この時聖書を開いた―31人に訪れた神の祝福―(18)権威に従う 星野隆三

2016年9月24日20時55分 執筆者 : カレブの会 印刷
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権威に従う
ライフデザインミニストリーズ代表 星野隆三

「人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです」(ローマ人への手紙13章1節)

組織で働くとき、問題になることの1つに「権威に従わなければならない」というルールがあります。平社員は課長に、課長は部長に、そして部長はトップマネジメントに従うことが求められます。

私は、40歳代の前半にアメリカ人と共に働く機会がありました。日本企業の出先の現地法人で、そこは従業員30人足らずのベンチャー企業でした。20人のアメリカ人と日本人が切磋琢磨(せっさたくま)し、新しいアイデアを開発して本社に提案することを業務としていました。

トップは日本人社長で、私はナンバー2として経営に取り組みましたが、私たちにとっては初めての経験だった1年目に、新たな年度方針を打ち出しました。しかし、見事に無視され、失敗しました。そこで、2年目は事前に4人のアメリカ人チーフ(部長クラス)に会社のポリシーを説明し、その具体的な方策としての「年度方針」を提案しました。

年度方針の内容を簡単に言えば、(1)月曜日午前中に、業務の打ち合わせをする管理会議を開催すること。(2)チーム同士が互いに協力し合うこと。それを年度末の査定に反映させること。(3)専門能力を向上させるだけでなく、専門領域の多能化を図ること、などでした。いわば、日本流マネジメントの押しつけ(?)ですね。

その会議でのアメリカ人チーフたちの反対は強烈で、それぞれがいかにそれらの提案が難しいことであるかを発言しました。そして一頻(ひとしき)り後、それらを聞いていた社長は、明日には新年度方針を発表する旨を伝え、会議は終了。翌日、前日の提案とほとんど同じ内容のわれわれの意向に沿った「年度方針」が示されたのです。

驚いたことに!アメリカ人の反応は、「私は言いたいことは言った。社長の決定は、自分の意見とは違うが、ボスがそう決めたのだから自分は100パーセント従う」というものでした。さすがキリスト教国、「権威に従う」ことがビジネスの世界でも通用していることを実感した体験でした。それに対して、(私も含め)日本企業内では、上司の指示を聞いているようで実は本気で順守していないのではないか、と思わされました。

第二に学んだことは、ナンバー2としての役割です。アメリカ人の経営コンサルタントであるドクター・オーエ(クリスチャン)から学んだことですが、ナンバー2はトップの完全な補佐役になる、ということでした。つまり、トップとツーカーの仲になるということで、トップが不在でもトップと同じ決断ができるくらいになることです。

そのためには、1日3時間、半年にわたってトップの机の前に陣取ってコミュニケーションを図ること。話題があってもなくても、ともかく毎日3時間を共にすることでした。やってみると、確かに効果は現れました。私はトップの意向を汲んで、マネジメントとスタジオ間、アメリカ人と日本人間、支社と本社間の良きコミュニケーター&コーディネーター役を務められたように思います。

「権威」=イエス・キリストです。忠実な僕(しもべ)になるために、イエス様を良く知り、従うことです。そのために、私は日々「聖書」に親しみ、祈ることを大切にしています。

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【書籍紹介】

 カレブの会編『この時 聖書を開いた―31人に訪れた神の祝福―

カレブの会編『この時 聖書を開いた―31人に訪れた神の祝福―』

私たちはみな、退職後のさまざまな不安を抱えています。夫婦や家族関係の在り方、体力の衰え、病、経済のこと、伴侶との離別、孤独等々。この世の人々が行く同じ道を歩みます。「夢」がコインの表だとすれば、弱さを味わう「軟着陸」はその裏面です。幸いなことに、この弱さは私たちを成熟へと導いてくれるだけでなく、しばしば夢と使命を与え、御国を広げる道へと導いてくれるのです。

現役で働いている方にとっては、示唆に富んだ言葉に、生き方の確かなヒントやアドバイスが与えられます。同世代の人にとりましては、生きる勇気や力が湧き上がり、その励ましを共有できる本です。

ご注文は、全国のキリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

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カレブの会

カレブの会

切り株から芽を出す「カレブの会」のロゴマークは、リタイア後も御言葉の約束を信じ、それぞれが置かれた場所で、豊かな実を結ぶ現代のカレブのような人々のスピリットを表現している。「主から夢を頂き、夢の実現のために互いに助け合う」こと、「人生のソフトランディング(軟着陸)を助け合う」ことを目的に2006年12月に活動を開始。そのビジョンは宇都宮、仙台、西宮へと、御霊の風に乗って運ばれ、今ゆっくりと広がり続けている。

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