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チャンスはわれにあり 穂森幸一(188)

2021年7月29日13時39分 コラムニスト : 穂森幸一
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神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行われるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。(伝道者の書3:11)

これは米国で教えてもらった心理クイズです。「あなたは森の中に散歩に行きます。そこで鍵を拾うということをイメージしてください。あなたのイメージした鍵は、どのようなものですか。大きさと材質を語ってください」というクイズです。鍵はチャンスを表します。その大きさはせっかくの機会をどう生かすかを表し、その材質は与えられたチャンスを大切にできるかどうかのイメージだそうです。あまり深刻に考えなくてもいい軽いゲームですが、せっかくのチャンスを生かしているのかどうか考えてみることは必要です。

旧日本軍が真珠湾を奇襲攻撃したことにより、熾烈(しれつ)な太平洋戦争が始まりました。石油の禁輸措置やハルノートなどによりいくら日本が追い詰められていたとはいえ、取ってはいけない手段だったことは言うまでもありません。錦江湾を真珠湾に見立てて、鹿児島市上空をゼロ戦が低空で旋回して訓練していたという話を聞きますと、他人事とは思えない気持ちになります。

真珠湾攻撃の突撃隊長を務めたのが淵田美津雄中佐でした。その淵田氏が終戦後、東京駅で宣教師から一枚のトラクトを受け取ります。「私は日本軍の捕虜だった」というタイトルに引かれて何度も読み返し、トラクトにあった連絡先を訪ねてクリスチャンになります。そして、彼はキリスト教の伝道者となり、渡米して全米の教会を訪問し、自分の悔い改めについて語ったのでした。それまで米国人の中に、日本は奇襲攻撃してくる卑怯な国というイメージがあったのですが、彼の話を聞き、人となりに触れた人々がイメージを塗り替え、日米親善へと動いたと聞いています。

もし日本の指導者が聖書の教えを知っていたら、日米開戦なんかに踏み切らなかったと思います。聖書の中にキリストの示された大切な戦略があります。

また、どんな王でも、ほかの王と戦いを交えようとするときは、二万人を引き連れて向かって来る敵を、一万人で迎え撃つことができるかどうかを、ますすわって、考えずにいられましょうか。もし見込みがなければ、敵がまだ遠くに離れている間に、使者を送って講和を求めるでしょう。(ルカ14:31、32)

真珠湾攻撃で勝利を得た旧日本軍は慢心となり、隙が生まれ、ミッドウェー海戦やレイテ沖海戦で敗北し、一気に戦況は悪化していきました。実は、ミッドウェー海戦やレイテ沖海戦を指揮した米国の参謀の一人は、東郷平八郎元帥の心酔者で、その戦略を徹底的に学び、東郷元帥がロシアのバルチック艦隊を日本海で破ったときの戦法を忠実に実行しただけだったという話を聞いて衝撃を受けたことがあります。もし旧日本軍が守りの姿勢に徹し、身近な戦法に忠実に従っていたら結果は違ったものになったかもしれないという冷静な分析が、米国側から出されています。

コロナ渦の騒動は、この2年近く全世界を巻き込んで大きな混乱を引き起こしています。他の国に簡単に行けない状況とか、飲食業やサービス業の中には、仕事ができずに行き詰まっているところが少なくありません。私の住んでいる地区では、クリーニング屋が閉店してしまい、外出着のクリーニングも思うようにできない状況です。お祝い事や学校の行事などがなくなって、おしゃれ着の需要が激減したのが原因だと聞きました。世界各国の新型ウイルスによる死者とか重症者の数を累計すると、とんでもない数字になります。これは戦時下にあるのと変わらないという人もいます。

宗教界にも大きな変化が起きています。教会などでは一部の施設を閉鎖し、出席者の人数を制限しているところもあります。また、集会を開いたとしても30分とか40分で終了し、十分にお話もできない状況です。共に集うことで宣教し、励まし合うという本来の目的が果たせなくなっています。

しかしこの騒動は悪いことばかりでなく、今までにはなかった出来事も起こっています。私はズームとフェイスブック中継によるインターナショナル祈り会に参加しているのですが、インド、アフリカ、南アフリカ、欧州の伝道者の方々と語り合い、共に祈り合う機会を持つことができています。オンライン中継による牧師会など以前は想像すらできなかったのですが、今では当たり前になっています。お互いの距離や移動手段は心配しなくていいので、1日に3つの会議を掛け持ちすることもあります。

今、アフターコロナのことが話題になっています。コロナ渦が完全に克服できたとしても、経済の回復には相当な努力が求められると思います。宗教界も失った教勢を取り戻していくのは大変だと思います。元の状態に戻ることはできないともいわれています。新たに作り上げていく気概がなければ、前に進めないそうです。

「いつも主にあって喜びなさい」(ピリピ4:4)と聖書に勧められています。どんな時にも、明朗で笑顔を保ちなさいということです。隠遁生活のような状況でありながらも、規律正しく、早起きし、モチベーションを失わないことですが、なかなか実践は難しいです。

今は、社会変革の時です。社会の荒波の中で流されることなく、物事の本質を見つめ、神様の備えられた鍵を見いだしていくことが、チャンスをつかんでいく秘訣ではないでしょうか。今、新しい旅が始まろうとしています。

主はこう仰せられる。「恵みの時に、わたしはあなたに答え、救いの日にあなたを助けた。わたしはあなたを見守り、あなたを民の契約とし、国を興し、荒れ果てたゆずりの地を継がせよう」(イザヤ49:8)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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