台風19号の緊急募金始まる、キリスト教系NGOのほかJEAや日本基督教団なども

2019年10月15日22時04分 印刷
+台風19号の緊急募金始まる、キリスト教系NGOのほかJEAや日本基督教団など
台風19号によって氾濫した福島県郡山市の阿武隈川。川の右岸地域が広範囲にわたって浸水している=13日(写真:国土地理院)

台風19号により甚大な被害が出ていることを受け、キリスト教主義のNGOやキリスト教の教団、団体などが支援金の受け付けや緊急募金を開始した(各団体への寄付送付先は記事下部に記載)。被災した教会や団体施設も多数あるとみられるが、被災の報告はまだ限定的で、被害は今後さらに拡大する可能性もある。

支援金・寄付受け付け、緊急募金始まる

日本福音同盟(JEA)と日本基督教団は15日、支援金の受け付けや緊急募金を開始することを公式サイトで発表した。

JEAでは、加盟教団の教会にも被害が出ており、加盟支援団体が現在、情報収集を行うとともに、支援に関する話し合いを行っているという。JEAの援助協力委員会は今後、「各地域の諸教会の意向を尊重し『教会から教会へ』の理念に沿って、それぞれの必要に応じた支援をしていく」としている。

日本基督教団では特に、奥羽、東北、関東、東京、西東京、神奈川、東海の各教区で被害が報告されているという。そのため、同教団の社会委員会は、募集期間や目標金額は定めない形で、緊急の募金を実施。同委の森下耕委員長は、「ただちに募金を開始致します。祈りをもってご協力をいただきますよう、お願い申し上げます」と呼び掛けている。

キリスト教主義のNGOであるチャイルド・ファンド・ジャパンやグッドネーバーズ・ジャパン、オペレーション・ブレッシング・ジャパンもすでに、台風19号の被災者支援を目的とした寄付の受け付けを始めている。

チャイルド・ファンド・ジャパンは、16日にスタッフを被災地に派遣し、被災状況の確認や必要な支援の査定などを行う。グッドネーバーズ・ジャパンも緊急支援チームを被災地に派遣して調査を実施。15日には、台風19号の被災者支援に特化した臨時職員の募集も開始した。

ワールド・ビジョン・ジャパンは現在、関係機関と連携し、被災地の情報収集を行っている。その上で今後の対応を検討し、支援活動や募金を実施する場合は、公式サイトで発表するとしている。

カトリック教会が主体となるカリタスジャパンは現在、被災地を抱える仙台、さいたま、横浜、東京の各教区と連絡を取り、対応を検討している。募金実施の有無は各教区と協議の上決定し、16日か17日には発表するとしている。

15日に福島県いわき市を訪れた神戸国際支縁機構の岩村義雄理事長は、「どこもかしこも水浸しで、ボランティアや行政の区別もなく、みんなで助け合って畳出しをしていました」と話す。同市では、河川の氾濫などにより大きな被害が出、15日までに7人が死亡、1人の行方が分からなくなっている。

同機構は、先の台風15号で大きな被害を受けた千葉県南部の鋸南町(きょなんまち)や館山市布良(めら)地区をすでに3回訪れ、破損した屋根のブルーシート張りなどを行っている。岩村氏は、被災地で必要とされているのは「救援金、重機、高所作業車、10メートル四方の大きなブルーシートなどです」と言い、台風19号だけではなく、台風15号の被災者支援も含め、募金への協力を呼び掛けている。

教会やキリスト教団体施設も被災

教会やキリスト教団体施設の被災では、埼玉県川越市の特別養護老人ホーム「川越キングスガーデン」が、県西部を流れる越辺(おっぺ)川の堤防決壊により浸水する被害に遭った。同施設では一時、入居する高齢者約120人が孤立。平屋建ての棟は屋根に達するほど浸水したが、幸い、職員が浸水に早く気付き、20人以上の職員総出で入居者を3階建ての別棟に移動させたことで、犠牲者は1人も出ずに済んだ。同施設のフェイスブックによると、15日にはボランティアセンターを開設。ボランティアの希望者を募っている。

JEAは支援金募集のページに、1階の半分ほどまで浸水した船岡聖書バプテスト教会(宮城県柴田町)の写真を掲載した。柴田町は、東部が1級河川の阿武隈川と白石川が合流する地域に面しており、周辺の道路や住宅地に浸水被害が出た。

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団は、公式サイトに被害の第1報を掲載。所属教会の中には、雨漏りや会堂が浸水する被害に遭ったところがあり、信徒の中には、自宅が床上浸水したり、車が水没したりする被害に遭った人がいたという。

日本聖公会は、東京、横浜の両教区では特に大きな被害はなかったものの、東北と中部の両教区では被害があったとして、管区事務所が15日、それぞれの被害について第1報を発表した。それによると、仙台市の聖クリストファ幼稚園で地下が全室浸水。新潟県上越市の直江津聖上智教会が床下浸水、隣接する聖上智オリーブこども園が床上浸水の被害に遭った。また、長野県飯山市の飯山復活教会では納骨堂が浸水した。その他、信徒の中には自宅が床上浸水や断水に見舞われる人がいた。

NHKによると、台風19号による被害は15日午後8時56分時点で、死者74人、行方不明者12人、負傷者218人に上る。また、堤防の決壊はこれまでに確認されただけでも52河川73カ所に上る。

各団体への寄付は下記の通り。

■ 日本福音同盟
郵便振替 00190・5・7790 (JEA)日本福音同盟援助協力委員会
※ 通信欄に「台風19号災害支援金」と明記。ATMからの振り込みの場合は、メール(admin@jeanet.org)で連絡。

■ 日本基督教団
郵便振替 00150・2・593699 日本基督教団社会委員会
※ 通信欄に「台風19号豪雨緊急救援募金」と明記。

チャイルド・ファンド・ジャパン(リンクをクリック)
※「台風19号被災者支援」の欄に金額を入れ、各項目を入力。
※ クレジットカード、銀行口座からの自動引落、郵便振替、コンビニ支払い、銀行振込に対応。

グッドネーバーズ・ジャパン(同)
※ クレジットカード、郵便振替、銀行振込に対応。

オペレーション・ブレッシング・ジャパン(同)
※ クレジットカード、郵便振替、銀行振込に対応。

■ 神戸国際支縁機構
郵便振替 00900・8・58077 一般社団法人神戸国際支縁機構
※ 通信欄に「台風19号」と明記。

続報:台風19号被災支援、ワールド・ビジョンやカリタスなども次々に募金開始

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