Skip to main content
2025年10月30日19時09分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

生きる力を与える人 穂森幸一(139)

2019年9月5日11時28分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

イエスがガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、ふたりの兄弟、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレをご覧になった。彼らは湖で網を打っていた。漁師だったからである。イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。」彼らはすぐに網を捨てて従った。(マタイ4:18〜20)

ある女性が「うちの教会の牧師はギラギラしていて嫌いだ」とSNSに投稿しているのを見ました。このギラギラというのはどういう意味なのだろうかと、私自身の牧師としての現役時代を思い起こしながら考えてみました。

教会で牧師をしていたときは、頭の中はいつも信徒数を増やすこととか、いかに献金収入を増やすかということでいつも頭がいっぱいでした。そのためにさまざまな企画を立案し、信徒数を増やすためのアプローチをしてみたつもりでしたが、すべて失敗に終わり、いつも空回りをしていました。

ある程度の信徒数を保持し、立派な会堂を建てている牧師を羨望(せんぼう)と嫉妬の思いで眺めていました。いつか立派な会堂を建てられるような牧師になってみたいという思いが心の中にありました。その状態は正しくギラギラだったかもしれません。しかし、少しも実現できませんでしたので、ボロボロの牧師だったのではないかと思います。

「牧師がギラギラしている」と投稿している女性に、「ギラギラではなくキラキラだったらどうか」という返信がありました。そうすると「キラキラしている牧師なら素敵だ。そういう人についていきたい」というような反応がありました。内面からあふれる魅力を持つ牧師だったら誰でもついていきたいと思うはずです。

聖書の福音書や使徒の働きの書を何度読んでみても「信徒数を増やしなさい」とか「立派な会堂を建てなさい」という教えはどこにもないことに気付きます。イエスご自身は会堂どころか自分の家さえ持っておられませんでした。「伝道集会に何人集まるのか」ということなど一切心配していらっしゃいません。むしろ自分の方から人々のいる所に出向いて行って語っておられます。イエスの教えに感動した人々が群集となって押し寄せてくると、湖のほとりや丘の上などがたちまち集会場になりました。

ガリラヤ湖で漁をしていたペテロとアンデレにイエスは声を掛けられます。「わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしよう」。「人間をとる漁師」とは直接的には「生け捕りにする」という意味になりますが、「生きた者とする」という解釈もできます。生きがいを失って死んだような目をしている人が、たちまち生き生きとした人間に生まれ変わることができるという意味です。

もしこのような能力を持った人がいたら、周りに変革を起こし、すさまじい変化をもたらすはずです。しかもペテロとアンデレには「漁師のままでいいよ、そのままでいいよ、何も特別なことはしなくていいよ、ただわたしについて来なさい」と呼び掛けておられるように思います。自分の中にある既成概念をすべて取り払って、ただイエスに従うことだけを考えたら、「生きる力を分かち合うキラキラした人」になれるのではないかと思います。

鹿児島の宗教者懇和会で平和をアピールするために、広島に原爆が投下された8月6日にそれぞれの宗教者の装束で、恵まれない子どものための街頭募金を行い、街の中で、原爆の火を先頭に平和の鐘を鳴らしながら、平和巡礼を行いました。まず、ザビエル教会で共に祈り、街の中を巡り、西本願寺に向かいました。冷たいお茶の接待を受けて、本堂で共に祈りをささげました。それから照国神社に向かいました。神社では宮司さんが奥まで案内してくださり、「それぞれの宗派のやり方で祈ってください」と語られて、共に祈りました。120名の参加者がありましたが、とても和やかなひとときを過ごすことができました。

鹿児島では宗教者間の協力に歴史があります。フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸したとき、曹洞宗のお坊さんが自分のお寺をザビエル一行に宿として提供し、ザビエルはお寺の本堂でキリスト教を説いたのです。ザビエル上陸から470年たつ今日、ザビエル教会が曹洞宗のお坊さんが主宰する集会に教会の一室を提供しています。お互いに相手の立場を尊重し、大切にするとてもいい関係だと思います。

周りの人々を巻き込んで、死んだような状態から生きた者へと変える変革を起こすことができるなら、この社会は変わります。生きる力を分かち合う人になるためには、老若男女関係ありません。所属する宗教も関係ありません。ただイエス様についていけばいいのです。

神は聖徒たちに、この奥義が異邦人の間にあってどのように栄光に富んだものであるかを、知らせたいと思われたのです。この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。(コロサイ1:27)

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • シンプルライフの旅人 穂森幸一(138)

  • 悪の根源は自分なり 穂森幸一(137)

  • 真実の声に耳を傾けよ 穂森幸一(136)

  • 東方の憧れの国 穂森幸一(135)

  • 神の定めの時 穂森幸一(134)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(6)恐れずに主の導きに従う 加治太郎

  • ワールドミッションレポート(10月28日):アイルランド ホームレスからセレブへ 若き成功者ゲッドの回心(3)

  • ワールドミッションレポート(10月29日):アンゴラとザンビアのルヤナ族のために祈ろう

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 私たちを生かす主キリストの御業 万代栄嗣

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.