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律法と福音

律法と福音(8)律法は聖であり正しく良いもの 山崎純二

2015年9月10日07時14分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:山崎純二

今回は、律法の本質についてもう少し掘り下げるところから始めてみたいと思います。

律法(神の戒め)という言葉は、やはりどうしても否定的なもののように考えられがちです。何かしゃくし定規に規則規則とうるさく、融通の利かない教頭先生のようなイメージとでも言いましょうか。教会の中でも、「~してはなりません」とやたら正義を振りかざしてうるさく言うような人に対して「律法的」などとレッテルを貼ったりします。

しかし実は、律法とは悪いものでも何でもなく、むしろ聖なるものであり、正しく、良いものなのです。ローマ書を引用します。

「ですから、律法は聖なるものであり、戒めも聖であり、正しく、また良いものなのです」(ローマ7:12)

ではなぜ律法に、ネガティブなイメージが付きまとうのでしょうか。それは実は、律法のせいではなくて、私たちの罪のゆえなのです。どういうことでしょうか。

皆様は、映画やドラマなどで、悪い人が正しい人を憎んだり、煙たがったりする場面を見たことはありませんか。正しい人は何ら悪意を抱いていないのに、悪人が勝手に正しい人を目の敵にしたりします。

それは、正しい人によって自分の悪が際立ってしまうときに起こることです。周りの人がみな大なり小なりの不正を働かせる「同じ穴のむじな」であれば、自分の多少の罪は大した問題にはならないのですが、隣に正しい人がいると、悪人の罪が目立ってしまうのです。結果、悪人は正しい人を煙たがったり憎んだりすることになります。

人類の律法に対する態度も、これに似ています。律法は正しく良いものなのですが、それによって自分の内面の悪が暴かれてしまうので、律法を避けるようになったり、律法にレッテルを貼ったりするのです。

罪に定める役割・罪を明らかにする

しかしよくよく考えてみると、自分の中の悪い部分が明らかになるというのは、悪いことばかりではありません。自分の中の悪い部分や罪に目を向けるというのは、つらいことではありますが、それを知らないよりは、知ったほうが良いからです。知らなければそれを直したり解決したりしようがありませんが、知ればそれを解決できるかもしれません。

肝臓は「眠れる臓器」として有名です。肝臓はかなり鈍い臓器らしく、病気になっても相当病状が悪化しないと痛みを感じないといわれています。実際には、どんどんと病状が悪化しても自覚することができないのです。

もしも、私たちが律法を否定的に捉え、それから目をそらすと、一時的には自身をそれなりの善人と自認し、良心の呵責などから解放されるかもしれません。そして他の悪人が裁かれるときには、心の中で「あのような悪い奴らは、裁かれて当然だ」などと逆に裁く者の立場に立てるかもしれません。

もしくは、善人とは言わないまでも「自分は人並みに真面目で、それなりに良いこともしてきた」などと、他の人と比べて自分を正当化できるかもしれません。

はっきりと申し上げますと、基本的に神様の律法を知らない人は、ほぼそのような心を持っています。特に日本人は真面目で、法に触れないように、人様に迷惑をかけないように生きている人が多いので、自身の心の闇に気付けないという人が多いのです。

診断

実は律法とは、病気を治すための「診断」の役割をするのです。その診断は冷徹で厳しいものでなければなりません。

もしも医者がこのように考えたらどうでしょうか。「この患者さんには大きながんはなさそうだが、もしかしたら小さながんはあるかもしれない。でもがんが見つかったら、この人は悲しむだろうから、あまり徹底的に調べるのはよした方が良いだろう。うん、私は優しいから、がんを見つけてこの患者さんを悲しませるようなことはやめよう」。

絶対にこんな医者にはかかりたくはないでしょう。がんが見つかることはとてもつらいことだとしても、放っておいてはどんなに小さながんであっても命に関わります。だから、どんなにつらくても徹底的に厳しく検査して調べなくてはならないのです。

モーセに与えられた律法というのは、大きながんを見つけるための診断道具だといえます。それは、殺人者や姦淫を犯す者などを裁くための法でした。

しかし、キリストは先ほども少し触れましたが、心の中の小さな罪の芽までをも診断の対象としました。なぜだかは、もうお分かりですね。小さながんがその人の命を脅かすことがあるように、小さな罪も大きな罪と同様に私たちの魂を損ねてしまうものだと知っていたからです。

このように、律法が私たちの罪を指摘して私たちを断罪するための道具ではなく、むしろ私たちの心の病(罪)を発見するための診断道具だと分かると、律法を好意的に受け止めることができるでしょう。

医学の道具が、清潔で精密なものでなくてはならないように、キリストは律法という人類を診断するための道具を、くもりのない鏡のように精密で純粋なものとしました。モーセに与えられた律法を青銅のぼやけた鏡とするなら、キリストの律法は正確無比に私たちの実態を面前にまざまざと見せてくれるピカピカの三面鏡のようなものです。もう「ぐう」の音も出ないほどにです。

【まとめ】

  • 律法(戒め)には、否定的なレッテルが貼られがちである。
  • しかし律法は聖なるものであり、正しく、良いものである。
  • 「律法」が悪いのではなく、正しい律法によって浮き彫りになる私たちの内にある「罪」こそが問題。
  • 自己の内面の「罪」を知ることは、体の病巣を発見するようなもの。
  • 律法を忌避(きひ)すると、自身の「罪」を自覚することができない。
  • 律法とは病巣を発見するための診療道具のようなものである。
  • モーセの律法では大きな罪(病巣)しか発見できないが、キリストの律法は、微小な芽をも見逃さない最新式の診断道具。

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◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:山崎純二
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