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苦難の中の希望 穂森幸一(190)

2021年8月26日10時15分 コラムニスト : 穂森幸一
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もし私たちが苦しみに会うなら、それはあなたがたの慰めと救いのためです。もし私たちが慰めを受けるなら、それもあなたがたの慰めのためで、その慰めは、私たちが受けている苦難と同じ苦難に耐え抜く力をあなたがたに与えるのです。(2コリント1:6)

ウイルス感染症のパンデミックとインフォデミックによって世界中が混乱し、流通が滞り、経済が停滞し、企業の倒産や失業者の話題が毎日のように出てきています。先行きの見えない中、今後の生き方に不安を感じ、思案している人は少なくないと思います。

コロナ渦のことだけでなく、世界各地で頻発する大地震やミャンマーの軍事政権による横暴、米軍撤退によりアフガニスタン全土を掌握したイスラム原理主義を標榜するタリバンとその背後でうごめく中国共産党など不安定要素が多々あります。

一見、行き詰まりを見せる世界情勢ですが、物質優先主義や利権政治に背を向けて、精神文化に注目する好機なのではないかと思います。

今日の情勢はマイナスな出来事だけでなく、新しい側面も生み出しています。生活基盤としての家庭生活と家族の大切さなどをあらためて思い知らされています。また、以前は考えられなかったスピードでオンラインによる在宅勤務や打ち合わせなどが行われています。ズームによる祈祷会など以前は全く想像もしませんでしたが、今では当たり前に行われています。ズームによる世界祈祷会に参加して驚くことは、世界の人々が日本の情勢を把握していて日本のために祈ってくださっているという事実です。また、日出国といわれる日本のリーダーシップに期待する声も少なくありません。

世界の宗教といえば、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教ですが、世界最古の宗教はユダヤ教です。ユダヤ教の始まりはモーセだと思います。創世記の中ではカインとアベルもささげ物をしていますし、ノアやアブラハムも祭壇を築いています。しかし、それらは個人的礼拝です。宗教として教理や教義を持ち、体系的なものとして組織的に礼拝活動を始めたのはモーセです。シナイ山において石板に刻まれた十戒を神から授けられたことで宗教が始まりました。すべての宗教はこの十戒を基本としなければ宗教とはいえないとさえいわれています。ユダヤ教の細かい規定はシナイ半島を彷徨(ほうこう)している間に神から提示されました。宗教は人の思いから生まれるものではないと思います。宇宙の支配者と心がつながり、天の声を聞くことができた人が預言者として立つことを許されています。

世界のすべての宗教はモーセ五書(トーラー)に感化され、あるいは影響を受けて生み出されたと言っても過言ではないと思います。イスラム教はユダヤ教とキリスト教の影響を受けて生み出されたものであり、その経典に旧約聖書と新約聖書が含まれているのは周知のことです。一見仏教はモーセ五書とは何の関わりもないように見えますが、そうではありません。釈迦の生まれる400年前にソロモン王はインドと交易をしていて、ユダヤ人のコミュニティーも南インドに存在したといわれます。ユダヤ人が住んでおれば必ずユダヤ人会堂、シナゴグが建てられ、安息日ごとにモーセ五書が朗読されたはずです。また、釈迦の弟子の一人はユダヤ人だったといわれていますので、その影響は否定できないと思います。

王は海に、ヒラムの船団のほか、タルシシュの船団を持っており、三年に一度、タルシシュの船団が金、銀、象牙、さる、くじゃくを運んで来たからである。(1列王記10:22)

交易によりユダヤ思想もインドにもたらされましたが、イスラエルにもインド哲学やその精神を表す詩文が伝えられたといわれています。

1世紀になりますと、使徒トマスがインド宣教に行きます。南インドに住むユダヤ人に福音を伝えるのが第一目的でしたが、異教徒にも宣教しましたのでインド各地に教会が建ったといわれます。

一説では、この原始キリスト教による宣教の影響を受けて、仏教も変化していったと考えられています。1世紀後半に大乗仏教が誕生しますが、天の神様のことを大日如来、再臨のキリストのことを弥勒菩薩(みろくぼさつ)として表現していったのではないかといわれます。仏教の神髄といわれる法華経も福音書の思想を含んでいるといわれます。また、日本に伝わった仏教は、モーセ五書とキリスト教の影響を受けているといわれます。さらに仏教は中国で景教の影響を受けますので、宗派によりその影響が濃いとされるところがあります。

神道には教理や教義はありませんが、神社の形状、おみこし、おはらい、神職者の服装などを見ると、渡来人のもたらしたモーセ五書の影響が大きいのではないかと私は考えます。また、神道という呼称も旧約聖書に見ることができます。

私の足は神の歩みにつき従い、神の道を守って、それなかった。(ヨブ記23:11)

私は今から40年前にシナイ山に登る機会が与えられました。その頃は、登山者のための宿泊施設はありませんでしたので、カテリーナ修道院に泊めていただきました。修道院は、モーセが目撃した燃える柴があったといわれる場所に紀元527年から565年にかけて建てられたといわれています。シナイ山やシナイの荒野を管轄する特別の修道院として治外法権のような立場が与えられてきたそうです。度々敵に囲まれますが、厳しい状況の中を存続してきたと聞かされました。この修道院には一時期迫害されたムハンマドも政治亡命してきたことがあるということで、モスクも建てられています。そういう経緯から一時修道院を包囲したイスラム軍も攻め込まなかったそうです。

修道院の庭を散策しながら、燃える柴に遭遇し、十戒を授かったモーセに思いを馳せることができました。もし世界の宗教がモーセから始まったのなら、もう一度原点に帰り、モーセのもとに参集すればいいのではないか、そうすれば宗教間のごたごたはなくなるのではないかと思いました。自分たちの背負ってきたものを降ろし、理屈抜きでモーセの十戒に従い、人々が平和に生きる道が模索できないものか思案しています。

そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。(ローマ5:3、4)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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