Skip to main content
2025年12月10日17時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
新・景教のたどった道

新・景教のたどった道(68)東方景教の遺跡を巡る旅・中国(1) 川口一彦

2022年2月22日18時01分 コラムニスト : 川口一彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:川口一彦景教大秦景教流行中国碑
新・景教のたどった道(68)東方景教の遺跡を巡る旅・中国(1) 川口一彦+

私が始めて中国に足を踏み入れたのは、2003年に開催されたイーグレープ主催の景教ツアーで、それまでは夢のまた夢であった。高校時代から書道を専門的に学び、将来は書家として歩み、書人や詩人の李白、杜甫たちが住んだ土地に行ってみたい思いが強くあった。キリスト者になってからは、景教が栄えた西安ほかに行きたい思いが強くなっていった。それをかなえてくれたのが景教研究であり、『景教―シルクロードを東に向かったキリスト教』を出版してくださったイーグレープの穂森宏之社長による「景教の源流をたどる中国景教ツアー」であった。

当時はイーグレープと旅行社が企画実施し、東海聖句書道会が後援となり、川口が団長として穂森氏と参加者十数人と共に足を踏み入れた。言葉が出ないほどの感激で、初めての旅とあって不安もあったが、現地のガイドに導かれ、教えられてツアーができた。それはすべてを導かれる主なる神様が小さな者の祈りにお応えくださって実現したことであった。

やはり現地に行って見たり聞いたりするのは、机上の書物で読み調べるのとではまったく大きな違いがあった。しかし、それまでの中国研究などが無駄でなく、役立ったことは否めない。

さて一行は、景教遺跡巡りツアーに行くため、空港に集まった。10人以上が参加し、主の御名によって往き帰りの道中の安全と祝福を祈り、飛行機は日本を離陸し、目指す西安に向かった。到着して私たちを待っていた政府公認ガイドに導かれてバスに向かった。

その途中、現地の子どもたちが寄ってきて、キャリーケースを運ぶから、お金100円欲しいと言ってきたことには大変驚いた。ガイドさんは戸惑う私たちに、無視してバスに乗ってくださいと言うのであった。このような文化の違いにまず驚いた。それから驚いたのは、中国の広さ大きさ、人の数、自転車の多さであった。

第1回の旅は西安のみで、2回目と3回目は西安、北京の三盆山、内モンゴルのシラムレンと百霊廟(ひゃくれいびょう)を旅した。

最初は西安碑林博物館に行った。門を通り抜けて、玄関からガイドの説明があり、石碑の頭部、碑陽、土台を説明された。碑首の頭部はほとんど同じ作りの2頭の龍の手が玉をつかんでいる形で、どの碑も見るとそうであった。龍は皇帝のシンボルで上帝の使い、皇帝は決して神ではなく、皇帝が政治を悪くすると政権交代がなされていく。だから神を敬い正しい政治をするよう教えている。碑の土台の動物は亀ではなく、公認のガイドさんはビシと言っており、龍の子で、龍と言っていた。日本では海に囲まれて亀をよく見かけるが、中国には亀はほとんどいないという。

新・景教のたどった道(68)東方景教の遺跡を巡る旅・中国(1) 川口一彦

景教徒たちは中国に入って皇帝崇拝はせず、神が立てた指導者と認め、万物の支配者である三一の神を恐れ、福音を伝えていった。

多くの石碑を眺めながら奥の部屋に向かっていくと、景教碑が建っていた。間近に見ると、写真で見ていたそのものであった。興奮してきて、写真を撮り続けた。それは私だけではなく、見学していた欧米人も、私たちの参加者もそうであった。碑の裏面を見ると、字は彫られていなかった。本当にこの碑は立派である。

次いで説明書きを見ると、781年に長安の大秦寺に建てられ、埋められたのがいつかは不明だが、1625年に西安の西で発見され(1623年説もある)、碑林博物館に移されたのは1907年という。言い伝えによれば、明末時代に西安の崇聖寺で発見され、イエズス会士によってローマに伝えられ広まった。いつの間にかネストリウス派という蔑称が付いたが、正式にはネストリウス派ではなく、碑文に書かれている「大秦景教・東方景衆」が正しい。従って、この説明書きを訂正してほしいと願う者の一人である。

新・景教のたどった道(68)東方景教の遺跡を巡る旅・中国(1) 川口一彦
新・景教のたどった道(68)東方景教の遺跡を巡る旅・中国(1) 川口一彦

景教碑を眺めた後で、私たちはさらに奥へと進み、拓本採取風景を見て拓本販売のお店に行き、景教碑文の拓本を何部か購入した。その際、ガイドに教わった大切なこと。中国では物品を購入するとき、値切ること、値切ってなんぼだと聞いたので、何部か買うから安くしてとしきりにお願いすると、計算機を持ってきて多く値切ってくれた。そのことも驚きであった。同行した者も熱心に値切りの交渉をしていた。(続く)

新・景教のたどった道(68)東方景教の遺跡を巡る旅・中国(1) 川口一彦

<<前回へ     次回へ>>

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)

◇

川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:川口一彦景教大秦景教流行中国碑
  • ツイート

関連記事

  • 新・景教のたどった道(67)景教小字典(2) 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(66)景教小字典(1) 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(65)幕末明治の会津藩士・山本覚馬も読んだ景教碑文 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(64)作家と景教(2)海音寺潮五郎と陳舜臣 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(63)作家と景教(1)司馬遼太郎 川口一彦

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 希望に生きる 佐々木満男

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • ワールドミッションレポート(12月9日):ウクライナ 砲火のとどろく中で、福音は止まらない(4)

  • もしもクリスマスがなかったら 万代栄嗣

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(256)聖書と考える「野原ひろし 昼メシの流儀」

  • ワールドミッションレポート(12月10日):コンゴのマムヴ・エフェ族のために祈ろう

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • もしもクリスマスがなかったら 万代栄嗣

  • 米最大の民間慈善財団、神学教育機関やキリスト教団体に総額1千億円超を助成

  • 東京・銀座で牧師がトーク&ライブ「メリエストクリスマス2025」 12月25日

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 中国の大型政府非公認教会「シオン教会」の主任牧師ら18人逮捕、最大拘禁3年の可能性

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

編集部のおすすめ

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.