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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(103)混沌とした墓事情、キリスト教会のとるべき道は? 広田信也

2020年9月12日13時37分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

先祖の墓の墓じまいが進む日本社会では、多くの方が墓地についての悩みを抱え、迷っておられます。当社にも数多くの相談が寄せられますが、それぞれが高齢化、核家族化の影響を受け、複雑な課題を抱えておられますので、私たちはじっくりお話をうかがい、できる限りサポートさせていただいています。

実は、このような墓地相談は、地域のキリスト教会からも寄せられます。教会員の減少や高齢化により、共同墓地の維持管理が難しくなっている例が少なくないからです。

教会員からの匿名の相談

高齢化の進んだ地域教会の教会員から、将来の墓地管理を心配する匿名の相談が寄せられます。おそらく、教会内では相談できないため、匿名でお電話を下さるのでしょう。

先日は、ある教会の役員らしき方から、教会が長年保有している共同墓地の実情をうかがいました。彼は、ここだけの話として「実は、私たちもその墓を使いたくない。このままでは維持管理どころか、墓参りをする人もいなくなってしまう。自分の子どもたちにも迷惑をかけてしまう」と本音を語られました。

教会を愛し、共同墓地を大切にしてこられた故に、どうにもならない現実を嘆いておられるようでした。

確かに、教会員が力を合わせ、尊い献金によって建てたお墓ですから、簡単に墓じまいするわけにもいかず、かといって維持管理することも難しくなっては、大きなお荷物になってしまいます。

教会墓地の必要性は増しているが…

一方で、いまだ共同墓地を保有していない地域教会の牧師からは、新規の墓地建築に関する相談が時々入ります。高齢化の進んだ教会では、教会員から墓地建築の要望が増しているようです。

また、教会に所属しない信者やキリスト教に好感を持つ未信者の中には、教会の共同墓地の利用を望む声が少なくありません。墓じまいが進み、家族親族の墓が減っている日本社会ですから当然のことかもしれません。

しかし、このような必要とは裏腹に、教会牧師の不安は、墓地建築よりむしろ共同墓地を建築した後のことにあるようです。特に単立教会の場合など、将来にわたって維持管理する責任を牧師が担うことになり、不安が募るようです。

今後の教会墓地についての提案

このような状況に対し、牧師や教会員の不安を取り除き、共同墓地の必要に応えるための提案を下記に示したいと思います。

まず理想的な対処法の提案です。

① 多くの地域教会が協力して共同墓地建築を進める

日本のそれぞれの地域に、教団・教派を超えたキリスト教の共同墓地を建築したいものです。地域の住民にも開かれた場所になることが理想ですから、環境の良い墓地公園のような場所になることが理想です。

その際、代表となる宗教法人が必要になりますが、墓地の維持管理は、特定の教会ではなく、地域の牧師連携が担うべきでしょう。それぞれの教会の事情をくみ、円滑な運営をするための新たな法人も必要になることでしょう。

このような取り組みは理想的ですが、地域の教会間の連携や建築準備には相当の時間がかかる可能性があります。しかも、日本の墓事情は極めて流動的ですから、規模の大きな共同墓地の詳細をこの時期に決めるのは難しいかもしれません。

そこで、次に現実的な対処法の提案です。

② 礼拝堂に仮納骨壇を設けて、遺族に寄り添う

地域のキリスト教会には、認可された納骨堂を保有する所もありますが、無認可の納骨壇(仮納骨壇)が数多く設置されています。これらは認可を受けた正式な埋葬場所ではありませんが、既存の事実として長年キリスト教会が所有しているものです。もちろん寺院などにも同じようなものがあります。

自治体としては、無秩序に遺骨の仮置き場が増えることを望んでいませんが、宗教法人に対し、仮納骨壇の管理を適正に行うことを条件に黙認しているというのが実情です。(新たな設置を自治体に相談すると反対される可能性がありますが、設置後であれば、指導を受けることはなく、相談すれば、適正な管理法を教えてくれます。)

実際に遺骨の埋葬場所に困っている人が多いわけですから、このような仮納骨壇を用いて遺骨を一時的に保管し、遺族に寄り添い、じっくり時間をかけて墓地への埋葬を考えることが、現代社会の必要に応える的を射た対処法になるのでしょう。

地域のキリスト教会が、このような仮納骨壇を礼拝堂に設置し、教会につながる多くの人々が利用するようになれば、教会の礼拝堂は、家族親族の祈りの場に用いられ、多くの方が信仰を継承していく機会が増えるに違いありません。

日本人に寄り添う福音宣教の扉(103)混沌とした墓事情 キリスト教会のとるべき道は? 広田信也
礼拝堂の一部を改築して仮納骨壇を設置した例(神戸市の須磨自由キリスト教会)

「善き隣人バンク」は、地域教会にも寄り添います。

ブレス・ユア・ホーム(株)では、上記のような提案を行い、実際に墓地建築や仮納骨壇の設置のサポートを行います。また、この4月に発足した「善き隣人バンク」を通し、地域教会に出向き、それぞれの事情を聴かせていただきながら、良い解決策を共に考えていきたいと願っています。

不安を抱えておられる地域教会の「善き隣人」として、心を込めて寄り添いたいと願っています。よろしければ、お気軽にお電話(078・262・1336)でご相談ください。「善き隣人バンク」について詳しくはこちら。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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