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日出ずる国の役割 穂森幸一(145)

2019年11月28日22時09分 コラムニスト : 穂森幸一
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また私は見た。もうひとりの御使いが、生ける神の印を持って、日の出るほうから上って来た。(黙示録7:2)

イソップ童話の中に「北風と太陽」の話があります。旅人の厚い外套をどちらが脱がすことができるか競争しようという話です。北風は強い風を吹き付けて脱がそうとしますが、旅人は外套を手放すまいと必死で握りしめます。一方、太陽が温かく照らすとすぐに脱いでしまい、太陽の勝ちになったという寓話の中に、ユダヤ人の姿が投影されているような印象を受けるのは私だけでしょうか。

ユダヤ人は旧約聖書時代にアッシリア捕囚とバビロニア捕囚を経て、ディアスポラ(離散の民)の始まりになります。そして、AD70年にローマ帝国によって完璧なまでに母国を破壊され、2千年近く世界を流浪する完全なディアスポラになります。

どの地に行っても受け入れてもらえず、どんなに努力してもひとかけらの領土も与えられず、シルクロードの商人として生きるか、金融の道で生き延びるしかありませんでした。そして、差別と迫害の渦に晒されていました。そのような状況下で生き抜くためには、自分のアイデンティティーを確認し、自分は何者であるかを認識していなければなりませんでした。また、迫害の中でユダヤ教の信仰も先鋭化し、強められていきました。

ユダヤ人は世界の人口から見ると少数者です。しかし、大げさに言えば、このユダヤ人が世界を動かしていると言ってもいいかもしれません。例えば、スーパー科学者といわれるアインシュタイン、ロケット開発のフォン・ブラウンなど科学分野でのユダヤ人の活躍は、万人が認めています。また、思想の世界でもユダヤ人がリードしています。革命家のチェ・ゲバラもマルクス主義のカール・マルクスもユダヤ人です。

差別と迫害下にあると人は強くなり、知能も発達するといわれます。自分の頭を働かさなければ生きていけないからです。科学や金融の世界でユダヤ人が大きなシェアを占めている理由の一つではないかと思います。また、どんなに努力しても社会に受け入れてもらえないのであれば、社会を変革していこうという動きが出てきてもおかしくありません。ユダヤ人思想家の影響により、19世紀以降、社会主義革命が起こりますが、壮大な社会実験だったともいわれます。ソ連崩壊に見られるように失敗に終わります。また、今日叫ばれているグローバリゼーションもユダヤ人の影響といわれます。

イスラエル10部族の一部やディアスポラの人々は、中央アジアで弓月国をつくり、秦氏として大挙日本にやってきます。当時の日本の人口は500万だったといわれますので、そこに30万近い人々が流入してきたら、その影響は半端ではなかったと思います。

日本にやってきたユダヤ人は、戸惑いがあったのではないかと思います。まったく差別のない世界だったからです。特別待遇で受け入れられ、土地が与えられ、官職や日本の名前まで授けられました。「北風と太陽」の寓話に例えるなら、太陽のような温かい待遇を受けて日本に同化し、吸収されていきました。

渡来人は数百年にわたって日本にやってきています。その中にはユダヤ人だけでなく、シリヤ人やペルシャ人も含まれます。渡来人の比率は全人口の40パーセントになったのではないかと指摘する人もいます。これらの人々は自分の持てる技術のすべてを提供し、日本に同化し、日本文化に吸収されていきます。

巨大古墳も渡来人、特にユダヤ人の働きによってできたといわれます。古墳の工事の過程で亡くなった人を弔うために埴輪(はにわ)が作られ、古墳の中に埋められたといわれます。この埴輪の中にどう見てもユダヤ人だと思われるものが多数出土しています。

ユダヤ人は治水工事にも貢献しています。京都の鴨川、大阪の淀川の堤防工事は秦氏の技術指導で行われています。戦国時代の武将、武田信玄が築いた信玄堤は今でも生かされているみたいですが、これも秦氏の子孫が関わっていたといわれます。

秦氏という名称で記録に残っているユダヤ人は、養蚕、機織り、酒造、宮大工など日本独自の伝統技術といわれる分野でも大きな貢献をしています。出雲大社や伊勢神宮、八幡神社、稲荷神社だけでなく、広隆寺などの仏教寺院の建設にも尽力したといわれます。なぜ、これほどの貢献をしながら同化吸収されたのか不思議です。

しかし、ユダヤ人のDNAは受け継がれていると思います。日本の持つ独自の技術力、世界の各地で貢献している技術者やボランティアなど、日本人の評価は高まっています。その優秀さは、しばしばユダヤ人と比較されます。また、最近のDNA分析でも、多くの日本人の中に地中海沿岸の人々と共通する因子が発見されています。また、ユダヤ人と日本人の共通のDNAもあるといわれます。

神様がユダヤ人をこの日本の地に導かれたのは、何か隠された目的があるはずです。この日本の国が何かに覆われているようなもどかしい気持ちになります。しかし、この覆いが取り除かれ、やがて神の御心が明らかになる時が来ます。

この山の上で、万民の上をおおっている顔おおいと、万国の上にかぶさっているおおいを取り除き、永久に死を滅ぼされる。神である主はすべての顔から涙をぬぐい、ご自分の民へのそしりを全地の上から除かれる。主が語られたのだ。(イザヤ書25:7、8)

聖徳太子が遣唐使に預けられた親書の中で、日本のことを「日出ずる国」と書いておられますが、古代の日本には「日高見国」と呼ばれる国があったくらいに太陽が最初に昇る地という認識があったといわれます。また、欧米でも「ライジングサンの国」といえば日本といわれます。古代バビロニアでもそのようにいわれていたようです。黙示録にある「日の出る地」とは日本と思ってもおかしくありません。この日本の中から世界の動きに関わる人が起こされるのです。

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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