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日本人の誇り 穂森幸一(181)

2021年4月22日11時12分 コラムニスト : 穂森幸一
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私たちの主イエスが再び来られるとき、御前で私たちの望み、喜び、誇りの冠となるのはだれでしょう。あなたがたではありませんか。(1テサロニケ2:19)

ある精神科医の衝撃的なレポートを目にしました。日本人にうつ症状の人が多いのは自己肯定感の低さが関係しているし、過去の歴史教育の否定から日本人としての存在感の価値を認めることができないのではないかという意見でした。第二次世界大戦で敗戦を迎えたわが国は占領軍のGHQによって統治され、ウォー・ギルト・インフォメーション政策がとられました。その結果、戦前の日本の歴史はほとんど否定され、子どもたちは黒塗りの教科書で勉強させられました。神武天皇の話などすべての神話が否定され、愚かな話として無視されるようになり、それが戦後70年たっても続いています。ところが、米国の高校の教科書では日本の神話が紹介され、日本精神の原点はそこにあるというふうに教えられているのです。

わが国では歴史が否定された結果、自信喪失の人や自己否定の強い人、外国に物が言えない人、自国を否定する人、外国の文化に極度に憧れる人などが出現してしまいました。いくら外国の文化に精通しても、外国に行けば当たり前のことですのであまり役に立ちません。外国で要求されるのは自国の文化のことであり、自分のアイデンティティーが確立していなければ、相手にされません。本当に戦前の日本の歴史はマイナスなことだけだったのでしょうか。日本には誇るべきものは何もなかったのでしょうか。

先日、私は鹿児島県蒲生町白男の芝桜を見物に行きました。ある老夫婦が山を切り開いて広大な芝桜の園を作り上げました。2株から始めてコツコツと植え続け、山の斜面が芝桜の園になったのです。うわさを聞きつけて見学に来る人が増えてくると、自分の畑を潰して広い駐車場をつくり、また、一角には休憩所とトイレまでつくったのです。これらはすべて私財を投げ打って、地域の人々に喜んでいただけるようにという配慮から行っています。見学は一切無料です。休憩所には「お茶が用意してあります。無料ですので、ご自由にどうぞ」と書いたポスターがありました。駐車場の周辺にもきれいな花が植えてありました。また、周辺は一面れんげ畑が広がっていました。

私はこの花園の中心に立ったとき、老夫婦の花を愛する熱き想いが伝わってきて、心の中にこみ上げるものがありました。これこそが、忘れられていた日本の心ではなかったのかと思いました。

戦時中、日本軍は極悪非道なことばかりしたと歴史の時間に聞いた記憶がありますが、実際はそうではありませんでした。東南アジア各地では独立の手助けをし、社会インフラにも尽力し、生活改善の手助けも行っています。また、外交官であった杉原千畝が手書きのビザを発行して、6千人のユダヤ人の命を救ったのは有名です。日本の国内にも理解者がいたからこのようなことが行えたのです。また、シベリア国境で凍死寸前にあった2万人余りのユダヤ人を満州国に受け入れ、救い出したのは樋口季一郎中将だったのです。この救出にはナチスドイツやソ連からもかなりの圧力がかかったのですが、樋口季一郎は人道優先ということで敢然とはねのけたのです。また、日本の国内で容認したのは東條英機だったといわれます。これらの人々は誇るべき日本人なのではないでしょうか。

日本の終戦直前にソ連は不戦協定を破棄し、満州国に攻め入り、数十万人の日本人を戦争捕虜としてシベリアに抑留し、強制労働に従事させました。飢えと重労働の中で多くの日本人がシベリアの地で命を落としました。非常に過酷な状態でしたが、自分たちと同様にシベリア抑留されていたバルト海周辺の人々を助けています。その時に日本人に親切にしてもらったラトビアの人は日本人から預かった日の丸の旗を大切に持ち帰り、戦争記念館に今でも大切に飾られています。これは日本の誇りでなくて何でしょうか。

私は日本が世界に誇るべき一つは、縄文文化ではないかと思います。縄文文化は1万年以上続く世界最古の文化です。この1万年の間にほとんど戦争がなかったというのは驚きです。また、環境を破壊しない生き方をしていました。無理して水田を造らず、水稲と陸稲を使い分けていました。また、植林もしていたといわれています。彼らが常食としていた栗やドングリなどを住まいの周辺に植えていました。また海洋民族として潮流、風の向きなどを読むのに優れ、南洋の島々、南米大陸にまで到達していたことは、残された縄文土器から証明されています。世界最古の文明を持つ縄文人は、世界の文明発祥に立ち会ったといっても過言ではないと私は思います。中国最古の国、殷(いん)は倭人より文字と漆の技術を伝えられたと記しています。

これは私の個人的見解ですが、縄文人は中東にも達していて、何らかの関わりがあったとみて不思議ではないと思います。メソポタミアに文明をもたらしたのはシュメール人ですが、皇(すめら)とも読むことができます。スメラ人の一人がアブラハムの父テラです。アブラハムからユダヤ人が生まれます。一説では、ユダヤ人は後に数世紀にわたり日本に渡来人としてやってきたといわれています。先祖の地に帰ってきたと表現してもいいかもと思うのは、私だけでしょうか。

エルサレムに行くと、墓の園という庭園があり、キリストが葬られたという岩の墓があります。岩をくり抜いた3畳ほどの広さです。典型的なユダヤの墓といわれています。鹿児島県の吾平山陵、高屋山陵、可愛山陵は三大山陵として有名ですが、岩をくり抜いて造られていて、形状はエルサレムの墓に酷似しています。ユダヤと何らかの関わりがあると思うのは素人の勝手な思い込みかもしれません。

もし日本とユダヤと何らかの関わりがあったなら、どうして聖書の思想が開花しなかったのか、キリスト教が普及しなかったのかと問われるかもしれません。私は神のご計画の中で何らかの配慮により隠されていたのではないかと思います。やがて神の時が来たら、日本に聖書の思想が開花するのではないかと信じています。日本は間違いなく神の御手の中にあり、必ずや日本人を用いてくださる時が来ると思います。

私たちの道を尋ね調べて、主のみもとに立ち返ろう。私たちの手をも心をも天におられる神に向けて上げよう。(哀歌3:40、41)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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