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不思議な計画 穂森幸一(184)

2021年6月3日11時51分 コラムニスト : 穂森幸一
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主よ。あなたは私の神。私はあなたをあがめ、あなたの御名をほめたたえます。あなたは遠い昔からの不思議なご計画を、まことに、忠実に成し遂げられました。(イザヤ25:1)

先日、とても珍しい講演を聞く機会がありました。日本の最高学府で物理学を学ばれた方が「量子力学と人間関係」ということで講演されました。人間関係において私たちが相手に肯定的な気持ちを持つか、マイナスな気持ちを持つかで、別に言葉で伝えなくとも、相手の力が十分に発揮できるかどうかに関わっているというのです。相手を思いやる気持ち、応援する気持ち、支える気持ちがあれば、体内から目に見えない特別な物質が発散されていくのが量子力学で証明できるそうです。さらに、私たちのマインドは宇宙をコントールしている特別の力、サムシング・グレートと直結しているというのです。

私はこの講演を聞きながら、サムシング・グレートとは神様のことだと思いました。科学者たちは気付いているかどうか分からないですが、信仰や祈りの力が科学的に証明される日が来るのではないかと思いました。

日本に初めてキリスト教を伝えたのはフランシスコ・ザビエルであり、それは1549年だったというのは歴史の授業で学びます。そして、豊臣秀吉や徳川家康によって禁教令が敷かれ、しかも江戸時代は鎖国とされて、完全にキリスト教文明とは切り離され、明治になってようやく禁教令が取り下げられたということになっています。

日本に伝えられたキリスト教はローマカトリックです。エルサレムで始まったキリスト教はローマに伝わり、そこから欧州全域に宣教されます。エルサレムより西に伝えられますので、西回りのキリスト教と表現されますが、徹底的にユダヤ的要素をそぎ落とし、欧州文明に色付けられたキリスト教であります。後に中世の時代になり、免罪符の発行や一般の人が聖書を読むことを禁じるなどの行き過ぎた行為があったため、ルターなどの改革者が立ち上がり、プロテスタントが誕生していくようになります。ルター自身は新しい宗派を立ち上げたという意識はなく、あくまでもカトリック内の改革者だったという思いが強かったようです。

よくプロテスタントとカトリックは別物だと強調する人がいますが、プロテスタントはカトリックの中から生まれたものです。ルターに影響されてカトリック内部で多くの改革が起こり、新しい修道会が立ち上がります。その流れの中からザビエルの働きが生まれ、日本にやってくることになります。ですから、カトリックとプロテスタントは別物ですかと質問されることがありますが、私は「本家と分家の関係です」と答えるようにしています。あくまでもカトリックから派生した運動なのではないかと思います。

キリスト教の流れとしては、もう一つの東回りのキリスト教を忘れてはいけないと思います。原始キリスト教の流れをくみ、ユダヤ教の色彩が濃かったといわれます。このグループはインドや中国にまで影響を及ぼします。特に唐の時代には中国全土で布教していて景教と呼ばれていました。唐に留学していた最澄や空海は景教の影響を受けましたので、日本の仏教の中に景教の影響があるのは紛れもない事実です。

しかし、それ以外にも原始キリスト教の影響は日本に及んでいます。早くも2世紀ごろには日本に到達していてもおかしくないといわれます。また、それ以前にも古代ユダヤ教徒が渡来してきて、大和国の成立に関わったのは間違いないと思います。昔から伝わっている皇室の行事から、その名残を見ることができます。5月になりますと、天皇陛下は苗代に籾(もみ)をまく「お手まき」の儀式を行われ、皇后陛下は「御養蚕始(ごようさんはじめ)の儀」に臨まれます。そして、給桑(きゅうそう)の儀式を行われます。古代日本は水稲栽培が基幹産業であり、秦氏のもたらした養蚕や機織りも主要産業になっていたことがうかがえるのでないかと思います。

古代ユダヤ人や原始キリスト教徒の流れをくむとの説もある秦氏が、日本文化に影響をもたらさないはずはないと思ってもいいのではないでしょうか。私はその影響の一つが、日本昔話だと思います。

花咲じいさんの話は子どもの頃、何度も聞かされた記憶があります。「お爺さんとお婆さんが住んでいて、一匹の犬を飼っていました。ある時、お爺さんが犬を山に連れて行くと「ここ掘れ、ワンワン」ということで、掘ると大判小判が出てきます。それを見た隣の欲張り爺さんが犬を無理やり山に連れていきますが、汚いものしか出てきません。怒った欲張り爺さんは犬を殺して埋めてしまいます。良いお爺さんは犬の墓に松の木を植えます。やがて松が大きくなりすぎたので、その木を伐り、臼を造り、餅をつきます。そうすると大判小判が出てきます。それを見た欲張り爺さんは臼を奪い、餅をつきますが汚いものしか出てきません。怒った欲張り爺さんは、その臼を燃やしてしまいます。良い爺さんはその灰を拾いに行きます。その灰を持って帰ってくると、一部が風に吹かれて枯れ木に飛んでいき、花を咲かせました。枯れ木に花を咲かせたお爺さんは、お殿様から褒美が与えられました。真似をして灰を撒いた悪いお爺さんは、お殿様の目に灰を入れてしまい、罰を受けましたという勧善懲悪の物語になっています。

しかし、この昔話の中には墓に植えた木の話や灰の話など、十字架や復活を連想させるストーリーも含まれていて、キリストの生涯を知っていた人が編み出した物語としか思えません。明治時代に初代文部大臣を務めた森有礼は、100年後の日本人に伝わればいいということで、文部省唱歌に賛美歌を作者不詳として取り入れたといわれます。日本昔話の作者も、後世の人に何か伝わるものがあればいいということで物語を生み出したのかもしれません。

この国の文化には、先駆者たちの隠れた祈りと密かな願望が込められているのかもしれないと思うと、わくわくしてくるのは私だけでしょうか。やがて時が満ちるならば、覆いが取れて明らかになるかもしれません。

だから、彼らを恐れてはいけません。おおわれているもので、現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはありません。(マタイ10:26)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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