Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
わが人生と味の道

わが人生と味の道(13)漢方との出会い 荘明義

2015年9月11日17時33分 コラムニスト : 荘明義
  • ツイート
印刷
関連タグ:荘明義

漢方との出会い

私が重慶飯店の料理長となった17歳の頃は、ぱっと世界が開けたように色々な出会いというものがありました。その一つをお話いたしましょう。私はコックになったときから、元々体が弱かったために色々と病気をしました。そのために、自然と体に気を付けるようになり、健康管理ということに関心を持つようになったのです。中華街によく薬を買いに行ったものですが、その中に更生堂という薬局がありました。そこに石原先生という漢方の医師がいて、私はたびたび訪ねていくうちに仲良くなり、健康にとってどのようなものをどういうふうに食べれば効果があるのかということを学ぶ機会が与えられました。

そもそも四川飯店で修業していた頃、その厨房は換気が悪く、また四川料理というのは強い香辛料や辛い料理が多くラード油を使っていたので、まず目と鼻の病気になりました。また、重いものを始終持ち上げたり、運んだりするので、痩せて背の高い私は腰を悪くしてしまいました。そして、椎間板ヘルニアをやり、蓄膿(ちくのう)症を患い、さらに目の病気にかかる――という具合に、あらゆる病気に悩まされたのでした。それが、この漢方医の石原先生と出会うことによって、漢方で自分の健康を維持していこうという決意を抱くきっかけになったのです。そして、食を通して自分の健康を回復するということに興味が湧いてくるのを覚えました。

思えば、初めは嫌々の修業でしたが、四川料理を勉強し、技術を身に付けることができたし、心ならずも色々な病気をしたおかげで、この漢方の医師と出会い、この先生を通して漢方を取り入れた薬膳料理というものを開発することになったのです。そして、健康を維持していくためには、どのようにして素晴らしい料理を作り、どのようにしてそれを食べたらよいのかということを生涯かけて学び、研究することになりました。そのようなことから、私はコックの道に入ったことも偶然ではなく、より良い人生を私が歩むことができるように、神が備えてくださったのだということを信じるようになりました。その後ヘルニアになったときも、初めは手術を考えたのですが、ダイエットと腰痛体操(聖マリアンナ医科大学病院の指導)で乗り切ることができ、この確信は一層確かなものになったのでした。

今の世の中には物質があり余り、美食を楽しむたくさんの人がいるし、一般の人の食生活も広がって、色々な食材も手に入るようになりました。しかし、その一方では、体の不調を訴える人が多く、医院や病院は多くの患者で溢れています。こうしたときこそ、健康管理がなされ、自分の体は自分で守るのだという認識がされなくてはならないと思うのです。私は幸いなことに優れた漢方医にめぐり合い、漢方を料理に取り入れることを学び、自ら健康管理をして、多くの病気から救われました。その中には温かく見守ってくれた両親の愛と、神の導きがあったことを思い、今度はわずかながらそうした恵みを社会に還元し、ご恩返しがしたいと思いました。ずっと後になってからですが、私は「薬膳養生研究所」というのを作り、漢方を取り入れた料理を開発し、セミナーや講義を通して人々に食事によって健康を改善、維持してゆくよう啓蒙することにすべてをささげたのでした。

◇

私が勉強した中に、健康を保つための秘訣について記したメモがありますので、ここでご紹介したいと思います。

[健康を保つ十二の心得]
一. 医食同源――食物を薬だと思ってバランスよく選べば健康につながる。
二. 自身自医――薬に頼らず、自癒力を鍛え、自ら病気に立ち向かう。
三. 三食両熱――三食のうち、二食は温かいものを食べる。
四. 早食素粥――朝はあっさりした消化のよい粥と野菜や海藻中心の食事をとる。
五. 午食補品――昼は栄養価があり、補えるものを時間をかけてゆっくり食べる。
六. 夜食精少――夕食は量より質を考えて。
七. 飲酒適量――酒の量は内臓と相談してほどほどに。
八. 肥体短命――肥満は短命につながる。
九. 息臓長生――内臓をいたわることが長生きへの近道。
十. 自流鮮汗――毎日自分の身体を動かして、汗をかく。
十一. 黄長鬆快――黄色くて長い、ストンと出る便が健康のしるし。
十二. 自力去毒――体内の毒素は自分の力で追い出す。

(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)
(15)(16)(17)

◇

荘明義

荘明義(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:荘明義
  • ツイート

関連記事

  • 非暴力で差別と闘った人―キング牧師の生涯(5)自由への大いなる歩み

  • こころの手帳(17)自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)浜原昭仁

  • 律法と福音(8)律法は聖であり正しく良いもの 山崎純二

  • 「無縁社会」における最期の迎え方について 穂森幸一(2)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.