか?」と疑われ、キャンセルになる出来事が起こりました。

電話対応が特に悪かったとも思えず、詳細な原因は不明ですが、私たちの働きを紹介業や派遣業と捉えると、「アルバイトの偽牧師が対応しているのではないか?」という世間一般からの疑いの目があることを感じています。

確かに結婚式では、ホテルや結婚式場でアルバイトの外国人(偽牧師)が司式をしているといううわさがあります。しかし、葬儀のような家族の悲しみに寄り添う場に、偽牧師が対応しているとうわさされるなら、それは大きな不信感を持たれてもやむを得ません。

継続的な「傾聴」の働きを中核にする

緊急の葬儀依頼は、葬儀式を通して家族に寄り添う道が開かれてこそ、良い結果に至ります。しかし、上記のようなキャンセルに至る場合や、葬儀司式のみに対応し、「傾聴」の機会がほとんど得られないことも多く、対策の必要を感じていました。

そのような中、私たちは、生前から訪問して依頼者とその家族に寄り添い、「看取り」にも対応する機会が増えるように、継続的な「傾聴」を私たちの働きの中核にすることを決断しました。

「スピリチュアルペイン」と「傾聴」の働き

「傾聴」の働きが、心の悩みを抱える人々に対して良い影響を与えることは広く知られています。特に、末期がん患者などへの「スピリチュアルペイン」の軽減効果については、緩和病棟などにおける実績を通して報告されています。

「スピリチュアルペイン」とは、病、死、老化、試練などが、なぜ自分の身に起こるのか? その意味(理由)が分からない故の苦痛を指しています。

日本人に寄り添う福音宣教の扉(88)心の痛みに寄り添う「傾聴」の働き-善き隣人バンク-発足 広田信也

この「スピリチュアルペイン」は、誰もが抱く心の痛みですが、日々の生きる力を低下させる要因となり、身体的、社会的、精神的な苦痛を増大させ、医療や介護福祉の働きの効率を低下させることにもつながります。

この苦痛の解決には、論理的、理性的な手段がなく、継続的な「傾聴」の働きにより自己受容が進み、目に見える状況に変化がなくても、苦痛が軽減、解消していくといわれています。

私たちが心の痛みに寄り添い、継続的な「傾聴」を通して経験した数々の成果は、依頼者やその家族の「スピリチュアルペイン」を共に担うことによって生まれてきたと考えています。

「傾聴」の働きを担う「善き隣人バンク」発足へ

日本人に寄り添う福音宣教の扉(88)心の痛みに寄り添う「傾聴」の働き-善き隣人バンク-発足 広田信也

この継続的な「傾聴」の働きを、在宅の依頼者を対象に拡大展開するには、資金不足の問題を解決する必要があります。「傾聴」は介護ではありませんので、介護保険の対象外です。また高額なサービスとして提供することもできません。

しかし上述のように、この働きは「スピリチュアルペイン」を軽減させる手段として、既にその重要性、必要性が認知されていますので、広く一般社会から支援を頂いて進める非営利型の働きにしたいと考えています。

そして、これまで個別に対応していた働きを、より実践的、組織的なものにするため、活動の母体として「傾聴」スキルを最大限に向上させたスタッフ組織「善き隣人バンク」の発足を決断しました。

多くの支援を得ながら全国に展開したい

継続的な「傾聴」の効果は非常に大きなものですが、形のある支援ではないので、この働きを提供する私たちへの信頼が、働きの展開を進めるカギになります。多くの支援を頂き、「善き隣人バンク」の働きの質を向上させ、実績を積まなければなりません。

支援を頂く仕組みは今後検討していきますが、今回、皆さんからの支援募集の第一弾としてクラウドファンディングの準備を行っています。間もなく公開される予定です。

また、この働きを株式会社から切り離し、非営利型の一般社団法人とすることを目指します。それまでに頂いた支援金は、当社会計とは別会計で管理し、支援金額と使用用途は定期的に開示し、透明性を確保していきたいと思います。

この組織の発足により、関西地区における実績が増し、継続的な「傾聴」の働きの効果が広く認知され、それが、新たな地域での展開を生むと期待しています。既に、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国四国、九州沖縄のそれぞれの地域には協力者が起こされ、立ち上げの準備を始めています。

やがて、この働きが日本各地に拡大展開し、厚生労働省の進める地域包括ケアシステムの働きとの連携が行われ、心の痛みを抱える多くの人々に対し、より効率的な支援の働きが提供されることをビジョンとして描いています。

さまざまな弱さを抱える現代社会の「孤独」は一層拡大し、背後にある「スピリチュアルペイン」の存在は、多くの人の心を閉ざしています。この現状に対して同じ危機感を共有し、「傾聴」の働きの効果を理解してくださる多くの皆様の応援を頂きたいと願っています。

そして、天国に召される日まで自分らしく元気に生活できる、明るい日本社会の将来を目指して、日本の各地に祝福をお届けしたいと願っています。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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