Skip to main content
2025年10月15日17時51分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際

エルサレムの聖墳墓教会、鍵の管理はイスラム教徒 800年以上も

2017年12月22日22時03分 翻訳者 : 野田欣一
  • ツイート
印刷
関連タグ:エルサレムイスラエル聖墳墓教会ドナルド・トランプマイク・ペンスイスラム教
聖墳墓教会+
エルサレムの聖墳墓教会(写真:Berthold Werner)

マイク・ペンス米副大統領が、19日から予定していたエジプトとイスラエルの訪問を、来年1月中旬に延期した。ペンス氏のイスラエル訪問については、ドナルド・トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と宣言したことで、パレスチナ自治政府などが反発していた。ただし米CNN(英語)によると、ホワイトハウス当局者らは、訪問延期は米上院で20日に可決された税制改革法案のためで、中東地域における反発のためではないとしている。

米政治専門誌「ザ・ヒル」(英語)によると、トランプ氏のエルサレム首都宣言は、エルサレム旧市街にある聖墳墓教会の管理人も批判しており、ペンス氏が同教会を公式に訪問することは拒否すると発言した。この教会は「イエスの墓」があったとされる場所に立つ重要な教会だが、鍵を所有する管理人がイスラム教徒であることは、あまり知られていない。

「私は、米国副大統領のマイク・ペンス氏を聖墳墓教会に公式に歓迎することは絶対に拒否します。彼の訪問中は教会にいないようにするでしょう」。そう語ったのは、イスラム教徒のアディーブ・ジュデさん(53)。ジュデさんの家系は、エルサレムでも有名な一族で、800年以上前から聖墳墓教会の鍵の管理を任されている。この取り決めは、1187年に十字軍から聖地奪還を果たしたイスラム教徒のサラディン(アイユーブ朝の創始者)の時代にまでさかのぼる。ジュデさんは、ロイター通信(英語)に「実は、聖墳墓教会の鍵を管理するのは、イスラム教徒にとっては大変名誉なことなのです」と話す。

鍵の管理はジュデ家だけでなく、エルサレムで最も古いイスラム教徒の一族とされるヌセイべ家と共同で行われている。鍵は長さ約30センチ、重さ約250グラムの大きなもので、両家は教会の扉を毎日開け閉めする日課を先祖代々守っている。

重要なキリスト教の教会の鍵を、なぜイスラム教徒の2つの一族が何世紀にもわたって管理しているのか。その起源については諸説あるが、イスラム教がキリスト教よりも優位にあることを主張するために、サラディンが鍵の管理を任せたのではないかと考える歴史学者たちもいる。これは確かに、現在のエルサレム旧市街におけるイスラム教優位の雰囲気とも合致する。エルサレム神殿の跡地である「神殿の丘」には、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」もあるが、イスラム教の聖地である「岩のドーム」や「アルアクサ・モスク」もある。また、旧市街のさまざまな場所では、教会の鐘の音をかき消すかのように、祈りを呼び掛けるイスラム教の放送が鳴り響く。

ジュデさんによると、現在使用している鍵は800年前のもので、長年使用されて壊れてしまった合鍵もあったという。「この鍵のことを知ったのは8歳の時でした。父から息子へと受け継がれたものです。この仕事を30年続けていますが、聖墳墓教会は私のもう1つの家だと感じています」と言う。

聖墳墓教会は、イエス・キリストの墓があった場所、あるいはイエスが十字架にかけられたゴルゴタの丘(カルバリーの丘)があったと考えられている場所に立つ(いずれも諸説ある)。ローマ皇帝コンスタンティヌス1世が4世紀初頭、ゴルゴダの丘があった場所に教会を建てるよう命じて建てられた。毎年何十万人もの巡礼者が訪れ、内部にはエディクラと呼ばれる小宮があり、その中には「イエスの墓」と考えられている石墓がある。このエディクラは現在、3億円超をかけて約200年ぶりの修復作業が行われている。

聖墳墓教会・エディクラ
聖墳墓教会内にあるエディクラ。イエス・キリストの遺体が葬られた場所の上に建てられたと信じられている。(写真:Jlascar)

ギリシャ正教会(エルサレム総主教庁)、アルメニア使徒教会、カトリック教会、コプト正教会、シリア正教会が管理に関わっており、教会内部には各教派が独自に管轄する区域が存在する。これらの管理をめぐって、しばしば緊張が高まることもある。しかし、キリスト教学者のイスカ・ハラニ博士は、聖墳墓教会の鍵をイスラム教徒の一族が管理することが、ある程度宗教間の平和の維持に寄与していると考えている。「この教会は確実に共存のモデルなのです」と言う。

ペンス氏は当初、エジプトのアブデルファタハ・アル・シシ大統領、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談し、トランプ政権の方針を説明するほか、イエス誕生の地ベツレヘムや「嘆きの壁」を訪れる計画だった。パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長との会談も予定していたが、トランプ氏の決定に対する反発から拒否されていた。CNNによると、延期されたペンス氏の訪問は来年1月14日の週になる予定で、エジプト、イスラエルの他に別の訪問先も追加される可能性があるという。

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:エルサレムイスラエル聖墳墓教会ドナルド・トランプマイク・ペンスイスラム教
  • ツイート

関連記事

  • エルサレム首都認定、トランプ政権の決断とその波紋 どうして米国はイスラエルを重要視するのか(1)

  • トランプ氏のエルサレム首都認定 クリスチャンの間でなぜ違う反応?

  • トランプ米大統領のエルサレム首都認定に反対を 日本YWCAが日本政府に要望

  • 「イエスの墓」、数世紀ぶりに覆いが取り除かれる エルサレム

  • 妹尾光樹のイスラエル旅行記(1)テルアビブから地中海に面した港町ハイファ、カルメル山へ

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(248)聖書と考える「終末ツーリング」

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(5)妥協せず、信仰を働かせる 加治太郎

  • 聖霊の働きを妨げるもの 万代栄嗣

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • マルコの証言を通してイエスと出会う90分 「マルコドラマ」日本で初上演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 『奇跡の人生』 20世紀の英国を代表する新約聖書学者が遺した「信仰の置き土産」

編集部のおすすめ

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.