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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(6月5日):ネパール 「耳」から入る福音─ヒマラヤの国に届いた子どもたちの純粋なささげ物

2026年6月5日11時12分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:ネパール
ワールドミッションレポート(6月5日):ネパール 「耳」から入る福音─ヒマラヤの国に届いた子どもたちの純粋なささげ物+
ネパールの首都カトマンズ(写真:Alexey Komarov / CC BY 3.0)

ヒマラヤの険しい山々に抱かれた国がネパールだ。かつてヒンズー教を国教としていたこの国では、現在も人口の大多数がヒンズー教徒であり、社会のあらゆる側面に無数の神々への信仰が深く根付いている。

識字率の課題や地理的な孤立といった障壁もあり、ネパールの伝統および文化では、知識の学びは活字によるよりも、口頭によることが多い。そのため、活字の聖書だけでは福音が届きにくい村々も数多く存在する。

そこで活躍するのが、太陽光で充電できる小さな「MP3プレイヤー」だ。このデバイスが、ネパールの霊的な暗闇に、全く新しい形で御言葉の光を届けている。

キリスト教宣教団体「キーズ・フォー・キッズ(Keys for Kids)」が展開する「ストーリーテラーズ」と呼ばれるこの音声デバイスには、ドラマ仕立ての音声聖書と、子ども向けの豊かな信仰コンテンツがネパール語で収録されている。

この画期的なデバイスをネパールの未伝道地域へ送るため、世界中で資金調達のキャンペーンが呼びかけられた。その際、大人たちの心を深く打って、運動を爆発的に前進させる原動力となったのが、海を隔てた「子どもたちの純粋なささげ物」であった。

これは、米国に住む8歳の一人の女の子の純粋な熱意から始まった。女の子はキーズ・フォー・キッズのモバイルアプリを聴いていたとき、ネパールの同世代の子どもたちの霊的必要を知った。女の子は、ネパールの子どもたちにもイエス様を知らせたいと熱望し、自分にも何かできないかと考えた。そして、自らクッキーを焼いて販売し、懸命に200ドル(約3万円)を集めた。女の子はそれを全額を寄付したのである。

この額は、実にデバイス10台分の購入額に相当する。1つのデバイスは、およそ150人にリーチできる。そう、女の子の真心のささげ物で、1500人ものネパールの子どもたちに福音を届けることができるのだ。

また、ネパール現地のインターナショナルスクールに通うネパール人の学生たちも立ち上がった。彼らもまた、プロジェクトの必要を知り、自発的に「ミニマーケット」を企画して資金を集めた。

彼らが売り上げとしてささげた3万5020ネパールルピー(約237ドル)は、先進国の基準で見れば少額かもしれない。しかし、これはネパールの一般的な日雇い労働者の「約2カ月分の賃金」に相当する。現地の学生たちにとっては、決して小さくない犠牲の伴う尊い献金であったのだ。

これら子どもたちの純粋で熱い信仰の行動に触発されたかのように、世界中の信者たちの心が動き、プロジェクトの目標額はあっという間に突破した。最終的に集まった資金により、1270台を超える「ストーリーテラーズ」が、これまで一度も福音を聞いたことのないネパールの村々や家族のもとへ届けられることとなったのである。

聖書は言う。

信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについてのことばを通して実現するのです。(ローマ10:17)

主イエスやパウロの時代、多くの人にとっての神の言葉は「耳」から入り、人々に新しい命を吹き込んだのだ。現代のネパールでも、最新の機器を媒介に、同じことが起きているのである。

ネパールのために祈ろう。ヒンズー教の神々が並ぶ彼らの家の祭壇に、イエスが単なる「もう一つの神」として加えられるのではなく「唯一の神であり主」として受け入れられるように。届けられたデバイスを通して、子どもたちだけでなく家族、地域全体が御言葉に耳を傾け、キリストの深い愛に出会うことができるように。

そして、米国とネパールの子どもたちがささげた純粋な5つのパンと2匹の魚が、ヒマラヤの山々で何千倍もの霊的な収穫を結ぶように、祈っていただきたい。

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:ネパール
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