Skip to main content
2025年8月17日06時59分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 宣教
クリスマス

生かされていることへの感謝を分かち合おう がん哲学外来お茶の水メディカル・カフェ

2015年12月10日16時13分
  • ツイート
印刷
関連タグ:がん哲学外来樋野興夫癌(がん)クリスマス
生かされていることへの感謝を分かち合おう がん哲学外来お茶の水メディカル・カフェ
講話をする順天堂大学医学部の樋野興夫教授。樋野教授の講話は、今まさにがんと闘っている人たちや、がんで愛する人を亡くした人たちを慰め、力づけている=5日、お茶の水クリスチャンセンター(東京都千代田区)で

第43回がん哲学外来お茶の水メディカル・カフェが5日、お茶の水クリスチャンセンター8階チャペル(東京都千代田区)で開催された。「クリスマス・スペシャル」として開かれた今年最後のカフェには、約80人が集まり、生かされていることへの感謝や励ましを共有し合った。

がん患者やその家族らが対話できる場として、北海道から九州まで現在約80カ所で持たれている「メディカル・カフェ」。その中でもモデルとして中心的な役割を果たしているのがお茶の水メディカル・カフェだ。毎月欠かさず開いてきたカフェも、来年4月で丸4年を迎える。

同カフェで恒例となっているのが「樋野講話」。メディカル・カフェが開かれるきっかけとなった「がん哲学外来」を提唱し、実践する順天堂大学医学部の樋野興夫教授による講話は、今まさにがんと闘っている人たちや、がんで愛する人を亡くした人たちを慰め、力づけている。

この日の講話で樋野氏は、同カフェが毎月継続して開かれていることを称賛した。「臓器はどれも継続していて、止まることがない」と継続の大切さについて語り、「(循環する血液のように)水流に逆らうことなく生きる。そういう人生になるといいね」と話した。

また、宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ」のモデルとなったクリスチャンの斎藤宗次郎に触れ、自身をひどく迫害する村人たちのために尽くした斎藤の姿を見て、宮沢はこの詩の最後のフレーズで「サウイフモノニワタシハナリタイ」と歌ったのだと述べた。樋野氏は、「人は人との比較の中で悩んでいる。だから、『そういうものに私はなりたい』と思える尊敬する人物を人生のモデルとすると、誰かと自分を比べることがなくなり人生が豊かになる」と語った。

続けて、イエス・キリストが馬小屋で生まれたことに言及し、「ゴミの中で生まれた、これは大切なことで、真実はゴミの中にある。どんなに苦しくても外を見る。人間も外に出れば必ず出会いがある」と話した。「いいものはゴミの中で輝く」「病気であっても病人ではない」。まさに「言葉の処方箋」といえる格言が、次々と続いた。

最後に樋野氏は、「『これしかない』という本物に出会うと、あれもこれもと悩まずに済み、人生が楽になる」と「本物」と出会うことの大切さを説き、「『本物』は心に残り、心に残るものは一人で沈黙していても心に働く。だから、友達や自分に関心を持ってくれる人がいないとしても、『本物』を持っていれば、決して孤独にはならない。これが『真実』」と締めくくった。

生かされていることへの感謝を分かち合おう がん哲学外来お茶の水メディカル・カフェ
樋野氏の講和に耳を傾ける参加者たち。講和後の「分かち合い」は、隣のホールで行われた。

講話後、同カフェの総合司会を務めるお茶の水クリスチャンセンター副理事長で、お茶の水メディカル・カフェ代表であり牧師の榊原寛氏は、「イエス様がお生まれになった時の様子が記されている聖書の箇所で心をとらえるのは、『彼らのいる場所がなかった』というところです」と語った。「家族も、友達も、同僚も、周りにはたくさんの人がいるのだけれど、自分の身の置き所がないという孤独をじわじわと感じることがあるでしょうか」と問い掛け、「キリストもまた居場所がないという現状の中でこの世に来られたことを思うと、自分と同じレベルにおられるお方がいる、あるいは自分と同じ立場でいる仲間がいる。こういったことを思うと、孤独ではないと思えます。そう思える仲間が、私たちのメディカル・カフェの仲間・家族なんだなと思ったりします」と述べた。

榊原氏は、同カフェのファシリテータであり看護師として働いている女性のメールを紹介した。この女性は、数年前にがんを発症してカフェに来るようになり、クリスチャンとなった。数日前に両足にしびれが出てしまい急きょ入院し、抗がん剤の治療を始めたという。しかし、榊原氏の元に届いたメールには、この日のカフェに参加できないことを残念に思っていること以外は、すべてのことが感謝と喜びにあふれた内容で、「バブテスマを受けて本当によかったと感じている」とあった。

榊原氏は、女性からのメールに「皆さんに寄り添っていただき一人ではないと思い、カフェで人のためにと奉仕していることが、思いがけず自分が救われていることに気が付いた」とあり、「このことは逆説のように感じるが、最小限のことでも、何か他者のためにできることを頑張れば、それが自分に帰ってくることがある」と話した。

この後に行われた「分かち合い」では、幾つかのグループに分かれ、お茶とお菓子(この日はクリスマスケーキ)を囲みながらそれぞれの思いや体験を語り合い、最後に報告の時を持った。「今にがんでないことで肩身が狭くなる時代になる」とのユーモアたっぷりな言葉や、「病気によって人は生かされている」といった積極的な思い、「情報交換を通して力を与えられる」「ここに来ると前向きになれる」といった感想などを分かち合った。

こういった分かち合いの進行や取りまとめをするのは、同カフェを通して育ってきたファシリテータたちだ。ファシリテータは、参加者の様子をその都度把握して課題や問題を早期に発見し、会場が常に居心地の良い場所になるよう整えている。

がん患者やその家族だけでなく、最近では、不登校や人間関係に悩んでいる人もよく訪れるようになったという。同カフェは、社会の中でつらさや痛みを抱えた人たちにとって、まさに「来るべきところ」となっている。

生かされていることへの感謝を分かち合おう がん哲学外来お茶の水メディカル・カフェ
ミニコンサートで演奏するバイオリニストの大倉サラ氏(写真右)とピアニストの吉田恵氏(同左)

「クリスマス・スペシャル」のこの日は、特別にミニコンサートが開かれた。東京を拠点に、室内楽、オーケストラ奏者として活躍するバイオリニストの大倉サラ氏と、クラシック音楽だけでなくゴスペルの指導にも当たっているピアニストの吉田恵氏が、3曲のクリスマス・キャロルと、サラサーテのツィゴイネルワイゼンの演奏を披露した。アンコールの拍手に応えて、聖歌「キリストにはかえられません」を奏でると、会場は大きな拍手に包まれた。

次回のお茶の水メディカル・カフェは、ニューイヤースペシャルとして来年1月9日(土)午後1時から、お茶の水クリスチャンセンター8Fチャペルで開催される。

関連タグ:がん哲学外来樋野興夫癌(がん)クリスマス
  • ツイート

関連記事

  • がんとどう向き合うか 日野原重明氏や「がん哲学外来」の樋野興夫氏招き市民公開講座

  • 武士道とキリスト教 「正論」より「配慮」—がん哲学に学ぶ— 樋野興夫

  • 新宿・百人町に「がん哲学外来 メディカル・カフェ」がオープン 樋野興夫氏が開所セミナー

  • 地域における教会の役割とは? 「死」を見つめ、より良く生きる シンポ「死生学と教会」開催

  • ジミー・カーター米元大統領、がん公表も日曜学校で教えることを約束

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • ヨハネの黙示録(6)スミルナ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.