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人生の式典 穂森幸一(141)

2019年10月3日19時29分 コラムニスト : 穂森幸一
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あなたがたに言いますが、ここに宮より大きな者がいるのです。「わたしはあわれみは好むが、いけにえは好まない」ということがどういう意味かを知っていたら、あなたがたは、罪のない者たちを罪に定めはしなかったでしょう。人の子は安息日の主です。(マタイの福音書12:6〜8)

イスラム教徒の青年が、日本の神社を訪ねたことがありました。彼はその宗教施設に足を踏み入れたとき、とても不思議な感覚に襲われました。そこは木々に囲まれたとても静かな環境でした。そこにたたずんでいるだけで心が落ち着いてきて、いつまでも留まっていたいような気持ちになりました。

他の参拝者に紛れて拝殿所まで行きましたが、誰も彼を止める人はいなくて自由に出入りができました。彼は思い切って宮司さんに話し掛けました。自分はイスラム教徒であること、自分の宗教に疑問を感じて悩んでいたこと、勝手に拝殿所まで行ってしまって申し訳なかったこと、この次に来るときは必ず気持ちに区切りをつけてから来ることなどを語りました。

しかし、彼は宮司さんの回答に驚いてしまいます。「ここは自由に誰でも出入りできます。他の宗教を信じていても構いません。外国人とか日本人の区別もありません。そのままの気持ちで気楽に来てください」。とても寛大な気持ちで受け入れてもらい、感激して泣きながら帰って行ったそうです。

宗教施設によっては部外者を受け付けないとても敷居の高い所もあります。プロテスタント教会でも、受付で詳しく聞かれて戸惑うこともあります。カトリック教会のミサに参加したとき、「カトリックの洗礼を受けた人だけ聖体拝受に預かれます」と言われると、分かっていても寂しい気持ちになってしまいます。

プロテスタント教会の中には、日曜日の位置づけがユダヤ教の安息日みたいになっている所があります。礼拝の時間が午前10時になっていたら、その時間は死守しなければならないような雰囲気があります。日曜日は聖別された日であり、この日に牧師が結婚式をするなどとんでもないという所もあります。私も以前それに近いような信条を持っていたことがあります。

ある時、小学校1年生の息子の運動会が日曜日にありました。私たちの地域では、小学校の運動会は家族ぐるみで応援に出掛け、そのための場所取りもし烈でした。前日から豪華な弁当を用意し、父母だけでなく、祖父母、叔父叔母まで参加して一緒に食べていました。その弁当の時間が最大の楽しみでした。

ところが、私は日曜日に礼拝を抜けるということなどとても考えられなくて、礼拝が終わってからやっとの思いで駆けつけますと、息子はどこにも行き場がなくて、校庭の片隅で泣いていました。それを見てとても心が痛みました。

結婚式を教会で挙げたいというカップルがいました。信者ではないが、気持ちが教会に傾いていると話されていました。讃美歌を歌い、お祈りをささげる雰囲気がとても好きだと話されていました。

ところが、披露宴の出席者の都合を考えると、日曜日の午前中に教会で挙式して昼すぎにホテルで披露宴をするのが理想ということでした。できれば普段お祈りしている教会で式を挙げたいということでしたが、安息日信者の私からするととても受け入れ難い状況でした。このことにより、そのカップルは縁遠くなってしまいました。このカップルからすると、一生に一度の式典です。もし礼拝時間を早めて教会全体で受け入れていたら、ご縁が生まれていたかもしれないと思います。

あるホテルの支配人から、結婚するカップルのために教会堂を使わせてくれないかと打診されたことがあります。カップルはホテル内の施設ではなく、本物の礼拝堂で式を挙げたがっているということでした。日曜日は難しいということと、教会の行事が優先しますということを話しましたら、すぐにホテルに専用のチャペルを建てることになりました。

最初は牧師だけ出掛けていくようにしたのですが、安息日の問題があり、思うように協力できませんでした。やがて外国人の司式者が登場し、そのうちに牧師にこだわる必要はないということで人前式になってしまいました。そして、いつの間にかチャペルブームが終わっていました。もしイエス様がいらっしゃったら、「聖日礼拝を死守し、安息日を守りなさい」とおっしゃっただろうかと思います。

ユダヤの人々は過越の祭り、仮庵(かりいお)の祭りなどの年中行事だけでなく、人生の節目の式典も大切にしていました。イエスが12歳になられたとき、両親はエルサレムに行った(ルカ福音書2:41〜51)と記されています。これは過ぎ越しの祭りだけではなく、12歳の成人式の儀式、バルミツバの儀式のためでもあったと思います。

日本でも七五三、七草、ひな祭り、節句などの行事もありますが、成人式や冠婚葬祭の儀式も大切な節目になります。その家の行事や儀式に関わることができるなら、より密接なつながりを持つことができるようになります。

日本の催事の大半は、古代ユダヤ人や景教徒の秦氏に由来しているといわれます。大胆に日本の社会に入り、聖書の説明をし、教会に人々を取り込むことができたら、宣教事情は大きく変わってくるかもしれません。

それなら、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。「われわれの父はアブラハムだ」と心の中で言うような考えではいけない。あなたがたに言っておくが、神は、この石ころからでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです。(マタイの福音書3:8、9)

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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