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律法と福音

律法と福音(7)キリストの律法 山崎純二

2015年9月3日06時45分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:山崎純二

前回は律法(戒め)には罰が伴うという当然のことを確認しましたが、律法によって裁かれるべき人とはどのような人たちだったのでしょうか。聖書を読んでいくと、「神を冒涜する者」「姦淫する者」「盗む者」「殺す者」「偽る者」などが裁かれています。

それはまあ納得できるかなと思うかもしれません。ところで、新約聖書の時代になると神の愛を体現するために来てくださったのかなと思っていたキリストが、意外なことに律法を強化してもっともっと厳しい法にしてしまいます。まさかと思われるでしょうか。キリストの言葉を引用してみましょう。

「わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです」(マタイ5:17)

この箇所は、狭義の律法つまりモーセ五書(トーラー)や他の預言者たちによって預言された内容を成すためにキリストが来られたのだと解釈するのが本筋ですが、広義の律法つまり「戒めとしての律法」をキリストが一分の隙もないものとして完成されたという面も含意しています。

恐ろしい罰の伴う律法から解放してくださるのかなと淡い期待を抱いていた当時の人々に、キリストはさらに厳しい律法を与えられたのです。では、その厳しい戒めとは具体的にはどのようなものだったのでしょうか。同じマタイの福音書からキリストの言葉の続きを読んでみましょう。

「昔の人々に、『人を殺してはならない。人を殺す者はさばきを受けなければならない』と言われたのを、あなたがたは聞いています。しかし、わたしはあなたがたに言います。兄弟に向かって腹を立てる者は、だれでもさばきを受けなければなりません。兄弟に向かって『能なし』と言うような者は、最高議会に引き渡されます。また、『ばか者』と言うような者は燃えるゲヘナに投げ込まれます。・・・『姦淫してはならない』と言われたのを、あなたがたは聞いています。しかし、わたしはあなたがたに言います。だれでも情欲をいだいて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯したのです」(マタイ5:21~28)

昔の人々とは、旧約時代にモーセによって律法を与えられていた人々のことです。その律法は主に行為に関するものでした。それすらも守り切るのは簡単ではありませんでしたが、キリストはさらに口で言っただけの罪も同様に裁かれるべきだと語りました。それだけではありません。なんと心で思った罪ですらも、行為で犯したこととなんら変わらないと宣言されたのです。腹を立てて相手を憎んだだけでも殺すことと変わらない、情欲を抱いただけでも姦淫したのと変わらないと言われたのです。

いくらなんでも、それは厳し過ぎてナンセンスだと思われるかもしれませんし、あるいは自分の良心に敏感な方の中には「キリストの律法を完全に守ることはできないけれども、キリストの言葉は正しい」と納得される方もいるかもしれません。

キリストが律法を厳しいものにした意図は何だったのでしょうか。今後徐々に明らかになっていきますので、もうしばらくお付き合いください。

結局全人類が死に至る

さて、旧約の時代には安息日を破った者や人を殺した者など、全体から見ると極一部の人が厳しい罰則を受けました。

私たちの現代の社会も似たような仕組みになっています。法律があり、警察がおり、牢獄もありますので、毎日毎日誰かしらが法律を破り、刑に服しています。交通法規を破った場合などの軽い罰則を受けた経験は多くの方が持っているかもしれませんが、牢獄に入れられるほどの刑に処せられる人は多くはありません。まして、死刑に処せられる人などというのは、割合からいえば非常に少なく例外的なケースとなります。

しかし、聖書の判決は地上の基準とは大きく違います。その結論は驚くべきものであり、これを読んでいる方の中にも「ばかげている」と言われる方もいるかと思いますが、それを承知であえて聖書の基準を紹介したいと思います。それはこういうものです。

「義人はいない。ひとりもいない。悟りのある人はいない。神を求める人はいない。すべての人が迷い出て、みな、ともに無益な者となった。善を行う人はいない。ひとりもいない」(ローマ3:10~12)

なんと聖書は大胆に、正しい人も善を行う人も一人もおらず、全ての人が罪を犯しているという宣言を全人類に突きつけているのです。

おそらくそれに対して、少なくない人は「俺は悪い人じゃないよ」とか「全ての人というけれど、聖人といわれているマザー・テレサのような人はどうなのよ」などと言われるでしょう。

けれども、聖書が言っているのは、聖なる神の前においてという意味です。人間同士の間でならば、良い人という評価を得ることもできるでしょう。そして自他共にそう認める人もいるかもしれません。

しかし、先ほどのキリストの言葉を思い出してください。神は上っ面ではなくて、心を見られる方なのです。心を見られる方の前に、自分は「正しい人間だ」と言える人がいるでしょうか。正直な人はおそらく「否」と答えられるでしょう。

ただし、全人類が神の前に罪ありと宣告されること、また私たちが自分の中のどろどろとした罪の存在に気付かされることは、絶望的なことではありません。むしろ、とても希望的なことなのです。

【まとめ】

  • キリストは「律法」を廃棄した方ではなく、一部の隙も無い厳格なものとされた方である。
  • モーセの律法は「行為」を裁き、キリストの律法は「心」をも裁く。
  • 通常の法で有罪とされる人は少数であるが、キリストの律法によると、全人類が罪人とされる。

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◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:山崎純二
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