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日本文化の特質と宣教の課題 穂森幸一(143)

2019年10月31日14時52分 コラムニスト : 穂森幸一
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ヨーロッパでは、日本のことを極東と呼んでいます。私たちが北極とか南極とか呼ぶ極地扱いなのです。西洋人にとっては東の果てにある島国という印象が長い間あったのだろうと察しがつきます。

ところが、私たちのご先祖の縄文人は、地の果てに住む住人という感覚ではなく、まるで世界の中心にいるかのような行動をとっています。北米大陸にたどり着いた痕跡もあり、南米大陸の人々とも交流しています。また、西の方では中東の人々も交流しています。こういう話をしますと信じられないとか、あり得ないと必ず否定される方がいらっしゃいます。その根拠は、距離が離れすぎているということと、交通機関がないということを持ちだされます。

当時の航海術では大海を航海することは難しかったかもしれませんが、島伝いに海流を利用すれば当時のカヌーでも十分に移動可能でした。また、陸上では歩くという行為により、時間をかければ必ず到達できたのです。日本から朝鮮半島を経由してシルクロードをたどって中国を横断していけば、片道2年間でヨーロッパ大陸に到達できました。

私は世界最古の文明はシュメール文明だと思います。数学、法学、医学などに秀でていて世界最古の裁判所を作ったり、外科出術が行われていたりして高度の文明があったようです。ユダヤの信仰の父といわれるアブラハムもその妻サラもシュメール拠点の一つ、ウルの出身です。シュメールで政変が起こり、アブラハム一族はウルを追われ、ハランに向かいます。この地で紀元前2000年、アブラハムは約束の地、カナンを神に示されます。シュメールの文化と思想は、ユダヤ人に受け継がれていて当然だと思います。

縄文人はシュメールとも交流があったと推測してもおかしくないと思います。日本各地の神社の境内などからペトログラフと呼ばれるシュメール文字が発見されています。シュメール人が日本を訪れていた可能性もあります。もしシュメール人が東の果てにある島国の情報を知っていたのであれば、その情報はユダヤ人にも伝わっていたはずです。ユダヤ人が東の果てに理想郷を求めたとしてもおかしくはありません。

ユダヤの歴史はディアスポラ(離散)の繰り返しです。まず北王国イスラエルが紀元前722年にアッシリアに滅ぼされ離散し、そのあと南王国ユダは紀元前586年バビロニア捕囚となり、その一部は離散していきます。バビロニア捕囚から50年後、ペルシャ王クロスによりユダヤ人は解放され、祖国への帰還が認められます。

後にローマ帝国の属国として国家を復興しますが、AD70年にローマ帝国に対して最終的な反乱を起こし、神殿は嘆きの壁を残して徹底的に破壊され、ユダヤは完全に滅亡し、世界を放浪するディアスポラになっていきます。どの地に行っても警戒され、差別されて土地を持つことが許されず、金融の世界でしか生きていけない状況になっていったのです。

流浪の民となったユダヤ人はどこに行っても排斥され、一掴みの土すら自分の所有とすることは許されませんでした。ところが東の果てにたどり着いたときに異変を感じます。日本では差別されることなく受け入れてもらい、天皇が土地を与え、苗字を与え、官位まで授けてもらったのです。また、日本という地は春夏秋冬があり、自然の優しさの中で緩やかに生きていける所です。

私は聖地旅行の際、出エジプトのルートをたどったことがありますが、シナイの砂漠の厳しさは一言では表現できません。昼は50度を超える暑さになり、夜は氷点下にもなるという寒暖の厳しさがあります。また、砂漠は遠くからでも見通せるため、いったん敵に見つかってしまうと逃れようがありません。たまたま近くに岩があり、岩陰に身を隠すことができれば安全な避難場所になります。このような厳しい自然条件のもとでは曖昧さは許されません。厳しいシャープな信仰が養われる環境だと思います。

ユダヤ人が陸伝いに日本を目指すときは、ロシア経由でカムチャッカ半島や樺太を通ってくる北方ルート、朝鮮半島の百済経由で来るルートが考えられます。後は、インド経由で台湾、琉球などを経て黒潮に乗って、南九州や淡路島にたどり着くルートがありました。

数百年かけて日本を目指したと思われますが、大挙して日本に押し掛けたのは、応神天皇の時だと思います。弓月の君が応神天皇に謁見して受け入れてもらうことになり、秦氏一族がやってきます。この時は大人の男性だけで2万人近いですから、女性や子ども、召使いを加えると24万人だったという説もあります。

機織りや土木工事、畜産、酒造りなどの技術者集団がやってきますので、当時の社会に産業革命をもたらしたのではないかと思います。土木技術を生かして治水工事、水田の整備、古墳の整備にも尽力します。古墳の中からユダヤ人と思われる埴輪が多数出てきています。

日本の受け入れ態勢のせいか、あるいは気候風土のせいかユダヤ人たちは日本に同化されていきます。いつしかユダヤ人にとって大事に思われていた割礼の儀式もなくなっていったといわれます。そして、神道や仏教にも援助を与え、全国の6万カ所の八幡神社、2万カ所の稲荷神社の創建、仏教の寺院の創建にも貢献します。八幡神社は国家の安泰を祈る所、稲荷神社は庶民の願いをする所と区別されていたようです。やがてユダヤ文化は吸収されていき、消えてしまったように思えますが、その痕跡は残っていて、ユダヤの思想も受け継がれているように思えます。

この国に正面から切り込んでシャープな信仰を振りかざしても、なかなか受け入れてもらうのは難しいのではないかと思います。日本の習慣の中に息づいているユダヤの思想を聖書から話していくと、耳を傾けてもらえます。また、慈善事業や救済活動、病床伝道、冠婚葬祭などを通して他宗教と協力していくときに対話の機会が生まれてきます。ユダヤ人の先駆者たちが古代に種をまいたものを忍耐して刈り取るときに、宣教の機運が出てくるのではないでしょうか。

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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