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わが人生と味の道

わが人生と味の道(1)人生の幕あきは、悲しみと苦難① 荘明義

2015年3月27日07時00分 コラムニスト : 荘明義
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人生の幕あきは、悲しみと苦難

私は1944年、中国の貴州省で生まれました。父親は北京、母親は上海出身と聞いています。学問もあり、地位もあった父は、美しい女性と結婚しました。しかし、彼女は病弱であり、子どもを産むことなく亡くなりました。2度目に結婚した女性も、やはり体が弱く、すぐに亡くなったそうです。そして、3番目に選ばれたのが、私の母でした。父は、頭が良くて器量も良く、家庭的にも恵まれた人というよりも、むしろ健康的でいい赤ちゃんを産んでほしいという願いから彼女を選んだようで、本当に私の母というのはほがらかで、にこやかで、子どもを大切にする人でした。

私は長男として生まれ、すぐ上の姉は2歳年上、その2年後に弟が生まれ、さらに2年後に末の弟が生まれるという具合に、私たちは4人兄弟でした。

中国では、男の子をとても大切にします。姉が生まれた時よりも、私が生まれた時のほうを父は喜び、大歓迎をし、盛大なパーティーを開いて祝ったと聞いています。そして、私が歩き始めの頃になると、立派な美しい服を着せて連れ歩いたようです。このときの写真が残っていますが、どこの国の王子さまかというような服装ですまして写っています。こうして長男である私は、家の中でとても良い立場に置かれていたのでした。

この中国で、私は4歳になるまで育ちました。そしてこの国で「文化大革命」という政変が起きたとき、元々日本に留学に来て明治大学を卒業し、その後も仕事で日本に来ることの多かった父は、家族と共に中国を離れ、日本に移住することを決断したのでした。最初に両親と姉と私の4人がまず日本に来て、少したってから弟が預けてあった友人(後に恵比寿国際基督教会の役員になられた故・游天雄氏でした)に連れられて来ることになりました。

さて、生まれて間もない末の弟は、当時は飛行機の設備もそれほどよくなかったので、生まれたての赤ん坊を連れて長時間旅をすることはとても危険なことと思われました。それで両親は、母によく似ているオペラ歌手をしていた友人に預け、後から連れて来てもらうという手はずを整えました。ところが、政変の中にあって、最後に飛ぶはずの飛行機が飛ばず、そのまま中国に残された弟は結局日本に来ることがなく、中国で育つということになったのでした。今2枚の写真が私の手元にあります。1枚は両親が弟を抱いてにこやかな表情で笑っているもの。もう1枚は、末の弟を友人に預けた後の、悲しみを押し殺したような表情をしたものです。そして、このことは私の母の心に大きな後悔と悲しみの爪跡を後々まで残すことになったのでした。

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◇

荘明義

荘明義(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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